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業務改善

受発注管理をExcelで続けられる条件|限界が来る4つのサイン

Excelが悪いのではなく、限界のサインを見逃すのが問題

8分で読める

受発注のExcel運用についての結論

Excelをやめるべきかの相談で、件数を基準にすると判断を誤ります。見るのは人数と履歴です。

  • 件数が少なく担当が1人なら、Excelで問題ありません。乗り換えの理由は件数ではなく、同時に触る人が増えたかどうかです。
  • 限界のサインは4つです。同時に開けない、いつ誰が変えたか分からない、他のファイルへの転記が増えた、作った人以外が直せない。
  • 乗り換える前に、いまのExcelの列を整理してください。散らかったまま移すと、散らかった状態がそのまま移ります。

この記事は受発注管理をExcelで続けられるかの見極めを扱います。FAX受注そのものの進め方はFAX受注を効率化する3ステップで扱っています。

受発注をExcelで回している会社に「そろそろシステムに」と勧める話は、たいてい早すぎます。

件数が少なく、触るのが1人なら、Excelで問題ありません。問題は、限界が来ているのに気づかずに続けることです。

限界が来ている4つのサイン

  • 同時に開けない:「誰か開いてる?」が毎日発生しているなら、待ち時間が仕事になっています
  • いつ誰が変えたか分からない:数字が違うと分かったとき、いつからそうだったかを追えません
  • 他のファイルへの転記が増えた:受注表から請求用、在庫用へと写す作業が育っています
  • 作った人以外が直せない:数式が長くなり、触ると壊れるので誰も触らなくなっています

4つのうち、一番危ないのは最後です。他の3つは不便ですが、最後の1つは、その人が辞めた瞬間に業務が止まります。

続けられる触るのは1人履歴が要らない転記先が無い他の人も直せる無理に変えない限界が来ている同時に開けない誰が変えたか追えない転記が育っている作った人しか直せない移す前に列を整理する
分かれ目は件数ではなく人数。1人で回っているうちは、無理に変えなくて構いません。

移す前に列を整理する

乗り換えを決めたとして、いまのExcelを散らかったまま移すと、散らかった状態がそのまま移ります。列の意味が重なっている、同じことを別の言い方で書いた列がある、誰も使っていない列が残っている。

移す前に、列ごとに「これは何を表すか」を一文で書いてください。書けない列は、消せる列です。

転記は場所が変わるだけのことがある

いまの転記紙・FAX受注Excel請求用・在庫用移したあと紙・FAXシステム請求用・在庫用点線=つなぎ方を設計しないと、ここは手渡しのまま残る
この矢印が減らないなら、移す意味は小さい。移す前に全部書き出します。

システムに移せば転記がなくなる、とは限りません。受注を受ける経路と、その先の在庫や請求へのつなぎ方まで設計しないと、転記の場所が変わるだけです。

移す前に、いまどこからどこへ手で写しているかを全部書き出してください。紙からExcelへ、Excelから別のExcelへ、Excelから会計ソフトへ。この矢印が減らないなら、移す意味は小さくなります。

いまのExcelを見ながら判断する

実際のファイルを拝見して、続けられる形に整えるか、移したほうが早いかを一緒に決めます。

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受発注のExcel運用についてよくある質問

何件くらいからExcelでは無理になりますか?

件数で決まりません。1人で月に数百件を回している会社もあれば、月に数十件でも3人が同時に触ると破綻する会社もあります。見るのは同時に触る人数と、履歴が要るかどうかです。

クラウド版のExcelなら同時に開けますが、それで解決しませんか?

同時に開ける問題は解決します。ただし「いつ誰がどの行を変えたか」を後から追う用途には向きません。変更履歴が要る業務かどうかで判断してください。

システムに移せば転記はなくなりますか?

受注を受ける経路と、その先の在庫や請求のつなぎ方まで設計しないと、転記の場所が変わるだけになります。移す前に、いまどこからどこへ手で写しているかを全部書き出してください。

作った人が辞めてしまい、誰も直せません。どうすればいいですか?

まず、そのファイルが何をしているかを外から観察して書き出します。中の数式を読み解くより、入力と出力の対応を記録するほうが早いことが多いです。作り直す判断もそこから決められます。

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全体像はFAX受注を効率化する3ステップ|製造業が取引先を変えずに始める方法にまとめています。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI内製化(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。

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