AI顧問の初月セットアップ—初期構築フェーズで何をやるか公開
AI顧問契約の初月(初期構築フェーズ・1ヶ月)で何をやるのか、SalesDockのオンボーディングをそのまま公開します。業務棚卸し・環境セットアップ・カリキュラム提供の中身を時系列で書きます。
この記事の数値について
SalesDockが自社の運用と自社サービスの提供のなかで記録した数値です。公表された統計ではありません。
最初に結論:初月を始める前に、3つだけ揃える
AI顧問の初月は、ツールを契約しただけでは進みません。次の3つが揃っていればWeek 1から実装対象を決められます。
- 直近1ヶ月に実際に使ったファイルやメールを見せられる
- 対象業務を日常的に担当している人が初回面談に参加できる
- 「最初に楽にしたい業務」を1つに絞れている
逆に、データの置き場所も担当者も決まっていない場合は、AI設定より先に業務の整理が必要です。全社導入の可否ではなく、最初の1業務を1ヶ月で試せるかを契約判断にしてください。
Week 1: 業務棚卸しの面談(1時間×1回)
初回の1時間で、貴社の業務全体を棚卸しします。1日・1週間・1ヶ月で何をしているか、どこに時間が溶けているか。単価×時間マトリクスを一緒に作って、AIに渡すべき業務の優先順位を3つに絞ります。
Week 1〜2: 環境セットアップ
Claudeアカウント・Google Workspace設定・スプレッドシート設計・GAS基盤を整備。AI顧問で使う基本ツール群を、貴社の環境内に構築していきます。後から自走できるように、すべて貴社管理にします。
Week 2〜3: カリキュラム提供(自走パート)
弊社独自カリキュラム(プロンプト集・運用テンプレ・FAQ・動画解説)をお渡しします。これを使って自走で学習を進めていただきます。学習中の質問はLINEで受け付け。
Week 3: 最優先業務のAI化(1時間×1回)
2回目の面談で、最優先業務(多くは議事録・経理・SNS下書きのどれか)のAI実装をご一緒します。実装後は1週間運用していただき、改善ポイントを次の面談で議論します。
Week 4: 振り返り+翌月計画(1時間×1回)
3回目の面談で、1ヶ月の振り返りと翌月(月額顧問フェーズ)の計画。何をAI化したか、どれくらい時間が浮いたか、次の優先順位はどうするか、を整理します。ここから月額顧問(月10万円)の継続フェーズに入ります。
| 時期 | やること | 面談 |
|---|---|---|
| Week 1 | 業務棚卸し。単価×時間マトリクスを一緒に作り、AIに渡すべき業務の優先順位を3つに絞る | 1時間×1回 |
| Week 1〜2 | 環境セットアップ。Claudeアカウント・Google Workspace設定・スプレッドシート設計・GAS基盤を、すべて貴社管理で整備 | — |
| Week 2〜3 | カリキュラム提供(自走パート)。プロンプト集・運用テンプレ・FAQ・動画解説をお渡しし、質問はLINEで受け付け | — |
| Week 3 | 最優先業務(多くは議事録・経理・SNS下書きのどれか)のAI実装。実装後は1週間運用 | 1時間×1回 |
| Week 4 | 1ヶ月の振り返りと翌月(月額顧問フェーズ)の計画を整理 | 1時間×1回 |
初月で目指す状態
初月の1ヶ月で目指すのは、「業務棚卸しが済んでいて、最初の1業務がAI化されていて、続く5〜10業務の優先順位が見えている」状態。土台が出来ていれば、月額顧問フェーズの伴走で次々と業務をAIに渡せます。
初月が進まないときは、だいたいAI以外のところで止まっている
初月がうまく進まないケースには、いくつか型があります。共通しているのは、詰まる場所がAIの性能ではないことです。
1つ目は、業務が言葉になっていない場合。Week 1の棚卸し面談で「毎日やっていることを教えてください」と聞くと、意外と出てきません。長くやっている仕事ほど手が勝手に動くので、工程として意識されていないためです。この場合は、その場で無理に整理しようとせず、1週間ぶんの実際のファイルやメールを見ながら遡って作業を書き出します。頭の中から引き出すより、実物から逆算するほうが早いです。
2つ目は、データが個人のPCの中にある場合。AIに渡す前に、まず人が探せる場所へ出す必要があります。ここは地味ですが、飛ばすと後の工程が全部やり直しになります。Week 1〜2の環境セットアップで時間を取るのは、この置き場所を決めるためでもあります。
3つ目は、実際にその業務をやっている人が面談にいない場合。経営者の方だけで進めると、現場の細かい例外条件が抜け落ちます。抜けたまま作ると「ほとんどのケースでは動くが、月に数回ある例外で止まる」ものが出来上がり、結局その確認のために人が張り付くことになります。Week 1の面談だけは、担当されている方に同席いただくのをおすすめしています。
逆に、この3つが揃っていれば初月は素直に進みます。準備として用意していただきたいのは、直近1ヶ月ぶんの実際のファイル、担当の方の同席、そして「これが楽になったら嬉しい」と思う業務を1つだけ挙げていただくこと。この3つがあれば、Week 1の面談は前に進みます。
初期構築15万円の内訳
初期構築15万円には、上記の面談3回(1時間×3)+環境セットアップ+カリキュラム提供がすべて含まれます。AI顧問サービスの入り口として、無理なく試せる金額に設定しています。
よくある質問
AI顧問の初月は、具体的に何をするのですか?
Week 1で業務棚卸しの面談、Week 1〜2で環境セットアップ(Claudeアカウント・Google Workspace設定・スプレッドシート設計・GAS基盤)、Week 2〜3でカリキュラム提供(自走パート)、Week 3で最優先業務のAI実装、Week 4で振り返りと翌月の計画、という流れです。面談は1時間×3回です。
初期構築の15万円には何が含まれますか?
初期構築15万円には、面談3回(1時間×3)+環境セットアップ+カリキュラム提供がすべて含まれます。Week 4の振り返りのあと、月額顧問(月10万円)の継続フェーズに入ります。
初月が終わった時点で、どんな状態になっていますか?
「業務棚卸しが済んでいて、最初の1業務がAI化されていて、続く5〜10業務の優先順位が見えている」状態を目指します。土台が出来ていれば、月額顧問フェーズの伴走で次々と業務をAIに渡せます。
関連記事
泉 款太(いずみ かんた)
株式会社SalesDock 代表取締役
慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。
運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI自走プラン(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。
代表者情報を読む →この記事の数値について
本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。
CASE
実際の支援では、こう変わりました
人材紹介3ヶ月の伴走支援
サイトの文言変更を、担当者が一人で本番公開まで完了。
広告・マーケティング3ヶ月の伴走支援
見積書づくりで人が行うのは、粗利をどうするかの判断だけに。
外国人材の就職支援試作からの伴走支援
書類の回収・仕分けと履歴書づくりを、どこまで自動にし、どこを人が確認するかを決めて試作まで完了。