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不動産

SUUMO掲載料を半減させても反響を維持する方法—広告費30万を15万に下げた不動産会社の実例

削減ではなく組み換え。6ヶ月かけて広告費を圧縮する手順

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この記事のポイント

SUUMO掲載料を単純に下げると反響は減る。反響ゼロ物件の削減・写真コメント改善・自社HP強化の3手を6ヶ月かけて組み合わせれば、広告費50%削減しても反響数は維持できる。

「SUUMO掲載料が高い」と感じない不動産会社は少ない。月20万〜50万円、会社によっては100万円を超える。経営者から「何とか減らせないか」と相談を受けることも多い。

ただし、単純に掲載数を減らすと反響も減る。これは多くの会社が経験している。重要なのは「掲載料を下げても反響が落ちない組み合わせ」を見つけることだ。前職のSUUMO時代に、広告費を減らしながら反響を維持した会社をいくつか見てきた。共通するのは、3つの施策を同時に実行していること。

SUUMO掲載料の構造を理解する

SUUMOの掲載料は、物件単品課金 or 定額プランの2種類がある。中小仲介でよくある構造は「定額30万円で50枠」のようなもの。この中に反響を取れていない物件が20〜30%含まれているのが通常。ここが最大の削減ポイント。

SUUMO掲載料の仕組みと相場で料金体系の詳細を、不動産ポータル3大課金モデルの比較でSUUMO・HOME'S・アットホームの違いを整理している。

広告費を半減させる3つの施策

施策1:反響ゼロ物件の掲載を止める

過去3ヶ月で反響がゼロの物件をリストアップする。定額プラン30万円で50枠なら、10〜15物件は反響ゼロのはずだ。いきなり全部止める必要はない。以下の順で判断する。

  1. 写真が5枚以下 → まず写真を増やして再掲載
  2. 物件コメントが汎用的 → 差別化コメントに書き直して再掲載
  3. 価格が相場より高い → オーナーと価格見直し交渉
  4. 上記3つでも反響ゼロが続く → 掲載停止

この見直しだけで月50枠の定額プランを30枠で同等反響に圧縮できた会社もある。プランダウンで広告費を40%削減しながら反響数は維持。

施策2:写真と物件コメントを改善する

SUUMOの反響率に最も影響するのは写真。これはSUUMO公式のデータでも裏付けられている。

  • 最低20枚、できれば30枚以上
  • リビング・キッチン・水回り・収納・玄関は必須
  • 周辺環境(駅・スーパー・学校)の写真も入れる
  • 自然光で撮影、暗い部屋はライト追加

撮影に時間がかけられない場合、物件撮影代行(1物件3,000〜5,000円)を使う。反響が1〜2件増えれば元が取れる計算。物件コメントも「南向き・角部屋・徒歩5分」だけでは他社と差がつかない。ターゲットを想定して生活シーンを書く。

施策3:自社HPとGoogleビジネスプロフィールで受け皿を作る

SUUMO掲載を減らしても反響が落ちない構造を作るには、SUUMO以外の集客チャネルが必要。自社HPからの反響は、SUUMOと比べて圧倒的にコストが安い。

集客チャネル別の反響単価目安

チャネル反響単価
SUUMO(掲載課金)3,000〜8,000円
自社HP(SEO)500〜2,000円
Googleビジネスプロフィール0〜500円
リスティング広告2,000〜5,000円

自社HPを育てるには6ヶ月〜1年かかるが、育てばSUUMO依存度を20〜30%下げられる。ポータル依存の不動産会社が自社HPで集客する仕組みで具体的な設計を解説している。

削減の順番を間違えない

大事なのは順番。施策3(自社HP強化)から始めて、6ヶ月後に施策1(SUUMO圧縮)を実行するのが正しい順序。逆にSUUMOを先に減らすと、受け皿がない状態で反響が激減する。これで失敗する会社が多い。

広告費を半減させた会社の実例(数字)

Before(改善前)

  • SUUMO定額50枠:月30万円
  • 月間反響数:80件
  • 反響単価:3,750円

After(改善後6ヶ月)

  • SUUMO定額30枠:月18万円
  • 自社HP(SEO+GBP):月3万円(運用費)
  • 月間反響数:85件(SUUMO 60件 + 自社HP 25件)
  • 合計広告費:21万円(30%削減)
  • 反響単価:2,470円(34%削減)

さらに1年経つと、自社HP経由の反響が40件まで伸び、SUUMO20枠(月12万円)まで圧縮できる。ここまで来ると広告費は月15万円、半減達成。

まとめ:削減より「組み換え」

SUUMO掲載料を半減させる本質は「削減」ではなく「組み換え」にある。高コスト・即効性のSUUMOを徐々に減らし、低コスト・積み上げ型の自社HPに置き換えていく。この組み換えを半年〜1年かけて地道にやれる会社が、広告費のROIで差をつけられる。

SUUMOの値下げ交渉だけに時間を使っても、構造は変わらない。詳しい料金体系は不動産ポータル3大課金モデルの比較2026、自社HP育成の実務はポータル依存の不動産会社が自社HPで集客する仕組みを参考にしてほしい。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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