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AI活用入門

AI顧問の月額相場と選び方|相談・設計・実装で何が違う?【2026年】

価格表では見えない「相談・設計・実装」の境界を揃え、必要な支援だけを選ぶ

最終更新 2026年8月29日12分で読める

先に結論

AI顧問には公的な相場統計がない。公開価格の最安値だけで決めず、相談時間・業務設計・成果物・実装・ツール費を同じ条件へ直して比較する。社内に実行担当がいるなら相談型、業務の整理から必要なら伴走型、完成物が必要ならプロジェクト型が候補になる。

「AI顧問」と検索すると、月数万円から個別見積もりまで幅がある。だが、同じ名前でも支援内容は同じではない。月額に定例相談だけが入るサービスもあれば、業務の棚卸し、試行計画、社内会議、実装支援まで含むサービスもある。比較の出発点は、価格帯を推測することではなく、自社が外に出したい仕事を明確にすることだ。

公開価格で確認できるAI顧問の料金例

AI顧問業界全体を網羅する公的な価格統計は確認できなかった。そこで、2026年8月29日時点で公式サイトに価格と条件が掲載されていた例を並べる。税区分、契約時間、初期費用、実装範囲が違うため、これは「平均相場」ではなく比較の起点だ。

サービス公式の公開価格比較時の注意
cotomu月額5万円から具体的な範囲は問い合わせで確認
x3d AI顧問ライトは月額換算8万4,000円(税別)他プランは問い合わせ。契約条件を確認
SalesDock AI顧問初期15万円+月10万円(税別)ツール費は別。アプリ開発は20万円から
AIDD CAIOサービス1時間3万3,000円(税込)、月10時間以上月額換算は33万円から。1か月更新

価格・条件は変更される。契約前に各社の公式情報と見積書で最新条件を確認してほしい。

料金差は「相談・設計・実装」の境界で生まれる

相談:社内の判断を速くする

定例会やチャットで、ツール選定、リスク、進め方を助言する。社内に業務を整理して手を動かす担当者がいる会社と相性がよい。助言後の資料作成や設定変更が含まれるとは限らない。

設計:業務とデータを実行可能な形へ落とす

現行業務を分解し、対象範囲、入力データ、人の確認、評価指標、運用責任者を決める。AI導入の費用はツール代だけでは決まらない。準備工数まで含む全体像は中小企業のAI導入費用で整理している。

実装:設定・開発・連携を完成させる

プロンプトやワークフローの設定、API連携、アプリ開発、テストなどを行う。顧問契約の一部として含む会社も、別プロジェクトにする会社もある。「動くものが欲しい」なら、実装の成果物と受入条件を別に見積もる。

見積もりは11項目を一枚にして比べる

  1. 月に使える相談時間と定例回数
  2. チャット相談の回数、返信目安、対応時間帯
  3. 業務棚卸しと優先順位付けの有無
  4. 議事録、要件書、試行計画など成果物の範囲
  5. 設定、開発、データ整備、テストの範囲
  6. ツール利用料、API費、外部サービス費
  7. 追加作業の単価と事前承認の方法
  8. 担当者と専門領域、交代条件
  9. 最低契約期間、更新、解約条件
  10. 入力できない情報、保存、再委託、削除の条件
  11. 契約終了時に受け取れる設定・文書・データ

「相談し放題」「伴走支援」といった名称だけでは比較できない。各項目を含む・別料金・対象外の三つに分けると、安い見積もりで不足するものと、高い見積もりで不要なものが見える。

内製・スポット・月額・プロジェクトの選び方

選択肢向く状態注意点
内製目的と担当者が明確で、小さく試せる調査・設計・検証の社内時間も費用
スポット相談論点が一つで、判断後は社内で動ける毎回の背景説明が必要になりやすい
月額顧問複数の判断と改善を継続する会議だけで終わらない成果物を決める
プロジェクト期限と完成物を固定できる運用・改善を誰が引き継ぐか決める

役割の違いから選びたい場合はAI顧問・経営コーチング・経営コンサルの比較も参考になる。

費用対効果は損益分岐点で考える

効果を先に断定せず、月額費用を回収するために必要な改善量を計算する。例えば月10万円の支援なら、次のいずれか、または組み合わせで月10万円を上回る必要がある。

  • 削減時間 × 対象人数 × 1時間当たり人件費
  • 減らせた外注費・再作業費・ツール費
  • 追加粗利 = 増えた受注数 × 1件当たり粗利
  • 事故回避は、発生確率と影響額を分けて記録する

開始前の基準値と、支援後の同じ定義を比較する。売上だけでなく、修正工数や例外対応が増えていないかも見る。短期で効果が出ない設計支援は、いつ何をもって継続判断するかを契約前に決める。

契約前の最終チェック

  • 最初の30日で決めることと、作るものが書かれている
  • 社内担当者と顧問側の責任範囲が分かれている
  • 実装・ツール費・追加作業が月額内か別料金か分かる
  • 情報の入力、保存、再利用、削除の条件を確認した
  • 継続・見直し・終了の判定日が決まっている

価格は最後に比較する。先に必要な支援範囲を固定すれば、月5万円と月30万円を同じサービスとして迷うことはなくなる。

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よくある質問

AI顧問の月額相場はいくらですか?

業界全体を網羅した公的な価格統計は確認できません。2026年8月29日に各社の公式ページで確認できた公開例は、月5万円から、月額換算8万4,000円、初期15万円+月10万円、1時間3万3,000円・月10時間以上でした。税区分や契約条件が違うため、金額だけでなく支援範囲を揃えて比較します。

月額顧問とスポット相談はどう選びますか?

論点が一つで、必要な判断と成果物が明確ならスポット相談が向きます。複数業務の優先順位付け、社内調整、試行と改善を継続するなら月額顧問が向きます。実装物の完成が目的なら、顧問ではなくプロジェクト契約も比較します。

AI顧問の見積もりで確認すべきことは何ですか?

相談時間、定例回数、チャット対応、業務整理、成果物、実装、ツール費、追加料金、最低契約期間、解約条件、情報管理の11項目を同じ表にします。『何をするか』だけでなく『何をしないか』も書面で確認します。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

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この記事の数値について

本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。