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比較・選び方ガイド

AI顧問サービスの比較—4つの型の違いと、契約前に揃える6つの条件

同じ「AI顧問」でも、月額に入っているものは会社ごとに違います

中小企業のAI内製化とAI顧問を提供しているSalesDockが、公式サイトで確認できる各社の料金と契約条件を並べ、比べるときに揃える条件をまとめました。

結論:AI顧問は、料金より先に「型」と「手を動かす範囲」で比べる

公開されている料金は月5万円から、時間契約で月33万円(税込)以上になるものまで開きがありますが、この差の大半は、相談の量と、顧問側がどこまで手を動かすかの違いから来ています。型を揃えてから料金を比べると、安い・高いの判断がずれません。

  • AI顧問サービスは、月額の相談型、回数・スポット型、時間契約・CAIO代行型、導入後に続ける型の4つに分かれます。
  • 社内にAIを試す担当者がいるなら相談型、困っている業務が1つならスポット型、全社の投資判断が要るならCAIO代行型が向いています。
  • 何からAIを使うかが決まっていない会社は、相談だけの顧問より、業務の棚卸しと最初の仕組みづくりが入った型を選ぶと手戻りが少なくなります。

AI顧問サービス5つの料金と契約条件を比較

2026年9月24日に、各社の公式サイトの本文で確認できた料金と契約条件を同じ項目で並べました。掲載順は下で説明する型の順で、優劣を示すものではありません。料金や条件は変わることがあるため、契約前に各社へ直接確認してください。

サービス公開料金月額に含まれる主な支援契約期間
cotomu AI顧問月額の相談型/CAIO代行ライト月5万円、スタンダード月10万円、AI参謀(CAIO代行)月20万円(いずれも税別)ライトは月1回60分の定例とチャット相談。スタンダードは月2回の定例とチャット無制限。AI参謀は週次相当の関与と経営会議への陪席。本格的な実装は別見積もり初期費用0円、1か月更新
激安AI顧問月額の相談型ライト月10万円、ベーシック月20万円(税抜)、プレミアムは要相談オンラインMTGがライト月4回、ベーシック月8回。対面のコンサルティングはプレミアムのみ月1回ライトは最低6か月、ベーシックは3か月から
Mesut AI顧問回数・スポット型スポット1回60分5万円、継続プラン月8万円(月2回)、初回お試し1万円(毎月先着5社)。いずれも税別実際の業務を1つ選び、その場で使う指示文と確認手順を作るスポットは都度払い。継続プランは3か月から
AIDD CAIOサービス時間契約・CAIO代行型1時間3万3,000円(税込)、月10時間からオンライン、チャット、訪問に対応。社内研修、ガバナンス策定、リスク管理まで扱う1か月単位で更新
SalesDock導入後に続ける型AI内製化:初期15万円+月10万円〜(税別・90日)。その後のAI顧問:月5万円(6ヶ月契約から)※AI内製化またはAI業務実装をご利用いただいた方限定初月に業務の棚卸しと初期設定、2〜3か月目に実務で試して手順書に落とす。顧問は月1回の面談とチャット相談、軽微な保守AI内製化は90日。AI顧問は6か月契約から

SalesDock以外の料金は各社サイトの記載を要約したもので、当社が見積もった金額ではありません。税別・税込は各社の表記のままです。

表を見ると、月10万円前後のサービスでも、定例が月2回のもの、オンラインMTGが月4回のもの、実務の相談が月2回のものがあり、中身は揃っていません。料金の幅や見積もりを同じ条件に直す手順はAI顧問の月額相場と選び方で詳しく書いています。この記事では、料金の差を生んでいる「型」の違いから見ていきます。

AI顧問サービスは4つの型に分かれる

「AI顧問」をうたうサービスを、契約の形と顧問側が担う範囲で分けると、次の4つになります。1つの会社が複数の型を持っていることもあります。

契約の形得意なこと任せにくいこと向いている会社
月額の相談型月1〜2回の定例面談とチャット相談を月額でツール選び、社内ルール、進め方の判断を早くする資料づくりや設定など、手を動かす作業社内にAIを試す担当者がいて、相談相手が欲しい会社
回数・スポット型1回60分の相談を都度払い、または月の回数を決めて継続1つの業務について、その場で使える指示文や手順を一緒に作る複数の業務の優先順位づけや、社内全体の整備困っている業務が1つ決まっていて、まず1回試したい会社
時間契約・CAIO代行型月の稼働時間、または週次の関与を契約し、経営会議にも入るAI投資の優先順位、ベンダー選定、社内ガバナンスを経営の側から進める少ない予算で小さく試すことAIの責任者を社内に置けないが、全社で投資判断をしたい会社
導入後に続ける型先に業務整理と導入の期間を置き、その後を月額の顧問で支える業務の棚卸しから、社内で回る状態までを続けて見る導入期間を経ずに、相談だけを始めること何からAIを使うかが決まっていない、前にAIを入れて止まった会社

