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不動産

SUUMO・アットホームへの物件掲載、まだ手入力?—ポータル連携を自動化する方法

7分で読める

この記事は不動産業界のAI活用・業務効率化 完全ガイドの一部です。全体像を知りたい方はまず完全ガイドをご覧ください。

この記事のポイント

SUUMO・アットホーム・ホームズへの物件掲載を手作業で行うと、1物件あたり平均15〜20分かかる。マスターデータからの自動配信に切り替えれば、掲載作業を月20時間以上削減でき、おとり物件リスクも防げる。

不動産会社の営業事務で、意外と時間を食っているのがポータルサイトへの物件掲載作業だ。SUUMO、アットホーム、ホームズ、自社サイト—それぞれの管理画面にログインして、同じ物件情報を何度も入力している会社は少なくない。

「1物件あたり15分くらいだし、そこまで負担じゃない」と思うかもしれない。でも、取扱物件が50件あれば月に12時間以上。新着・価格変更・成約のたびに全ポータルを手動で更新していたら、月20時間を超えることも珍しくない。

さらに厄介なのは、更新漏れによる「おとり物件」リスクだ。成約済みの物件がポータルに残り続けると、宅建業法違反になりかねない。手作業に頼っている限り、このリスクはゼロにならない。

なぜポータル掲載は手作業のままなのか

理由は大きく3つある。まず、各ポータルの入力フォーマットが微妙に違うこと。SUUMOとアットホームでは項目名も並びも異なるため、「コピペすれば終わり」とはいかない。

次に、写真の登録。物件写真は各ポータルごとにアップロードが必要で、リサイズやトリミングの基準も異なる。これが自動化のハードルを上げている。

そして、「今のやり方で回っている」という現状維持バイアス。確かに回ってはいる。でも、その作業を担当しているスタッフが辞めたら?物件数が増えたら?手作業のスケーラビリティには限界がある。

自動化の3つのパターン

ポータル掲載の自動化には、コストと効果のバランスが異なる3つのアプローチがある。自社の規模と予算に合った方法を選ぶのが大事だ。

パターン1:CSVの一括取込(月額0〜1万円)

最もシンプルな方法。Googleスプレッドシートや社内の管理台帳から、各ポータルのフォーマットに合わせたCSVを書き出して一括アップロードする。SUUMOもアットホームもCSV取込に対応しているので、追加費用はほぼかからない。

メリットは導入コストの低さ。デメリットは、CSVのフォーマット変換を手作業またはExcel関数で行う必要がある点と、写真は別途アップロードが必要な点だ。物件数が30件以下で、まず手軽に始めたい会社に向いている。

パターン2:不動産専用の一元管理ツール(月額1〜5万円)

いえらぶCLOUD、リアルターワークスなどの不動産専用ツールを使う方法。物件情報をツール上で一度入力すれば、連携しているポータルサイトに自動で掲載される。写真も一括配信できるのが大きい。

導入費用は月額1〜5万円程度。物件数が50件を超える会社や、3つ以上のポータルに掲載している会社なら、人件費との差し引きで十分にペイする。ある仲介会社では、掲載作業が月25時間から3時間に減った事例もある。

パターン3:RPAやAPI連携によるカスタム自動化(月額3〜10万円)

自社の基幹システムや独自の管理台帳からポータルに直接データを連携する方法。既存システムとの親和性が高い反面、初期の設計・開発コストがかかる。社内にエンジニアがいるか、外部パートナーとの連携が前提になる。

物件数100件以上、または独自の業務フローがある会社向け。自由度は最も高いが、メンテナンスコストも考慮する必要がある。

自動化を成功させる3つのポイント

1. マスターデータを1つに絞る

最も重要なのは「物件情報の正(マスター)をどこに置くか」を決めること。スプレッドシートでも基幹システムでも構わないが、マスターは1つだけにする。ここがブレると、どのデータが最新かわからなくなり、自動化した意味がなくなる。

物件入力の効率化については、物件入力を効率化する方法の記事で詳しく解説している。マスターデータの設計と合わせて読んでほしい。

2. 成約・取下げの反映を最優先にする

新着物件の掲載よりも、成約済み物件の取下げを確実に自動化するほうが優先度が高い。おとり物件と判断されれば、ポータルからのペナルティだけでなく、免許取消のリスクもある。自動化の最初のステップは「消す作業」から始めるべきだ。

3. 小さく始めて段階的に広げる

いきなり全ポータルを自動化しようとすると、設定や検証に時間がかかって頓挫しやすい。まずは掲載件数の多いメインポータル1つで試し、運用が安定したら他のポータルに広げるのが確実だ。

導入前に整理しておきたいこと

自動化ツールを導入する前に、以下の3点を整理しておくとスムーズに進む。

  • 現在利用しているポータルサイトの一覧と、各ポータルの掲載件数
  • 物件情報の管理方法(Excel、スプレッドシート、基幹システムなど)
  • 月間の掲載・更新・取下げにかかっている作業時間の概算

この3つがわかれば、どのパターンが自社に合うか判断できる。不動産業務全体の効率化については、不動産業界の業務効率化 完全ガイドにまとめているので、あわせて参考にしてほしい。

よくある質問

Q. ポータルサイトへの物件掲載を自動化するには何が必要ですか?

最低限必要なのは、物件情報を一元管理するマスターデータ(スプレッドシートや基幹システム)だ。そこからCSV出力やAPI連携で各ポータルに配信する仕組みを作れば、手入力をほぼゼロにできる。費用は月額1〜5万円程度のツールで対応可能。

Q. 自動化すると掲載ミスが増えませんか?

むしろ逆だ。手入力では転記ミスや更新漏れが起きやすいが、マスターデータから自動配信する仕組みなら、一度正しく入力すれば全ポータルに同じ情報が反映される。成約済み物件の掲載し忘れ(おとり物件リスク)も防げる。

Q. 小規模な不動産会社でも導入できますか?

従業員5名以下の会社でも導入可能だ。まずはGoogleスプレッドシートで物件マスターを作り、CSVエクスポートで各ポータルに一括取込するだけでも大幅に工数が減る。予算をかけずに始めて、物件数が増えたらAPI連携に段階的に移行する進め方がおすすめ。

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泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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