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不動産

大阪の不動産会社が反響を2倍にするためにやった3つのこと—ポータル依存から自社集客へ

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この記事のポイント

SUUMOやHOME'Sに月30〜50万払い続けるだけでは、反響の主導権を握れない。反響対応を5分以内に短縮、Google口コミで星4.5以上を維持、自社HPに地域特化記事を積み上げる—この3つを半年続けた結果、ポータル費用を30%下げつつ反響数は2倍になった。

大阪で不動産会社を経営していると、毎月のポータルサイト費用がじわじわ効いてくる。

SUUMOに月20万、HOME'Sに月15万、at homeに月10万。合計で月30〜50万円。年間にすると360〜600万円がポータルサイトへの広告費として消えていく。梅田・難波・天王寺あたりの激戦区だと、掲載順位を上げるためにさらに追加課金が必要になることも珍しくない。

問題は、ポータルの反響は「自社のお客さん」ではないこと。同じ物件情報が複数社に掲載されていれば、お客さんは一番早く・一番丁寧に対応してくれた会社に行く。ポータルに費用を払っているのに、反響の取り合いに巻き込まれている状態。

この記事では、大阪のある不動産会社が実践した3つの施策を紹介する。ポータルを完全にやめるのではなく、依存度を下げながら自社の反響を増やしていく方法。

やったこと①: 反響対応のスピードを5分以内に短縮

不動産ポータルからの問い合わせは、同じ物件に対して複数社に同時送信されているケースが多い。つまり、同じお客さんを5社が同時に追いかけている。

この競争で勝つのは、単純に「最初に連絡した会社」。お客さんからすれば、問い合わせた直後に丁寧な返信が来た会社に好印象を持つのは当然のこと。30分後に連絡してきた会社は、もう比較対象にすらならない。

大阪の顧客は特にスピードを重視する傾向がある。「待たされる」ことへのストレスが大きく、レスポンスが遅いとそれだけで候補から外れる。

具体的にやったこと

  • LINE公式アカウントを開設し、問い合わせフォームにLINE友だち追加の導線を設置
  • ポータルからの反響メールを受信したら、自動でLINEに「お問い合わせありがとうございます。担当より5分以内にご連絡します」と自動返信
  • 同時に担当者のスマホにプッシュ通知が飛ぶ仕組みを構築
  • 営業時間外は「翌朝9時に担当よりご連絡します」と自動返信し、翌朝のタスクリストに自動追加

結果

  • 平均初回対応時間: 2時間 → 4分
  • 来店予約率: 15% → 32%
  • 導入コスト: LINE公式アカウント無料プラン + 自動化設定(初期5万円程度)

反響の「数」を増やす前に、今ある反響の「取りこぼし」をなくす。これが最もコスパの良い施策だった。

やったこと②: Google口コミで「大阪 不動産」MEO上位を獲得

「大阪 不動産」「梅田 賃貸」などでGoogle検索すると、検索結果の上部にGoogleマップが表示される。いわゆるローカルパック。ここに表示される3社に入れるかどうかで、反響数が大きく変わる。

MEO(Map Engine Optimization)で上位に入るために最も効くのが、口コミの数と評価。星4.5以上・口コミ50件以上が大阪エリアで上位3位に入る目安。

口コミ獲得のフローを仕組み化した方法

  • 来店時にQRコードつきのカードを渡す。「本日のご来店ありがとうございます。よろしければGoogleに感想をお聞かせください」
  • 契約完了後にお礼メール内にもレビューリンクを設置
  • 口コミが投稿されたら24時間以内に返信する(これも評価に影響する)
  • ネガティブな口コミには真摯に対応し、改善策を具体的に回答する

結果

  • 口コミ数: 12件 → 87件(6ヶ月間)
  • 平均評価: 3.8 → 4.6
  • Googleマップ経由の問い合わせ: 月2件 → 月14件
  • コスト: QRコードカード印刷代(数千円)のみ

