自社で50のAIスキルを作った話—ひとり社長がClaudeで業務を組み立てた1年
SalesDockは社内で50を超える独自AIスキルを運用しています。朝礼・議事録・提案書・経理・SNS・営業…どんな順序で作って、どこで詰まって、どう乗り越えたか。ひとり社長がAIで自社を回す現実を、そのまま書きます。
最初の3スキルは「議事録・経理・朝礼」
最初に作ったのは、議事録自動化・経理仕訳・朝礼Botの3つ。理由はシンプルで、毎日やる業務で、判断が入らないから。失敗しても痛みが少ない領域から手をつけました。
この3つで月10時間以上の時間が浮きました。「AIが使える」感覚をまず自分が体得できたのが大きかったです。
次の10スキルは「商談前後+発信」
慣れてきたら、商談前リサーチ・商談振り返り・提案書ドラフト・SNS下書き・ブログ構成案・YouTube台本など、お客様接点と発信周りに広げました。
この層は判断が少し混じります。だから「下書きはAI、最終整えるのは自分」のルールで運用。AIが3割、自分が7割、くらいの感覚です。
中盤の20スキルは「営業オペレーション」
フォーム営業・問合せ対応・市場調査・案件マッチング・KPI更新・契約書草案など、営業オペレーションを次々AI化。ここで一気にスキルが増えて、合計30近くになりました。
この層を組むコツは「自分の動きをまず明文化すること」。AIに渡す前に、自分のやり方を言語化しないと、AIは何をやればいいか分かりません。
最後の20スキルは「経営判断の補佐」
直近で増えてきたのは、戦略レビュー・四半期計画・顧客選定基準・採用是非の壁打ち・節税シミュレーションなど、経営判断の補佐系。判断はAIに任せず自分がしますが、考える材料の整理はAIが担当します。
このレベルになると、「AIが自分の経営パートナー」っぽい感覚になります。月1の経営会議を、AIと2時間やる、みたいな運用です。
作るほど、自分の業務がクリアになる副次効果
スキルを50作ってみて気づいたのは、副次効果のほうが大きいかもしれない、ということ。AIに渡せるように業務を構造化していくうちに、自分のやり方そのものがクリアになります。
「なぜこの順番で動いてるのか」「なぜこの判断軸を持ってるのか」が言語化されていく。これは1人で考えてるだけでは絶対に出てこない明晰さです。
この50スキルをそのまま顧問先にもお渡ししています
SalesDockのAI顧問サービスでは、自社で運用中の50スキルをベースに、顧問先の業種・業務に合わせて選別・カスタマイズしてお渡ししています。机上の理論ではなく、毎日自社で動かしているレシピを共有するのが特徴です。
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泉 款太(いずみ かんた)
株式会社SalesDock 代表取締役
慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。
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