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不動産2026-05-0410分

不動産会社がkintoneで顧客管理・物件管理を始める方法—スプレッドシートから移行する3ステップ

物件・顧客・オーナー情報がスプレッドシートに分散している不動産会社向けに、kintoneで顧客管理と物件管理を始める3ステップを整理。導入前の列設計、アプリ分割、現場定着まで解説。

この記事の前提

  • 対応トリガー: T6 連携が手作業で疲弊 / T7 経営数字が見えない
  • CTAパターン: 比較系
  • 月間リード予測: 月間 資料DL 2件 / 相談 0.3件

kintoneを入れる前に、まず「何を一元管理したいのか」を決める

不動産会社のkintone導入でよくある失敗は、アプリを作ることから始めてしまうことだ。顧客管理、物件管理、オーナー管理、追客管理、契約進捗を全部まとめて作ろうとして、現場が入力しきれなくなる。

先に決めるべきなのは「今どの情報がバラバラで、どの数字が見えないから困っているのか」。中小不動産なら、多くの場合は次の3つに集約される。

  • 反響後の顧客ステータスが担当者ごとに分かれている
  • 物件・オーナー・査定履歴が別々のスプレッドシートにある
  • 社長が「今月どの流入元が利益に繋がったか」を見られない

この記事の主トリガーは T6: 連携が手作業で疲弊。副トリガーは T7: 経営数字が見えない。kintoneは魔法のCRMではなく、分散した業務データをつなぐ箱として使うと効果が出やすい。

Step1: スプレッドシートの列を棚卸しする

いきなりkintoneに移す前に、今使っているスプレッドシートの列を1枚に並べる。列名が違っていても、意味が同じものは統合する。例えば「担当」「営業担当」「追客者」は同じ列として扱う。

領域残す列削る列
顧客氏名、電話、メール、流入元、希望条件、ステータス自由記述だけのメモ、重複した担当者名
物件所在地、価格、媒介種別、公開状況、担当、更新日使われていない評価ランク、古い広告媒体名
オーナー所有物件、連絡頻度、前回接触日、次回提案日担当者だけが読める長文メモ

列を減らす作業は地味だが、ここを飛ばすとkintoneでも同じ混乱が再現される。移行はツール変更ではなく、データの意味を揃える作業だ。

Step2: アプリは3つに分ける

最初のkintone構成は、顧客、物件、活動履歴の3アプリで十分だ。最初から契約、請求、広告、査定まで広げると、設計が重くなりすぎる。

  • 顧客アプリ: 反響、追客、案内、成約、失注を管理する
  • 物件アプリ: 価格、公開状況、担当、広告媒体を管理する
  • 活動履歴アプリ: 電話、メール、LINE、訪問、次回アクションを残す

ポイントは、活動履歴を顧客アプリの中に押し込まないこと。履歴が増えるほど画面が重くなり、入力も探す作業も面倒になる。活動は独立させ、顧客と物件に紐づけるほうが後から分析しやすい。

Step3: 現場が使う画面を先に作る

kintone導入後に止まる会社は、管理者が見たい項目を優先しすぎている。現場にとって必要なのは、今日電話する顧客、対応漏れの反響、価格変更が必要な物件がすぐ見えることだ。

最初に作るべき一覧

  • 本日対応する反響
  • 3日以上未対応の顧客
  • 7日以上更新されていない公開物件
  • 次回アクション日を過ぎたオーナー

この4つが見えるだけでも、社長が担当者に毎朝確認する時間は減る。kintoneの価値は「入力したこと」ではなく、次に動くべき相手が自然に見えることにある。

スプレッドシートで残すもの、kintoneに移すもの

全部をkintoneに移す必要はない。集計表、広告費の月次管理、試算表はスプレッドシートのほうが早いことも多い。逆に、複数人で更新し、履歴を残し、権限を分けたいものはkintoneに向いている。

既にスプレッドシートで顧客管理を始めている場合は、不動産会社の顧客管理をスプレッドシートで始める方法と、Excelでやる限界を先に読んでから移行範囲を決めると失敗しにくい。

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泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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