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クリニック

シフト作成に毎月3時間?—クリニックのスタッフシフト管理を効率化する方法

7分で読める

この記事のポイント

クリニックのシフト管理は「希望収集→転記→調整→共有」の4工程に分けて仕組み化するのが鍵。ツール導入の前に、まずプロセスを整理するだけで作業時間を半分以下にできる。

「今月のシフト、まだ出せてなくてすみません」—クリニックの院長や事務長なら、スタッフからのこの一言に覚えがあるのではないだろうか。

看護師、受付スタッフ、医師。職種ごとに必要人数が異なり、常勤・パートの勤務条件もバラバラ。そこに希望休や有給が重なると、シフト表の完成までに毎月3時間以上かかるクリニックは珍しくない。

しかし、この作業の大半は「仕組み化」で大幅に短縮できる。高額なシフト管理システムを導入しなくても、今あるツールの使い方を変えるだけで十分な効果が出るケースが多い。

なぜクリニックのシフト管理は大変なのか

一般的な飲食店やコンビニのシフト管理と比べて、クリニック特有の難しさがある。

  • 職種ごとの最低配置人数が決まっている(看護師2名以上、受付1名以上など)
  • 診療科目や曜日によって必要なスタッフ構成が変わる
  • 常勤・パート・派遣が混在し、勤務条件が一人ひとり異なる
  • 急な欠勤(体調不良・家庭の事情)への対応が頻繁に発生する

これらの条件を頭の中で組み合わせながらExcelや紙に書き込む作業は、想像以上に負荷が高い。しかも、この作業を担当しているのは院長や事務長など「他にもやることが山ほどある人」であることがほとんどだ。

シフト管理の4つの工程を分解する

シフト作成を効率化するには、まず工程を分解して「どこに時間がかかっているか」を把握することが大切だ。多くのクリニックでは、以下の4工程に分けられる。

工程1:希望休・勤務希望の収集

LINEで個別に届く希望休、休憩室に貼った紙に書き込むスタイル、口頭での申告。収集方法がバラバラだと、集約するだけで30分以上かかることがある。

改善策:Googleフォームで希望休の提出フォームを作り、毎月の締切を決める。回答はスプレッドシートに自動で一覧化されるため、転記作業がゼロになる。フォームのURLをLINEグループに毎月送るだけで運用できる。

工程2:シフト表への転記・仮組み

収集した希望をシフト表に反映する工程。ここでExcelの空白セルに一つひとつ名前を入力している場合、スタッフ15名で月間シフトを組むと1時間以上かかる。

改善策:スプレッドシートのテンプレートを作り、プルダウンでスタッフ名を選択する形にする。さらに、COUNTIF関数で「この日の看護師は何名か」を自動カウントすれば、配置不足が一目でわかる。

工程3:人数バランスの調整

仮組みしたシフトを見て、「水曜の午後に受付が足りない」「金曜に看護師が偏りすぎている」といった問題を修正する工程。ここが最も判断力を要する部分で、完全な自動化は難しい。

改善策:条件付き書式で「最低人数を下回ったセルを赤くする」設定を入れておくと、問題箇所が視覚的にわかる。調整作業そのものはなくならないが、問題の発見が格段に速くなる。

工程4:確定シフトの共有

完成したシフト表をスタッフに共有する工程。印刷して休憩室に貼る、LINEで写真を送る、メールで添付する。方法はさまざまだが、「見ていなかった」「最新版がわからない」というトラブルが起きやすい。

改善策:Googleスプレッドシートの共有リンクを1つ決めて、常にそこを見る運用にする。変更があってもリンクは同じなので、「どれが最新?」問題が解消される。閲覧権限だけ付与すれば、スタッフが誤って編集するリスクもない。

ツール導入を検討するタイミング

上記の仕組み化だけで十分なクリニックも多いが、以下のような状況ではシフト管理ツールの導入を検討する価値がある。

  • スタッフが20名以上で、手作業での調整が限界に近い
  • 複数の分院・拠点を横断してシフトを組む必要がある
  • 勤怠管理・給与計算とシフトデータを連携させたい

ただし、ツールを入れる前にまずプロセスを整理しておくことが重要だ。プロセスが曖昧なままツールを導入しても、「ツールに振り回される」状態になりやすい。

シフト管理の効率化がスタッフ定着にもつながる

シフト管理の改善は、単なる時短だけでなくスタッフの満足度にも直結する。「希望休が通りやすい」「シフトが早く確定する」「急な変更にも柔軟に対応してもらえる」—こうした積み重ねが、スタッフの定着率を高める要因になる。

クリニックにおけるスタッフの離職要因については、クリニックのスタッフ離職原因と対策で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてほしい。

まとめ:仕組み化から始めれば、シフト管理は楽になる

クリニックのシフト管理を効率化するために、最初から高額なツールを導入する必要はない。まずは4つの工程を分解し、希望収集のフォーム化・テンプレートの整備・共有方法の統一から始めるだけで、毎月の作業時間を半分以下に短縮できる。

大切なのは「仕組みを先に作り、必要に応じてツールを選ぶ」という順序だ。現場のプロセスを整理してからツールを入れれば、定着率も効果も格段に上がる。

よくある質問

Q. クリニックのシフト管理で一番時間がかかる工程はどこですか?

多くのクリニックでは「希望休の収集と転記」に最も時間がかかっている。LINEやメモでバラバラに届く希望を一覧表に手入力する作業が負担の中心だ。Googleフォームで収集を一括化するだけで、この工程を半分以下に短縮できる。

Q. シフト管理ツールを導入する前にやるべきことはありますか?

まず現在のシフト作成プロセスを書き出すことをおすすめする。誰が・いつ・どの手順で作っているかを明文化すると、ボトルネックが見えてくる。ボトルネックが明確になってからツールを選ぶほうが、導入後の定着率が格段に上がる。

Q. スタッフ10名前後の小規模クリニックでもシフト管理の効率化は必要ですか?

10名前後でも効率化のメリットは十分ある。小規模クリニックほど院長や事務長が一人でシフトを組んでいることが多く、その人が休むと誰も対応できないリスクがある。テンプレート化だけでも属人化を防げるし、急な欠勤時の調整もスムーズになる。

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泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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