福岡のDXコンサルの選び方|依頼先4種類と契約前に確かめる5つの点
名前より「どこから引き受けて、どこまで見るか」で比べます
中小企業の業務整理とシステム導入を支援しているSalesDockが、福岡でDXコンサルを選ぶときに確かめておきたい点をまとめました。
結論:福岡のDXコンサルは、業務の整理から引き受けるかと、効果を数字で測るかで選ぶ
「DXコンサル」と名乗る会社は、全社の計画づくりから入る会社、決まった製品を入れる会社、業務の整理から定着まで付き合う会社と、引き受ける範囲がかなり違います。福岡では、国の福岡県よろず支援拠点と県の“稼ぐ力”応援センターが、どちらも吉塚の福岡県中小企業振興センタービルに入っているので、民間に見積もりを頼む前に無料で方向を決めやすい地域です。
- 何を変えるかが決まっていない段階なら、福岡県よろず支援拠点や“稼ぐ力”応援センターなど、県内の無料の公的な窓口で先に方向を整理できます。
- 民間のDXコンサルは、提案の前に業務の話を聞くか、何を変えるかを誰が文章にするか、現場を見る回数、アカウントの名義、効果の測り方の5点で比べます。
- 紙や作業場など現場を見ないと分からない業務が中心なら地元の会社、事務所のパソコン作業が中心ならオンライン中心の県外の会社も候補に入ります。
福岡でDXを頼める依頼先は4種類
福岡の中小企業がDXを相談できる先は、大きく4つに分かれます。比べるときに差がいちばん出るのは、引き受けない作業です。そこが自社に残る仕事になります。
| 依頼先 | 費用 | 引き受けること | 自社に残ること | 向いている会社 |
|---|---|---|---|---|
| 公的な相談窓口 | 無料 | 課題の整理、進め方の助言、現場訪問での改善支援 | 製品の設定や開発など、仕組みを作る作業 | 何から変えるかを、製品を売らない立場の人と決めたい会社 |
| 大手・総合系のコンサル会社 | 案件ごとの見積もり。期間と人数で決まる | 全社の方針づくり、複数部門にまたがる計画、大きな基幹システムの刷新 | 1つの業務の手順書づくりのような、小さく細かい作業 | 部門が多く、全社の計画から作り直す予算と体制がある会社 |
| 地元のIT企業・システム会社 | 製品の利用料、または開発費と保守費 | 決まった製品の設定、決まった要件どおりの開発、機器やネットワークの保守 | 何を入れるか、何を作るかを業務から一緒に決めること | 入れる製品や作るものが、すでに文章で決まっている会社 |
| 業務の整理から伴走する支援会社 | 月額の支援費、または範囲を決めた総額 | 業務の書き出し、製品選び、仕組みづくり、社内への定着 | 機器の修理、大規模な基幹システムの開発 | 何を変えるかから決め、使われ続けるまで見てほしい会社 |
この4つは、どれか1つを選ぶものではありません。無料の窓口で最初に変える業務を決め、入れる製品が決まったら地元のシステム会社に設定を頼む、という順番で組み合わせることもできます。大手と中小に特化した会社のどちらにするかで迷っている場合は、DX支援会社の選び方—大手SIerと中小特化の判断基準に、予算と目的ごとの考え方をまとめています。
福岡県内で無料で使えるDXの公的な窓口
福岡県内で費用をかけずにDXの方向を整理したいなら、国と県の窓口が使えます。どれも製品を売らない立場なので、民間のコンサルに見積もりを頼む前の相談先に向いています。
- 福岡県よろず支援拠点:国が設置した経営相談所で、相談料は何回でも無料です。オンラインでも相談できます。何から手を付けるか決まっていない段階で、売上や人手の悩みと合わせて優先順位を整理するのに向いています。
- 福岡県よろず支援拠点 生産性向上支援センター:2026年4月によろず支援拠点の中に開設された国の事業です。DXと宿泊事業者以外の生産性向上を無料で支援し、計10回程度を想定した現場訪問型の伴走支援を行います。支援の例には作業プロセスの改善のほか、デジタル化・自動化・IoT化・AI活用が挙がっています。DXそのものの相談は、次の“稼ぐ力”応援センターが主に担当します。
- 福岡県中小企業“稼ぐ力”応援センター(旧:福岡県中小企業DX推進センター):県の事業で、主にDXと宿泊事業者の支援を担当しています。生産性向上支援センターと、福岡県中小企業振興センタービル5階(福岡市博多区吉塚本町9-15)の同じ部屋で連携しています。よろず支援拠点の本体(相談窓口)は同じビルの6階です。
