3分で診断結果がその場で分かる

20問に答えるだけ。御社の課題と優先順位を自動判定します

無料で診断
SalesDock ロゴSalesDock
製造業

製造業の業務フロー図テンプレート — 受注〜出荷まで5工程を見える化するサンプル付き

10分で読める

「うちの工場はベテランの頭の中にしか工程がない」—従業員30〜100名の製造業でよく聞く話。業務フローが見える化されていないと、ベテランが休んだ日に現場が止まる。引き継ぎに3ヶ月かかる。ミスの原因がどこにあるか追えない。

この記事では、製造業の基本5工程をフロー図テンプレートとして整理し、「属人化しやすいポイント」と「改善の進め方」をまとめた。

なぜ業務フローの「見える化」が先なのか

いきなりシステムやAIを入れる前に、まず現状の業務フローを紙に書き出すこと。理由は3つある。

  1. 1. 「どこがボトルネックか」が全員の共通認識になる
  2. 2. 改善の優先順位を数字で議論できるようになる
  3. 3. 新人教育のスピードが上がる(口伝えではなくフローを見て覚える)

実際、業務フローを整理しただけで改善が進み、ツール導入が不要だったケースもある。見える化はコストゼロでできる最初の一手。

製造業の基本5工程フロー

工程主な作業内容よくある属人化ポイント
①受注見積もり作成、受注登録、納期回答見積もりの判断基準がベテランの頭の中
②設計/手配図面確認、材料手配、外注先選定外注先の選定基準が担当者依存
③製造加工、組立、段取り替え段取り替えの手順が口伝え
④検査寸法検査、外観検査、出荷判定合否判定の基準が検査員によって異なる
⑤出荷梱包、出荷伝票、配送手配出荷優先度の判断が特定の人に集中

そのまま使えるフロー図テンプレート

【受注】 営業が見積もり依頼を受ける → 過去の類似案件を検索 → 原価を計算して見積もり作成 → 顧客に提出 → 受注確定 ↓ 【設計/手配】 図面を確認(新規 or 流用) → 必要材料をリストアップ → 在庫確認 → 不足分を発注 → 外注が必要なら外注先に依頼 ↓ 【製造】 作業指示書を発行 → 段取り替え → 加工開始 → 中間検査(工程内チェック) → 組立・仕上げ ↓ 【検査】 寸法検査(図面公差内か確認) → 外観検査(キズ・打痕) → 出荷判定(合格/不合格/手直し) ↓ 【出荷】 梱包 → 出荷伝票作成 → 配送手配 → 納品完了報告

ポイント: 自社の実態に合わせてカスタマイズする。"うちの場合はここが違う"という箇所こそ、属人化が隠れている場所。

各工程で「属人化しやすいポイント」を洗い出す

1. 見積もりの「勘と経験」

原価計算や利益率の判断がベテラン頼み。
対策: 過去の見積もりデータを一覧化し、材料費・加工費・利益率の基準表を作る。

2. 外注先の「あの人に聞かないとわからない」

発注先の選定基準や過去のトラブル履歴が個人のメモ帳に。
対策: 外注先マスターを共有スプレッドシートで管理。

3. 段取り替えの「見て覚えろ」

機械の設定値やジグの位置が口伝え。
対策: 段取り替え手順書を写真付きで作成。

4. 検査基準の「人による」

合否判定のグレーゾーンが検査員の感覚。
対策: 限度見本(良品/不良品のサンプル写真)を検査場に掲示。

5. 出荷優先度の「声の大きい営業が勝つ」

対策: 受注日・納期・利益率でスコアリングし、優先度を自動計算するルールを決める。

フローを使った業務改善の進め方(3ステップ)

ステップ1: フローを書き出して「赤丸」をつける(1日)

上のテンプレートを印刷し、現場の担当者と一緒に「うちの場合はここが違う」を書き込む。特定の人しかできない工程に赤丸をつける。

ステップ2: 赤丸の中から「頻度×影響度」で優先順位をつける(半日)

すべてを一度に改善しようとしない。「毎日発生する×止まると出荷に影響する」工程から着手。

ステップ3: 1つだけ改善して効果を測る(2週間)

最優先の1工程だけ、手順書を作るかルールを決めるかして改善。2週間後に「かかる時間が減ったか」「ミスが減ったか」を数字で確認。効果が出たら次の赤丸に進む。

属人化の問題と対策については「属人化はなぜ起きる?中小企業が陥る3つのパターンと解消法」でも詳しく書いている。

まとめ

  • 業務フローの見える化はコストゼロでできる最初の一手
  • まず5工程のテンプレートに「うちの場合」を書き込むことから
  • 属人化ポイントに赤丸をつけ、頻度×影響度で1つずつ潰す
  • ツールやAIの導入は、フローが整理されてからの方が効果が出る

原価率の改善方法は「製造業の原価率、適正水準と改善の進め方」を、AI活用の全体像は「製造業のAI導入ステップバイステップガイド」を参照。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

代表メッセージを読む →

業務フローの見える化を一緒にやりませんか?

御社の現場に合わせたフロー整理と改善提案を無料で行います

無料で相談する