月額の相談型

もっとも多い形です。定例の回数とチャットの返信目安が決まっていて、料金はその量で段階が分かれます。助言を受けて手を動かすのは自社の担当者なので、担当者がいない会社では「良い話を聞いたが何も進まない」月が続きやすくなります。1か月更新のサービスもあれば、最低6か月の契約を求めるサービスもあり、同じ月額でも縛りの長さはかなり違います。

回数・スポット型

相談の回数で払う形です。対象の業務が1つに絞れていれば、1回の相談で持ち帰れるものがはっきりしていて、合わなければそこで止められます。反対に、何からAIを使うかが決まっていない段階で1回だけ相談すると、棚卸しで時間が終わりがちです。

時間契約・CAIO代行型

社外の人に、AI推進の責任者の役割を時間単位で担ってもらう形です。CAIO(最高AI責任者)の代行と呼ばれることもあります。経営会議に同席し、投資やベンダー選びまで踏み込めるぶん、月額は相談型の数倍になります。従業員が少なく、AIで変えたい業務が数本という会社には、関与が大きすぎることがあります。

導入後に続ける型

顧問契約の前に、業務の棚卸しと最初の仕組みづくりを期間を区切って行う形です。顧問になった時点で相談相手は自社の業務をすでに知っているので、毎回の背景説明がいりません。その代わり、最初の期間は顧問だけより費用がかかり、顧問単体では申し込めないこともあります。SalesDockはこの型です。

AI顧問ではなく、研修や開発の会社も含めてAI導入の依頼先を広く比べたい場合は、AI導入支援・AIコンサル会社の選び方で、研修型・顧問型・実装型・内製化型の違いを整理しています。大阪・関西で対面の相談先を探している場合は大阪・関西のAI顧問・AI導入支援会社の比較もあわせて見てください。

AI顧問を比較するときに揃える6つの条件

同じ型の中で2社以上を比べるときは、次の6つを表にして、各社の答えを埋めていきます。無料相談の場でそのまま聞ける内容です。

  1. 1. 月に使える相談の量

    定例の回数と1回の時間、チャットの返信目安、対応する曜日と時間帯を並べます。「相談し放題」と書かれていても、返信が翌営業日なのか当日なのかで使い方が変わります。月額を相談の総時間で割ると、1時間あたりの単価で比べられます。

  2. 2. 手を動かす範囲

    助言だけか、指示文や設定の小さな検証までか、仕組みの実装までか。この境界がいちばん料金を動かします。月額に含まれない作業は、単価と事前承認の方法を聞いておきます。

  3. 3. 最初に業務の棚卸しをするか

    契約の初めに、どの業務にどれだけ時間がかかっているかを一緒に洗い出すかどうかです。棚卸しをしないまま相談を始めると、話題が毎回その週に困ったことへ流れ、半年たっても全体の順番が決まりません。

  4. 4. 契約の縛りと更新の単位

    最低契約期間、更新の単位、解約を申し出る期限です。1か月更新と6か月契約では、合わなかったときの損が6倍違います。最初は短い契約で試せるかも確認します。

  5. 5. 誰が担当するか

    面談に出てくる人と、チャットに返信する人が同じかどうか。担当者の専門(開発出身か、業務改善出身か、経営側か)と、交代するときの条件も聞きます。

  6. 6. 契約が終わったときに残るもの

    指示文、手順書、設定、会社の基本情報をまとめたファイルなど、契約終了後も自社で使えるものが何か。アカウントやデータの名義が自社になっているかもあわせて確かめます。

3つ目の棚卸しは、SalesDockが自社の顧問契約でつまずいた点です。ある顧問先では、初回から作りたいツールの相談が議題になり、棚卸しを後回しにしたまま2か月が過ぎました。AIを使う前の作業時間を測っていなかったため、後から効果を倍率で示せませんでした。導入前の時間は、始める前にしか測れません。今は初回の面談を棚卸し専用にし、作りたいものの話は2回目からにしています。初月に何をするかはAI顧問の初月セットアップで公開しています。