口コミ対策は地味な作業だが、一度仕組み化すれば毎月のコストはほぼゼロ。ポータルに月数十万払い続けるのと比べれば、ROIは圧倒的に高い。

やったこと③: 自社HPに地域特化ブログを積み上げて自然流入を増やす

ポータル依存の最大のリスクは、ポータルの掲載をやめた瞬間に反響がゼロになること。自社HPからの流入がなければ、永遠にポータルに費用を払い続けるしかない。

そこで、自社HPのブログに地域特化の記事を月5本ペースで投稿し始めた。狙うキーワードは「梅田 賃貸 相場」「難波 マンション 購入 注意点」「天王寺 一人暮らし おすすめエリア」といったロングテールキーワード。

記事のテーマ例

  • 「梅田駅徒歩10分圏内の賃貸相場—2026年最新版」
  • 「難波で中古マンションを買うなら知っておきたい5つのこと」
  • 「天王寺エリアの一人暮らし事情—家賃・治安・買い物の利便性」
  • 「大阪で不動産を売却するときの仲介手数料の相場」
  • 「新大阪駅周辺の投資用ワンルーム—利回りと空室率のリアル」

こういった記事は、今すぐ物件を探している人ではなく、「そろそろ引っ越しを考えている」「買い替えを検討し始めた」段階の人が読む。つまり、ポータルで物件検索するより前の段階で接点を持てる。

記事を読んで「この会社は地域のことに詳しそうだ」と思ってもらえれば、物件探しの段階で真っ先に相談が来る。ポータル経由の「5社同時問い合わせ」ではなく、自社HPからの「指名問い合わせ」になる。

結果(6ヶ月後)

  • 自社HP月間PV: 800 → 5,200
  • 自社HP経由の反響: 月1件 → 月8件
  • 自社HP反響の来店率: 62%(ポータル経由の32%と比べて約2倍)
  • コスト: 記事作成の人件費のみ(外注なら1本1〜3万円)

自社HP経由の反響は、ポータル経由と比べて来店率・成約率ともに高い。理由はシンプルで、記事を読んで「この会社に相談したい」と思って問い合わせているから。比較検討の段階をすでに超えている。

大阪ならではのポイント—関西の商習慣を踏まえた対応

この3つの施策は全国どこでも使えるが、大阪で実践する場合は関西特有の商習慣を意識するとさらに効果が出る。

スピード重視

関西のお客さんは「待つ」ことへのストレスが大きい傾向がある。「検討します」と言いながら、実際には一番早く返信してきた会社に決めているケースが多い。反響対応のスピード改善は、大阪では特に効果が大きい。

コスパ志向

「ええもん安く」の精神が根強い。仲介手数料の値引き交渉が入ることも多い。だからこそ、口コミやブログで「この会社は信頼できる」という印象を事前に作っておくことが重要。価格だけの比較に持ち込まれない土壌を作る。

人間関係重視

関西では「この人から買いたい」「この人に任せたい」という人間関係ベースの意思決定が多い。口コミに担当者の名前が出ていたり、ブログで担当者の人柄が伝わる記事があると、来店前から信頼関係の土台ができる。

まとめ—ポータル費用を下げながら反響を増やすのが理想形

ポータルサイトを完全にやめる必要はない。今すぐ物件を探している人にリーチするには、ポータルは依然として有効なチャネル。

ただし、ポータルだけに依存している限り、毎月の広告費は下がらないし、反響の取り合いからも抜け出せない。自社の反響チャネルを育てて、ポータル依存度を徐々に下げていくのが現実的なアプローチ。

3つの施策のうち、最初に取り組むべきは①の反響対応スピードの改善。LINE公式アカウントの設定だけなら今週中にできるし、コストもほぼかからない。今ある反響の取りこぼしをなくすだけで、来店予約率が倍になる可能性がある。

②のMEO対策と③のブログ記事は、効果が出るまでに3〜6ヶ月かかる。でも、一度軌道に乗れば毎月の追加コストはほぼゼロで反響が入り続ける。ポータルの月30〜50万円と比べれば、長期的なコスパは圧倒的に良い。

まずは反響対応のスピードを改善するところから始めてみてほしい。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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