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業務改善

中小企業のDX、最初の90日でやるべきことリスト

30日/60日/90日の3フェーズで「何をやるか」「何ができたらOKか」を明確にする

10分で読める

この記事のポイント

DXは「最初の90日」で成否が決まる。30日で現状把握、60日でツール選定とトライアル、90日で効果測定と横展開判断。各フェーズの成果物と判断基準を明確にしておくことで、迷わず進められる。

「DXに取り組みたいが、何から手を付ければいいかわからない」—中小企業の経営者から最も多く聞く相談だ。DXという言葉が大きすぎて、具体的なアクションに落とし込めないまま時間だけが過ぎていく。この記事では、従業員30〜100名の中小企業が「最初の90日間」でやるべきことを、3つのフェーズに分けて具体的に解説する。

全体像:90日間のDXロードマップ

DX最初の90日:フェーズ別ロードマップ

フェーズ期間やること成果物判断基準
Phase 11〜30日現状把握・業務棚卸し業務一覧表・課題リスト改善対象業務を3つ以上特定
Phase 231〜60日ツール選定・トライアル比較表・トライアル報告書1ツール以上で現場が「使える」と判断
Phase 361〜90日効果測定・横展開判断効果測定レポート・横展開計画目標の50%以上改善で横展開Go

Phase 1(1〜30日):現状把握と業務棚卸し

最初の30日間は、いきなりツールを探しに行かないこと。まず「自社の業務がどう回っているか」を可視化する。具体的にやることは3つだ。

1-1. 全業務のリストアップ

部署ごとに「どんな業務を、誰が、どのくらいの時間をかけてやっているか」を書き出す。完璧を目指す必要はない。まずはA4用紙1枚に、主要業務20〜30個を書き出すだけでも十分だ。

1-2. 「紙・Excel・口頭」で回っている業務に印をつける

リストアップした業務の中から、紙の台帳、Excel管理、口頭での伝達に依存しているものをマークする。これがDXの候補になる。製造業なら日報・在庫管理・発注業務、不動産なら物件情報管理・顧客台帳・契約書管理が該当しやすい。

1-3. 改善インパクトの大きい業務を3つ選ぶ

全部を一度にデジタル化するのは非現実的だ。「かかっている時間が長い」「ミスが多い」「関わる人数が多い」の3つの観点で優先順位をつけ、最大3つに絞る。欲張って5つ以上手を出すと、どれも中途半端になる。

Phase 2(31〜60日):ツール選定とトライアル

Phase 1で選んだ3業務に対して、具体的なツールを選定し、トライアルを行う。

2-1. 候補ツールを2〜3個リストアップ

1つのツールだけ見て決めるのは危険だ。必ず2〜3個を比較する。比較のポイントは「月額費用」「無料トライアルの有無」「操作のわかりやすさ」「サポート体制」の4つ。機能の多さよりも「現場が迷わず使えるか」を最優先にする。

2-2. 実データでトライアル(2週間)

デモ画面だけでは判断できない。実際の業務データを使って2週間トライアルする。トライアル中に確認すべきは「入力にかかる時間は許容範囲か」「データの移行は現実的か」「現場の担当者が抵抗なく使えるか」の3点。

2-3. 現場のフィードバックを集める

トライアル後に、使った現場担当者から率直なフィードバックをもらう。「経営層が良いと思ったツール」と「現場が使いやすいツール」は違うことが多い。現場の声を無視して導入すると、半年後には誰も使っていない"幽霊ツール"になる。

Phase 3(61〜90日):効果測定と横展開判断

ツールの本導入を開始し、30日間の効果を測定する。Phase 1で記録した「改善前の数値」と比較して、改善率を算出する。

3-1. 改善前後の数値を比較する

比較する指標は「作業時間」「ミス件数」「処理件数」の3つで十分。例えば、不動産会社で物件情報の入力作業が月30時間→15時間に半減したなら、削減率50%。月1.5万円のツール費用に対して、月3.75万円(時給2,500円×15h)の人件費削減が実現している計算になる。

3-2. 横展開するかどうかの判断基準

90日時点で目標の50%以上の改善が見られれば、他の業務・部署への横展開を検討してよい。50%未満の場合は、ツールの設定を見直すか、対象業務を変更する。改善効果がゼロに近い場合は、そのツールが自社に合っていない可能性が高いので、別のアプローチを検討する。

まとめ:90日で「DXが動き出した」実感を作る

DXは壮大なプロジェクトである必要はない。最初の90日で「1つの業務が改善された」という実感を作ることが、全社的なDXの起点になる。現状把握→トライアル→効果測定の3ステップを愚直に踏めば、大きな失敗は避けられる。

まずは来週から、業務棚卸しの30分を確保することから始めてみてほしい。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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