取引先にFAXをやめてもらえないとき|自社側だけで減らす手順
相手を変える前に、自社側で終わることが残っている
FAXをやめられないときの結論
「取引先がFAXをやめてくれない」という相談の多くは、実は自社側にまだやれることが残っています。
- 相手に頼むのは最後です。自社側だけで終わる作業が、たいてい先に残っています。受けたあとの転記と確認がそれです。
- 頼むなら全社ではなく、件数の多い数社からです。相手にとっては自社のためだけに手順が増える話なので、断られる前提で選びます。
- 断られても業務が回る形にしておきます。相手の返事に業務改善を紐づけると、そこで全部が止まります。
この記事は取引先がFAXをやめてくれないときの進め方を扱います。FAX受注そのものの進め方はFAX受注を効率化する3ステップで扱っています。
「FAX受注をやめたいが、取引先が応じてくれない」。この相談で最初に確かめるのは、自社側にまだやれることが残っていないかです。
たいてい残っています。受けたあとの転記と確認です。
相手に頼まずに減らせるもの
FAXで受けること自体と、FAXの内容を人が打ち直すことは別の話です。後者は相手の同意が要りません。
- 紙に出さずに扱う:受信を画像のまま保存すれば、探す時間と保管が減ります
- 打ち直しを減らす:決まった位置の項目を取り出して台帳へ渡します
- 確認の場所を1つにする:読み取った内容と元の画像を並べて見られるようにします
ここまでは、取引先に一言も言わずに進みます。
頼むなら、件数の多い数社から
全社に一斉に頼むと、断られた社数だけ「進まなかった」という記録が残ります。件数の多い数社に絞って、相手にとっての利点から話してください。送信の手間が減る、控えが残る、送り間違いが減る。
利点が思いつかない相手には、そもそも頼まないという判断も要ります。
大手ほど変わらない
相手の社内でも手順が決まっているため、担当者の一存では変えられないことが多いです。頼む相手を探し続けるより、自社側で受けたあとの処理を減らすほうが確実です。
受け口が増えても、その先を揃える
一部の取引先だけ別の方法になると複雑に見えますが、揃えるべきは入口ではなく、その先の台帳です。どの経路で来ても同じ形で台帳に入るなら、入口が何種類あっても処理は変わりません。
相手の返事に、自社の業務改善を紐づけないでください。「取引先が応じてくれたら始める」にすると、応じてもらえない限り何も変わりません。断られても回る形から手を付けます。
FAXをやめられないときのよくある質問
取引先にお願いする文面は、どう書けばいいですか?
自社の都合ではなく、相手にとっての利点から書いてください。送信の手間が減る、控えが残る、送り間違いが減る。利点が思いつかない相手には、そもそも頼まないという判断も要ります。
大手の取引先ほど変えてくれません。どうすればいいですか?
相手の社内でも手順が決まっているので、担当者の一存では変えられないことが多いです。その場合は頼む相手を変えるより、自社側で受けたあとの処理を減らすほうが確実です。
一部の取引先だけ別の方法にすると、かえって複雑になりませんか?
受け口が増えること自体は複雑さですが、受けたあとの処理が同じ形に揃っていれば問題になりません。揃えるべきは入口ではなく、その先の台帳です。
FAXを受けること自体はやめられないのでしょうか?
相手がある話なので、自社だけでは決められません。ただ、FAXで受けることと、FAXの内容を人が打ち直すことは別です。後者は自社側だけで減らせます。
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泉 款太(いずみ かんた)
株式会社SalesDock 代表取締役
慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。
運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI内製化(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。
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