3分で診断結果がその場で分かる

20問に答えるだけ。御社の課題と優先順位を自動判定します

無料で診断
SalesDock ロゴSalesDock
製造業

製造業の海外営業、英語HPがなくても引き合いを獲る方法

10分で読める

この記事のポイント

英語HPがなくても、BtoBプラットフォーム登録・Googleビジネスプロフィールの英語対応・加工事例の英訳の3ステップで海外引き合いは獲れる。初期費用5万円以下、1週間以内で始められる。

円安が続く中、海外からの引き合いを取りたい製造業の社長は多い。でも「英語のホームページなんて作れる気がしない」という声もよく聞く。結論から言うと、英語HPがなくても海外から引き合いを獲る方法はある。僕が支援した町工場でも、英語HP無しで年間12件の海外引き合いを獲得した事例がある。

この記事では、最小限のコストで海外営業を始める具体的なステップを整理した。

なぜ今、製造業に海外引き合いが増えているのか

背景にあるのは3つの構造変化。

要因内容影響
円安の長期化1ドル=150円前後が定着日本の加工費が海外から見て割安に
サプライチェーン多様化中国一極集中のリスク回避東南アジア・日本への調達分散
日本品質への再評価精密加工・品質管理の信頼性高精度部品の引き合いが増加

2024年の中小企業白書によると、製造業の輸出企業割合は前年比1.8ポイント増。特に従業員50人以下の町工場でも、海外売上比率が10%を超える企業が増えている。

英語HPなしで引き合いを獲る3つの方法

1. BtoBプラットフォームに登録する

英語HPを持たなくても、海外バイヤーが集まるプラットフォームに自社情報を掲載すれば見つけてもらえる。

  • Alibaba.com — 世界最大のBtoBマーケットプレイス。無料プランでも基本的な会社情報と製品掲載が可能。月額プラン(約3万円〜)で上位表示
  • Kompass — 欧州系のBtoBデータベース。製造業カテゴリが充実。基本登録無料
  • Made-in-Japan.com — 日本製品に特化したBtoBプラットフォーム。英語対応済みで、日本語で入力すれば英語ページが自動生成される

→ まずはMade-in-Japan.comに登録するのが最もハードルが低い。日本語で入力できて、英語ページが自動で作られる。

2. 展示会のオンラインカタログを活用する

JIMTOF(日本国際工作機械見本市)やMECTなどの展示会は、出展企業のオンラインカタログを英語で公開している。展示会に出展していなくても、過去の出展企業リストに載っていれば海外バイヤーの目に触れる。

→ 展示会のオンラインカタログに自社情報が正しく掲載されているか確認する。掲載されていない場合は、主催者に問い合わせて追加登録を依頼する。

3. Google ビジネスプロフィールを英語対応する

意外と見落とされがちだが、Google ビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は海外からも検索される。会社名・業種・対応可能な加工内容を英語で記載しておくだけで、「CNC machining Japan」「precision parts manufacturer Osaka」などの検索に引っかかるようになる。

→ Google ビジネスプロフィールの説明文に、英語で加工内容(CNC machining, sheet metal, plastic injectionなど)を追記する。所要時間は30分程度。

最小限の英語対応でできること

英語HPを作らなくても、以下の対応だけで海外バイヤーからの信頼度はぐっと上がる。

事例ページの英訳

自社の加工事例や製品写真は、海外バイヤーが最も見たいコンテンツ。既存の日本語事例ページをDeepLで翻訳し、ネイティブチェック(1ページあたり5,000〜8,000円程度)をかければ十分使える。

→ まずは代表的な加工事例3件だけを英訳する。写真+スペック+用途の3点セットがあればOK。

英語の問い合わせフォーム

既存HPに英語の問い合わせフォームを1ページ追加するだけでも、海外バイヤーのハードルは大きく下がる。フォーム項目は以下の5つで十分。

  • Company Name
  • Contact Person
  • Email
  • Country
  • Inquiry Details

→ Googleフォームで作れば無料。所要時間は1時間程度。

翻訳ツールの活用

海外からの問い合わせメールへの返信も、翻訳ツールを活用すれば対応できる。

ツール無料枠特徴
DeepL月50万文字自然な翻訳精度。製造業の専門用語もそこそこ対応
Google翻訳無制限速度重視。ざっくり内容把握に便利
ChatGPT無料プランあり文脈を踏まえたメール文面の生成が得意

→ 受信メールはDeepLで翻訳→内容理解。返信はChatGPTで英文ドラフト→DeepLで校正、という2段階がおすすめ。

英語HPを作る場合の費用感

「やっぱり英語HPも欲しい」となった場合の費用感も整理しておく。

パターン費用目安内容
既存HPに英語ページ追加(3〜5ページ)15〜30万円会社概要・加工事例・問い合わせの英訳+デザイン調整
英語専用LP(1ページ)10〜20万円海外向けに特化した1枚もののランディングページ
多言語サイト新規構築50〜100万円日英同時運用。CMSでの更新機能付き

→ いきなり多言語サイトを作る必要はない。まずは既存HPに英語ページを3ページ追加するのが費用対効果が高い。

HPの問い合わせ導線の設計については、製造業のHP、問い合わせが来ない本当の理由も参考にしてほしい。

海外引き合いを獲得した事例

関西の金属加工会社(従業員35名)の場合

この会社は英語HPを持っていなかったが、以下の3つだけを実施した。

1. Made-in-Japan.comに自社情報を登録(所要時間:2時間)

2. Google ビジネスプロフィールに英語の加工内容を追記(所要時間:30分)

3. 代表的な加工事例5件の写真+スペックをPDFにまとめ、英語版を作成(所要時間:3日、翻訳費用:3万円)

結果、登録から3ヶ月で東南アジアのメーカーから2件の引き合いがあり、うち1件は月額50万円の継続受注につながった。年間売上にして600万円。初期投資3万円に対して、ROIは200倍。

→ 最初から完璧を目指さず、「見つけてもらえる場所に情報を置く」だけで引き合いは来る。

海外対応で最初にやるべき3ステップ

ステップやること所要時間費用
Step 1Made-in-Japan.comに登録2時間無料
Step 2Google ビジネスプロフィールに英語追記30分無料
Step 3加工事例3件の英語PDF作成3日3〜5万円

この3ステップで、英語HPなしでも海外バイヤーに見つけてもらえる状態が作れる。合計費用は5万円以下、期間は1週間以内。

営業プロセス全体の見直しについては、製造業の営業プロセス、属人化していませんか?も併せて読んでみてほしい。

まとめ

海外営業は「英語HPを作ってから」ではなく、「今ある情報を英語にして、見つけてもらえる場所に置く」から始められる。円安が続く今は、海外バイヤーが日本の製造業を探しているタイミング。完璧な英語HPを作るのに半年かけるよりも、まずはプラットフォーム登録と事例の英訳から始めて、引き合いの手応えを確認してから本格的な英語HP投資を検討する方が合理的だと思う。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

代表メッセージを読む →

海外営業×HP改善を無料で相談

英語ページの追加から海外プラットフォームへの掲載までお手伝いします

無料で相談する