確認日:2026年10月2日。各窓口の公式サイトの記載を要約したものです。受付の条件や日程は変わることがあるので、申し込む前に各公式サイトで確認してください。
公的な窓口は助言と改善の支援が中心で、製品の設定や開発のように仕組みを作る作業は、別の事業者に頼むことになります。窓口ごとの使い分けと、補助金を使うときの順番は福岡の中小企業がAI導入で失敗しないための記事で詳しく説明しています。
地元の会社か、オンライン中心の会社かは業務の場所で決める
「福岡の会社に頼むべきか」は、福岡でDXコンサルを探す人がよく迷う点です。決め手になるのは会社の所在地ではなく、変えたい業務がどこで起きているかです。
紙の伝票、倉庫の在庫、作業場の段取りのように、現場に行かないと流れが分からない業務なら、月に何度か訪問できる地元の会社の方が進めやすくなります。反対に、見積もり、受発注、顧客の管理のように事務所のパソコンで完結する業務は、画面を共有すれば手順を一緒に追えるので、オンライン中心の県外の会社も候補に入ります。北九州や筑後など、福岡市から離れた地域の会社は、訪問の交通費や移動時間が見積もりにどう入るかも確かめておきます。
DXコンサルを選ぶときに、契約前に確かめる5つの点
民間のコンサルに頼むときは、提案書の見た目や導入実績の数より、次の5点を同じ言葉で各社に聞くと差が出ます。後から困りやすい順に並べました。
1. 提案の前に、業務の話を聞いてくるか
初回の打ち合わせがツールのデモや会社紹介で終わる相手は、業務を製品に合わせる進め方になりがちです。いまの手順、困っている場面、関わる人数、1件にかかる時間を先に聞いてくる相手なら、提案の中身を自社の業務と照らして判断できます。
2. 何を変えるかを誰が文章にするかが、見積もりに入っているか
DXの支援が途中で止まる原因でよくあるのは、何を作るか、何を設定するかを書く人がいないことです。その作業をコンサル側が持つのか、自社で書くのかを確かめます。自社で書く前提なら、誰が何時間かかるかまで見積もりに書いてもらいます。
3. 現場を見る回数と、その方法
紙の置き場所、電話の受け方、倉庫や作業場の動線のように、画面越しでは見えないところに原因があることは珍しくありません。月に何回、誰が来るのか、オンラインで済ませる回と訪問する回をどう分けるのかを、数字で聞きます。
4. 管理者のアカウントとデータが、自社の名義になるか
コンサル会社のアカウントで契約した製品は、契約が終わると触れなくなることがあります。管理者権限を誰が持つか、データを書き出せるか、手順書や設定の中身を引き渡してもらえるかを、契約前に決めておきます。
5. 効果を何で測るかを、始める前に決めるか
「便利になった」は効果として残りません。対象業務の1件あたりの時間、月の件数、その業務を回せる人数など、始める前の数字を一緒に取る相手なら、3か月後に続けるか見直すかを数字で決められます。
初回の打ち合わせで相手の進め方を見分ける会話の例は、業務改善コンサル選びで失敗しない5つのチェックポイントに良い例と悪い例を並べています。
DXは全社ではなく、1つの業務から頼む
中小企業のDXでつまずきやすいのは、全社のシステムを一度に入れ替えようとして、何を作るかが決まらないまま時間と費用だけがかかるパターンです。コンサルに頼むときも、最初は社長か特定の社員に確認が集まっている業務を1つ選び、その業務だけを範囲にして見積もりを取ります。
例:見積もりという1つの業務だけを変えた金属加工メーカー
SalesDockが支援した金属加工メーカーでは、見積もりを作れる社員が営業2名に限られていました。新しいシステムを探す前に、見積もりの型と材料費の表を整理してつなげた結果、初期の効果として1件60分かかっていた見積もりが15分以内になり、営業5名全員が作れる状態になっています。既存のExcelも残したままです。
最初の1業務の選び方と、その後90日の進め方はDXは何から始めるか—中小企業の最初の一手と90日ロードマップで詳しく扱っています。
費用は払い方と条件をそろえて比べ、補助金は業務を決めてから探す
公的な窓口の相談は無料です。民間のDXコンサルは、月額で続ける形と、範囲を決めて総額で見積もる形が中心です。金額は訪問の回数と手を動かす範囲でほぼ決まるので、複数社から見積もりを取るときは同じ業務、同じ期間、同じ訪問回数の条件を渡してそろえます。
SalesDockの料金(公開価格)
- AI自走プラン:初期15万円+月10万円〜(税別・90日)
- AIツール制作:お試し10〜30万円/本実装は個別見積もり(税別)
