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不動産

不動産会社のLINE公式アカウント活用—追客・来店予約・物件提案を自動化する方法

最終更新 2026年8月11日10分で読める

この記事のポイント

電話がつながらない、メールが開かれない。不動産の追客で最も反応率が高いのはLINE。LINE公式アカウントで自動化できる3つの業務と、ブロック率を下げる運用のコツを解説する。

反響が入った。すぐに電話する。つながらない。折り返しもない。メールを送る。開封されない。

不動産の追客で、この流れを何度も経験している人は多いと思う。ポータルサイトからの反響は「とりあえず資料請求しただけ」という温度感のお客さんも多い。電話に出てくれないのは当然といえば当然。

じゃあ何で追客すればいいのか。いま最も反応率が高いのはLINEだと思っている。開封率90%超。返信のハードルが低い。写真も動画もそのまま送れる。不動産との相性が良い理由がいくつもある。

今回は、不動産会社がLINE公式アカウントを使って追客・来店予約・物件提案を自動化する方法を書いてみる。

なぜ不動産の追客でLINEが効くのか

理由は3つある。

1つ目は、開封率の高さ。メールの開封率は業界平均で15〜20%程度。LINEは90%を超える。そもそも見てもらえなければ追客にならない。LINEはその前提をクリアしている。

2つ目は、返信のハードルが低いこと。メールで「ご検討状況いかがでしょうか」と送っても、返信するのは気が重い。LINEなら「まだ検討中です」とスタンプ1つで返せる。このカジュアルさが追客の接点を保つ。

3つ目は、写真や動画をそのまま送れること。物件の外観、室内の様子、周辺環境。メールにPDFを添付するより、LINEで写真を数枚送った方が圧倒的に伝わる。内見前に「こんな感じです」と動画を送るだけで来店率が変わる。

LINE公式アカウントで自動化できる3つの業務

①反響後の自動挨拶+物件情報配信

ポータルサイトや自社サイトからの反響があったら、LINE友だち追加を促す。追加された瞬間に自動で挨拶メッセージと、問い合わせ物件の詳細情報を配信する。「反響から5分以内の初回接触」がLINEなら自動でできる。電話がつながらなくても、LINEで情報が届いている状態を作れる。

②来店予約のリマインド自動送信

来店予約が入ったら、前日と当日朝にリマインドメッセージを自動送信する。「明日10時にお待ちしています。駐車場は建物裏にあります」——こういう細かい案内をLINEで送るだけで、来店キャンセル率が下がる。ある不動産会社では、リマインド導入後にキャンセル率が30%から12%に減ったという話もある。

③条件マッチした新着物件の自動通知

お客さんの希望条件(エリア・間取り・予算)をLINEのアンケート機能やリッチメニューで取得しておく。新着物件が条件に合致したら自動で通知する。「営業が手動で物件を探して個別に連絡する」という作業がゼロになる。お客さん側も「自分の条件に合った物件だけ届く」ので満足度が高い。

LINE活用の注意点

LINEは強力なツールだけど、使い方を間違えると逆効果になる。注意点を3つ挙げる。

まず、友だち追加してもらう導線設計。LINE公式アカウントを作っただけではお客さんは追加してくれない。ポータルサイトの反響メールに「LINEで物件情報をお送りします」とQRコードを載せる。来店時にPOPを置く。名刺にQRを印刷する。こういう地道な導線が必要。あわせて、追加してもらったあとに「この友だちが反響リストのどのお客さんなのか」を結びつける方法も先に決めておきたい(LINEの友だちを既存の顧客台帳と突き合わせる設計)。

次に、配信頻度。週に3回も4回も送るとブロックされる。目安は週1〜2回。しかも全員に同じ内容を送る一斉配信ではなく、条件に合った人だけに送るセグメント配信が基本。「自分に関係ない物件情報が毎日届く」と感じた瞬間にブロックされる。

最後に、ブロック率を下げるコツ。登録直後に「配信停止はいつでもできます」と伝えておく。意外に思えるかもしれないが、出口を示すことで安心感が生まれ、ブロック率が下がるというデータがある。また、物件情報だけでなく「住宅ローンの基礎知識」「内見時のチェックリスト」など、お客さんの役に立つコンテンツを混ぜることも有効。

もう1つ、運用を始める前に決めておきたいのがやり取りの残し方。管理画面のチャットには保存期間の上限があるので、条件が動いた会話や約束したことは別の場所へ移す運用にしておきたい(LINEの会話を会社の記録として残す設計)。

効果テーブル

指標電話・メール中心LINE活用後(目安)
追客の返信率5〜10%20〜30%
来店率(反響→来店)15〜20%30〜40%
ブロック率--15〜25%(適切な運用時)

数字はあくまで目安だが、電話・メール中心の追客と比べて返信率が2〜3倍になるケースは珍しくない。来店率も改善しやすい。ブロック率は配信頻度と内容次第で大きく変わるので、運用しながら調整していくことが大事。

最後に

あなたの会社では、反響が入ってから最初の接触までに何分かかっているだろうか。

電話してつながらない。メールを送って返事を待つ。その間にお客さんは別の会社に問い合わせている。不動産の追客はスピード勝負。LINEなら反響から数秒で初回接触ができる。

大がかりなシステムを入れる必要はない。LINE公式アカウントの無料プランと、自動応答の設定だけで始められる。まずは友だち追加の導線を1つ作るところから。それだけで追客の流れが変わる。

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よくある質問

不動産会社がLINE公式アカウントを導入すると追客の返信率はどれくらい上がりますか?

メールの返信率が5〜10%程度なのに対し、LINEでは20〜30%の返信率が見込めます。開封率が90%を超えるため、そもそもメッセージが読まれる確率が圧倒的に高いことが要因です。

LINE公式アカウントの配信でブロック率を下げるにはどうすればいいですか?

配信頻度を週1〜2回に抑え、物件情報や内見予約など受け手にとって価値のある情報に絞ることが基本です。一斉配信よりもセグメント配信で条件に合った物件だけを届ける方がブロック率は下がります。

LINE公式アカウントの導入費用はどれくらいかかりますか?

LINE公式アカウント自体は無料プランから始められます。月200通までは無料、それ以上はライトプラン(月5,000円/5,000通)やスタンダードプラン(月15,000円/30,000通)があります。外部の拡張ツールを使う場合は月額1〜3万円程度が目安です。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に30社以上の業務改善に携わる。

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