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不動産

不動産の反響、夜間と休日に来た分の7割を取りこぼしている—営業時間外の対応を仕組み化する方法

8分で読める

この記事のポイント

SUUMOやHOME'Sからの反響は夜間・休日に集中する。でも多くの不動産会社は翌営業日まで放置している。自動返信・AIチャットボット・優先順位リスト自動生成の3つで、取りこぼしを仕組みで防ぐ方法を解説。

SUUMOやHOME'Sで物件を探すのは、たいてい仕事が終わった夜か、休日。

スマホで気になる物件を見つけて、「空いてますか?」と問い合わせを送る。でも返事が来るのは翌営業日の午前中。早くて10時、遅いと午後。

その間に何が起きているか。同じ物件、あるいは似た条件の物件を扱っている別の会社にも問い合わせを送っている。先に返事をくれた会社と話が進む。金曜の夜に送った問い合わせなら、月曜の朝まで2日以上空く。もうその頃には別の会社で内見の予約が入っている。

これは感覚の話ではない。反響データを見れば、夜間・休日に届いた問い合わせの来店率が、営業時間内のそれと比べて明らかに低い。対応が遅れた分だけ、競合に流れている。

夜間・休日の反響がどれだけ来ているか

ポータルサイトからの反響データを分析すると、だいたい同じ傾向が出る。

18時以降に届く反響が全体の40〜50%。土日祝に届く反響が20〜30%。合わせると、営業時間外に届く反響は全体の60〜70%になる。

つまり、反響の過半数は「誰もオフィスにいない時間帯」に届いている。

これは考えてみれば当然で、物件を探す人の多くは日中働いている。帰宅してからスマホで検索して、気になった物件に問い合わせを送る。週末にまとめて物件を比較する人も多い。ポータルサイトのアクセスログを見ると、20時〜23時がピークという会社も少なくない。

にもかかわらず、多くの不動産会社の対応体制は「平日9時〜18時」で設計されている。反響が来る時間帯と対応できる時間帯がずれている。この構造的なミスマッチが、取りこぼしの根本原因。

営業時間外の対応を仕組み化する3つの方法

「じゃあ夜間も人を置けばいいのか」というと、それは現実的ではない。人件費がかかるし、夜間シフトを回せる人員もいない。仕組みで解決する必要がある。

方法①:自動返信メール + SMS

問い合わせが届いた瞬間に、自動で返信メールとSMSを送る。内容は「お問い合わせありがとうございます。翌営業日の午前中にご連絡します」程度でいい。ポイントは「メールだけでなくSMSも送る」こと。メールは開封されないことが多いが、SMSの開封率は90%以上。「ちゃんと届いている」という安心感を与えるだけで、他社への問い合わせを少し遅らせることができる。設定は30分もあれば終わる。

方法②:AIチャットボットで24時間対応

自動返信の一歩先。物件データベースと連携したAIチャットボットを設置して、「この物件はまだ空いていますか」「初期費用はいくらですか」「ペットは飼えますか」といった質問に即答できるようにする。お客様が知りたいのは「受け付けました」ではなく、具体的な情報。夜の22時に「初期費用は敷金1ヶ月・礼金1ヶ月で、概算で約45万円です」と返せたら、その人は翌朝まで待ってくれる可能性が高い。

方法③:翌朝の優先順位付きリスト自動生成

夜間・休日に届いた反響を、翌営業日の朝にスタッフが出社した時点で「優先順位付きのリスト」として自動生成する。優先度の基準は「問い合わせからの経過時間」「物件の空き状況」「過去の問い合わせ履歴」など。これがないと、朝イチでメールボックスを開いて、上から順番に対応することになる。でも、金曜の夜に届いた問い合わせと日曜の深夜に届いた問い合わせでは、緊急度がまったく違う。

自動返信だけでは不十分な理由

「うちは自動返信メールを設定しているから大丈夫」——そう言う会社は多い。でも、その自動返信メールの中身を見ると、だいたいこう書いてある。

「お問い合わせいただきありがとうございます。担当者より折り返しご連絡いたします。」

これは「受け取りました」という確認にすぎない。お客様が本当に知りたいのは別のことだ。

「この物件、まだ空いてますか?」「初期費用はどれくらいですか?」「今週末に内見できますか?」——こういう具体的な質問に答えられるかどうかが、来店につながるかの分かれ目になる。

AIチャットボットなら、物件データベースと連携して空室状況や初期費用の概算を即答できる。内見の空き枠をカレンダーから自動で提示することもできる。自動返信メールとAIチャットボットの差は、「受け取りました」と「ご質問にお答えします」の差。この差が、来店率に直結する。

効果テーブル

指標BeforeAfter(目標)
反響からの初回連絡までの時間翌営業日(12〜60時間)即時〜5分以内
来店率(反響→来店)15〜20%30〜40%
夜間反響の対応率0%(翌営業日まで未対応)100%(自動対応)

特に「初回連絡までの時間」は重要な指標で、不動産業界では反響から5分以内に連絡した場合の来店率が、30分後に連絡した場合の約4倍というデータもある。夜間に届いた反響に対して即座にAIが対応できるかどうかで、翌月の来店数が変わる。

最後に

あなたの会社に昨夜届いた反響、何件あっただろうか。そのうち、今朝の時点で何件に連絡できていただろうか。

もし「正直、午前中に全部は連絡しきれていない」なら、それは営業の頑張りの問題ではない。仕組みの問題。

まずは自動返信メール+SMSの設定から始めるのでいい。30分で終わる。その次にAIチャットボットの導入を検討する。段階的でいい。大事なのは「営業時間外に届いた反響を、営業時間外のうちに何かしらの対応をする」という設計思想を持つこと。

反響は来ている。足りないのは反響の数ではなく、対応のスピード。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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