払ってよい金額の上限は、減らしたい時間から逆算すると決めやすくなります。対象業務に月40時間かかっていて半分にできる見込みなら、減る20時間に社員の時給を掛けた額が、毎月の効果の目安です。会社の規模ごとの相場は業務改善コンサルの費用相場にまとめています。
補助金を使う場合
国のデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)を使う場合、事務局に登録されたIT導入支援事業者と一緒に申請する必要があり、補助の対象も登録されたツールに限られます。締め切りから逆算して製品を急いで決めると、業務に合わない製品を補助付きで入れることになりかねません。変える業務の整理は、申請の前に済ませておきます。
相談の前に、変えたい業務の数字を1週間だけ測る
公的な窓口でも民間のコンサルでも、次の数字が手元にあると話が早く進み、導入の後に効果を確かめる材料にもなります。変えたい業務を1つ決めて、1週間だけ記録すれば足ります。始める前の数字は、支援が始まってからでは取り直せません。
| 測るもの | 相談の前 | 支援の3か月後 |
|---|---|---|
| 1件あたりの所要時間 | 1週間、開始と終了の時刻を控える | 同じ業務を同じ方法で1週間控える |
| 月の件数と、やり直しの件数 | 前月の実績を数える | 直近1か月の実績を数える |
| その業務を回せる人数 | いま1人で回せる社員の数 | 手順書を見て1人で回せる社員の数 |
| 社長に確認が回ってくる回数 | 1週間分を数える | 同じ1週間の長さで数える |
業務の書き出し方が分からない場合は、業務棚卸しのやり方の手順で、1つの業務だけ先に書いてみてください。30分ほどあれば1業務分は書けます。システムを入れるより、AIを使う業務を決めて試す方が合いそうなら、AI導入支援・AIコンサル会社の選び方もあわせて読んでみてください。
福岡のDXコンサル選びについてよくある質問
福岡でDXコンサルを選ぶとき、最初に何を決めればいいですか。
自社が「何を変えるかを決める段階」にいるのか、「決めたことを入れて使い続ける段階」にいるのかを先に決めます。何を変えるかが決まっていなければ、無料の公的な窓口か、業務の整理から引き受けるコンサルが合います。入れる製品が決まっているなら、製品の販売会社や地元のシステム会社に設定を頼む方が早く進みます。
福岡県内で、DXを無料で相談できる窓口はありますか。
あります。国の福岡県よろず支援拠点は相談が何回でも無料で、拠点内の生産性向上支援センターは、無料で現場を訪問する伴走支援(計10回程度を想定)を行っています。DXそのものの相談は、県の福岡県中小企業“稼ぐ力”応援センター(旧:福岡県中小企業DX推進センター)が主に担当しています。このセンターと生産性向上支援センターは、福岡県中小企業振興センタービル5階(福岡市博多区吉塚本町9-15)の同じ部屋で連携しています。よろず支援拠点の本体は同じビルの6階にあります。
DXコンサルは福岡の地元の会社に頼んだ方がいいですか。
紙の書類、倉庫、作業場のように現場を見ないと流れが分からない業務が中心なら、月に何度か訪問できる地元の会社の方が進めやすくなります。事務所のパソコン作業が中心なら、画面共有のオンラインでも業務の流れは確かめられるので、県外の会社も候補に入ります。地元かどうかより、業務の整理から引き受けるか、効果を数字で測るかを比べて選びます。
DXコンサルの費用はどのくらいですか。
公的な窓口の相談は無料です。民間のコンサルは、月額で続ける形と、範囲を決めて総額で見積もる形が中心で、金額は訪問の回数や手を動かす範囲で大きく変わります。SalesDockは、AI自走プランが初期15万円+月10万円〜(税別・90日)、AIツール制作がお試し10〜30万円/本実装は個別見積もり(税別)です。複数社を比べるときは、同じ業務、同じ期間、同じ訪問回数の条件で見積もりをそろえます。
DXコンサルとAI導入支援は、何が違いますか。
呼び方に決まった区別はなく、同じ会社が両方を名乗ることもよくあります。DXコンサルは業務の流れやシステム全体の見直しから入ることが多く、AI導入支援はAIを使う業務を決めて試すところから入ることが多い、という程度の違いです。比べるときは名前より、どこから引き受けて、どこまで見るかを確かめます。
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