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営業・案件管理

営業担当が増えたときの案件管理|3人・5人・10人で変える設計と判断基準

10分で読める

この記事の結論

案件管理は、CRMを選ぶ前に「何を1案件とするか」「誰がいつ更新するか」「次に何をするか」「どの条件で責任者へ上げるか」を決めます。人数が増えるたびに項目を増やすのではなく、連携と判断のルールを一段ずつ足します。

営業が1〜2人のときは、各自のメモでも案件を追えます。3人、5人と増えると、同じ顧客への重複連絡、更新漏れ、次アクション不明、売上見込みの食い違いが起き始めます。これは担当者の注意力ではなく、管理設計の問題です。

最初に「1案件」の単位を決める

顧客と案件を同じ行で管理すると、同じ会社から複数の相談が来たときに崩れます。顧客は相手の基本情報、案件は具体的な商談・見積もり・導入テーマとして分けます。案件表は原則「1案件1行」にします。

案件表の必須9項目

項目用途更新する人
顧客名・案件名顧客と商談を識別担当
担当・ステータス責任者と現在地を明確化担当
次アクション・期限放置と確認待ちを防止担当
想定売上・想定粗利受注額だけでなく採算を確認担当・責任者
確認事項責任者が判断すべき論点を分離担当

入力項目は多いほど良いわけではありません。会議や判断で使わない項目は削ります。週次報告の集計を減らす方法は、営業スプレッドシートの自動集計も参考になります。

3人・5人・10人で変える設計

営業3人:更新ルールをそろえる

まずは共有表1枚で十分です。担当者、ステータス、次アクション、期限を必須にし、商談後の更新タイミングを決めます。週次会議は全案件の読み上げではなく、期限超過と確認事項だけを扱います。

営業5人:引き継ぎと承認を分ける

顧客の重複、担当変更、値引きや個別条件の承認が増えます。担当変更時の引き継ぎ項目と、責任者へ上げる条件を追加します。誰に聞くかではなく、どの条件なら上げるかを決めます。

営業10人:履歴・権限・KPIをつなぐ

複数チームや責任者が関わる段階では、変更履歴、閲覧権限、通知、顧客情報との連携が必要になります。ここでCRMを検討します。売上見込みや活動量を経営指標に変える方法は、営業報告をKPIへ変える設計につなげます。

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Excelを残す範囲と、システム化する範囲

Excelやスプレッドシートは、仮説を変えながら項目を整える段階に向いています。一方、入力者が増え、履歴・権限・自動通知が必要になると運用負荷が上がります。全移行ではなく、顧客・案件の正本を決め、集計用の表と役割を分けます。

既存ツールを捨てずに整理する考え方は、CRM導入後もExcel・Notionが残る理由で解説しています。

最初の30日で整える順番

  1. 1週目:現在の案件表、個人メモ、週次報告を集める
  2. 2週目:1案件の単位と必須9項目を決める
  3. 3週目:更新タイミング、期限超過、承認条件を試す
  4. 4週目:入力されない項目を削り、必要な自動化だけを選ぶ

よくある失敗

  • ツールの標準項目をそのまま全部使う
  • ステータスの意味が担当者ごとに違う
  • 次アクションに期限がない
  • 売上見込みはあるが粗利と確認事項がない
  • 会議で全案件を読み上げ、例外に時間を使えない

よくある質問

営業案件はExcelとCRMのどちらで管理すべきですか?

担当者が少なく、更新ルールを守れる間はExcelやスプレッドシートでも始められます。履歴、権限、通知、他システム連携が必要になったらCRMを検討します。先に管理項目と更新ルールを決めることが重要です。

案件管理で最低限必要な項目は何ですか?

顧客名、案件名、担当、ステータス、次アクション、期限、想定売上、想定粗利、確認事項の9項目から始めます。入力されない項目は増やさず、経営判断に使う項目だけに絞ります。

営業担当が何人になったらCRMが必要ですか?

人数だけでは決まりません。案件の引き継ぎ漏れ、重複連絡、集計の手作業、承認待ちが増えたときが見直し時です。3人・5人・10人の段階ごとに必要なルールと機能を増やします。

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診断結果をもとに、自社で先に整える場所を確認できます。

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泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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