自社の状態から、合うAI顧問の型を選ぶ

どの型が合うかは、会社の規模より、社内に手を動かす人がいるかと、AIを使う業務が決まっているかで分かれます。

自社の状態候補になる型比べるときに見ること
AIを試す担当者がいて、判断の相談相手が欲しい月額の相談型定例の回数とチャットの返信目安で比べる
困っている業務が1つ決まっている回数・スポット型1回で何を持ち帰れるかを先に聞く
全社でAIへの投資を判断する責任者がいない時間契約・CAIO代行型経営会議に入る頻度と、月の時間の上限で比べる
何からAIを使うかが決まっていない導入後に続ける型最初の期間に棚卸しと仕組みづくりが入っているかを見る

うまくいかない組み合わせもはっきりしています。担当者がいないのに月額の相談型を選ぶと、助言を受けても実行する人がいません。業務が決まっていないのにスポット型を1回だけ使うと、何に使うかを話して終わります。契約前に避けたい失敗はAI顧問契約で失敗する5つのパターンにまとめています。経営コーチングやコンサルとの違いから考えたい場合はAI顧問・経営コーチング・経営コンサルの違いが参考になります。

AI顧問の効果は、契約前に控えた数字で測る

AI顧問を比べて選んだあと、その選択が合っていたかは3か月後に分かります。ただし、契約前の数字が無いと、効果は感想でしか語れません。次の3つを、契約前と3か月後に同じ方法で測ります。

測るもの契約前3か月後
対象業務の時間AIを使いたい業務を1〜3件選び、1か月の件数と1件あたりの時間を控える同じ業務の件数と時間を、同じ数え方で測る
手直しの回数その業務で、上司や社長が直した回数を数えるAIを使った後の手直しの回数を数える。時間が減っても手直しが増えていれば見直す
相談が行動に変わった数記録なし(契約前は0件)月ごとに、顧問との相談で決まったことと、実際に動き始めた業務の数を書き出す

3つ目の数が毎月0件のまま続く場合は、顧問の質より型が合っていない可能性が高いと考えます。相談型で動かないなら、手を動かす範囲が広い型に切り替えるか、社内の担当者を決めるところから見直します。月額の費用に見合っているかの計算方法は、AI顧問の月額相場と選び方の損益分岐点の節にあります。

AI顧問の比較についてよくある質問

AI顧問サービスは、何を比較して選べばよいですか。

料金より先に、月に使える相談の量、手を動かす範囲、最初に業務の棚卸しをするか、契約の縛りと更新の単位、担当者、契約終了時に残るものの6つを揃えて比べます。そのうえで、社内に担当者がいるなら月額の相談型、困っている業務が1つなら回数・スポット型、全社の投資判断が必要なら時間契約・CAIO代行型、何から使うかが決まっていないなら導入期間のある型が候補になります。

AI顧問の料金はどのくらいの幅がありますか。

2026年9月24日に公式サイトで確認できた例では、月5万円から、1時間3万3,000円(税込)・月10時間以上の時間契約まで幅がありました。税区分、相談の回数、実装の有無、最低契約期間が違うため、月額だけでは比べられません。料金の見方と見積もりの揃え方は、AI顧問の月額相場の記事で詳しく整理しています。

AI顧問とAIコンサルは何が違いますか。

AI顧問は月額で継続して相談に乗り、社内で判断と改善を続けられるようにする契約が中心です。AIコンサルは、戦略づくりや仕組みの導入を期間と成果物を決めて行う契約が中心です。ただし名前の使い方は会社によって違うので、名前ではなく、手を動かす範囲と契約期間で見分けます。

安いAI顧問から始めても大丈夫ですか。

社内にAIを試す担当者がいて、相談したい論点がはっきりしているなら、月5万円前後の相談型からでも十分に進みます。担当者がいない、何から使うかが決まっていない場合は、安い相談型を続けても手を動かす人がいないため進みにくく、業務の棚卸しから入る型の方が結果的に早く終わることがあります。

AI顧問の効果はどう測ればよいですか。

契約前に、AIを使いたい業務を1〜3件選び、1か月の件数、1件あたりの時間、手直しの回数を控えておきます。契約から3か月後に同じ業務を同じ方法で測り直し、差を見ます。あわせて、月ごとに顧問との相談で決まったことと、実際に動き始めた業務の数を記録すると、相談が行動に変わっているかが分かります。

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