戦略を1人で考える方法—ひとり社長のAI壁打ちで思考の質を上げる
ひとり社長は「戦略を考える相手」がいません。AIを壁打ち相手にして、思考の精度と速度を上げるやり方を書きます。SalesDockが実際に使っている戦略議論のプロンプトも公開します。
戦略思考の3つのモード
戦略を考えるとき、私は3つのモードを切り替えてます。①拡散モード(選択肢を増やす)、②収束モード(評価して絞る)、③検証モード(仮説を疑う)。AIには各モードで違うプロンプトを渡します。
①拡散モードのプロンプト
「◯◯(事業状況)。この状況で取りうる戦略選択肢を10個出してください。常識的なものから飛んだものまで」と渡します。10個出させるのがポイント。3個だと無難な答えしか出ない。10個強制すると、面白い選択肢が混じります。
②収束モードのプロンプト
「10個の中から、ROIが高い順に3つ選んで。それぞれの前提条件・成功確率・必要投資を表で」と聞きます。AIに数字をつけさせると、自分の感覚と違うときに気づきが出ます。
③検証モードのプロンプト
最後に「この戦略が失敗する5つのシナリオを挙げてください」と聞く。リスクの言語化はAIが得意な領域。自分では見落とすリスクが、結構な確率で出てきます。
最終判断は必ず自分がする
AIが選択肢を整理してくれても、選ぶのは自分です。AIは確率論的に正解を出しがちなので、業界の特殊性や自分の強みは反映されにくい。最後の選択は「自分が一番ワクワクするか」「自分が本当に得意な領域か」で判断します。
戦略議論のAI壁打ちを伴走
AI顧問サービスでは、月1の面談でAI壁打ちの結果を一緒にレビューすることがよくあります。1人ではなく、AI+人間の二段壁打ちが、思考の質を一段引き上げます。
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泉 款太(いずみ かんた)
株式会社SalesDock 代表取締役
慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。
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