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マネーフォワード クラウド請求書とは|できることと料金、中小企業が導入前に決める3つのルール
マネーフォワード クラウド請求書は、見積書・納品書・請求書の作成から送付、売掛金の仕訳までをクラウドで回す請求書作成ソフトです。法人向けは、経営者1名のひとり法人プランが年払いで月2,480円、複数名なら年払いで月4,480円から(いずれも税抜)。1か月の無料トライアルがあります。
公開: ・ 最終更新: ・ 読了目安 9分
執筆:泉 款太(株式会社SalesDock 代表取締役)累計40社以上の中小企業を支援

結論
マネーフォワード クラウド請求書(MFクラウド請求書)は、自社が取引先へ出す請求書の作成・送付・管理をクラウドで回すための請求書作成ソフトです。届いた請求書を処理するサービスではありません。画面の機能を比べる前に、自社の請求が「何を単位に、いつ、誰の確認を経て」出ていくかを決めると、導入後の手戻りが減ります。
- 見積書・納品書・請求書・領収書を作り、メールや郵送で送り、会計ソフトと連携して売掛金の仕訳まで進める、請求書を発行する側のサービスです。
- 法人向けは、経営者1名のひとり法人プランが年払いで月2,480円、複数名なら年払いで月4,480円から(いずれも税抜)。1か月の無料トライアルがあります。
- 導入前に決めるのは、請求書の単位、送付と保存の方法、売掛金と入金消込を誰が見るかの3つです。
クラウド請求書でできることは、作成・送付・仕訳の3つです
公式サイト(2026年11月5日確認)は、主な機能を「請求書作成の手間・ミスを削減」「ワンクリックで請求書送付」「会計ソフト連携で仕訳を自動化」の3つに分けています。請求が会計に届くまでの順に並べると、次のとおりです。MFクラウド全体の位置づけはMFクラウドのサービス構成と料金で書いています。
| 段階 | 公式に載っている機能 | 確かめること |
|---|---|---|
| 1 作る | 見積書・納品書・請求書・領収書の作成、帳票のワンクリック変換、毎月の自動作成、CSVからの一括作成(ビジネスプランのみ) | 自社の請求が定期のものか、都度のものか |
| 2 送る | 一括でのメール送信、送付履歴とステータスの確認、メール送信による郵送コストの削減、帳票の印刷 | 取引先がメール受領でよいか |
| 3 管理する | ステータス管理、メンバー共有、帳票の電子管理 | 送付済み・入金済みを誰が更新するか |
| 4 渡す | 請求書の作成時に売掛金の仕訳を自動作成、入金消込に連動したステータス変更 | 使っている会計ソフトと連携できるか |
取引先の指定書式で作った請求書のPDFをアップロードし、AIが内容を読み取って請求書データとして保存する機能も、新機能として載っています。既存の販売管理システムとは、開発者向けのAPIやCSVで連携できると案内されています。
法人の料金は、ひとり法人が月2,480円、複数名なら月4,480円から
公式の料金表示(2026年11月5日確認)では、法人向けに次の3プランがあります。金額はすべて税抜で、初期費用は0円です。ひとり法人プランは、公式が「新設法人1年目向け」の目安として案内するプランで、契約できるのはユーザーが1名の場合に限られます。51名以上の会社は、公式が別枠の個別見積もりとして案内しています。
| プラン | 利用人数の目安 | 年払い(月額換算) | 月払い |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 経営者1名(公式は新設法人1年目向けと案内) | 2,480円 | 3,980円 |
| スモールビジネス | 3名以下 | 4,480円 | 5,980円 |
| ビジネス | 4名以上(4名以上は従量課金) | 6,480円 | 7,980円 |
見積書・納品書・請求書・領収書の作成、請求書の毎月自動作成、帳票のワンクリック変換は、公式の機能比較で3プランとも使えると確認できた機能です。一方、CSVからの一括帳票作成とアカウントの追加が使えるのはビジネスプランだけで、ひとり法人とスモールビジネスでは使えません。違いは利用人数に加えて、一括作成とアカウント追加の可否です。ビジネスプランの従量課金の単価と数え方は、契約前に公式の最新の表示で確かめます。
個人事業主向けには、別にパーソナルプランがあります。公式の個人向け料金ページ(2026年11月5日確認)では、年払いでパーソナルミニが月900円、パーソナルが月1,280円、電話サポートつきのパーソナルプラスが月2,980円です(税抜)。法人と個人で料金表が分かれているため、見る表を取り違えないようにします。
公式は、法人向けの料金体系の一部改定を2027年6月に予定していると案内しています。この記事の金額は改定前の表示なので、契約の直前に最新の料金を見直します。
導入前に決める3つのルール
導入前に決めるのは、請求書の単位、送付と保存の方法、売掛金と入金消込の確認者の3つです。画面に入れる前にここが曖昧だと、入れたあとも手作業の修正が残ります。
1. 請求書の単位を決め、案件や契約の登録単位とそろえる
「毎月自動作成」や「CSVからの一括作成」(後者はビジネスプランのみ)は、元になるデータの形が揃っていて初めて効きます。中小企業の支援では、既存の顧客は商品ごと・契約期間ごとに登録しているのに、新規の案件は複数の商品を1件にまとめたり、月ごとに金額が変わる契約を1行に入れたりしていた例がありました。そこで登録の単位を、請求書と同じ「商品×契約期間」にそろえました。請求書を何の単位で切るかを先に決めておくと、定期作成の設定も、CSVの列も迷いません。
2. 送付の方法と、電子保存の扱いを決める
公式は、請求書の送付をメールにすると印刷・封入・投函の手間と郵送費がなくなると案内しています。一方、取引先がメールでの受領を認めているかは、取引先ごとに違います。郵送を残す取引先を洗い出しておきます。電子で保存する場合は、電帳法対応のクラウドBoxを使う形が案内されていますが、郵送を使って電子保存するには、3か月前までに税務署への届出が必要と公式に書かれています。保存の可否は税理士に確認してから決めます。電子化の全体像は中小企業のペーパーレス化で扱っています。
3. 売掛金と入金消込を、誰がいつ確認するかを決める
請求書の作成時に売掛金の仕訳が作られ、入金消込に連動してステータスが変わる仕組みでも、入金の有無を見て更新する人がいなければ、画面は「送付済み」のまま残ります。月末に誰が入金を照合し、遅れている請求をどう追うかを決めます。遅れた入金の追い方は売掛金の年齢表と優先順位にまとめています。
向く会社と、別のサービスを考える会社
クラウド請求書は、請求書を出す側の小〜中規模向けです。公式のサービス一覧では、規模や用途で別のサービスが並んでいます。次の表は、公式の案内を踏まえた筆者の整理で、公式の保証ではありません。
| 状況 | 合うサービスの目安 | 確かめること |
|---|---|---|
| 請求書を出す側で、従業員50名以下 | クラウド請求書(個人・中小企業向けの請求書作成ソフト) | 請求の件数と、定期の請求の割合 |
| 中堅・大企業で、請求書の発行から送付まで | クラウド請求書発行(中堅・大企業向け) | 51名以上は個別見積もり |
| 請求の管理や入金消込を重ねて自動化したい | クラウド請求書Plus(請求管理)、クラウド債権管理(入金消込・債権管理) | 公式の機能と料金を個別に確認 |
| 取引先から届く請求書の支払い | クラウド債務支払(債務管理) | 受け取る側の流れを別に決める |
同じシリーズでは、経費の申請と承認を扱うマネーフォワード クラウド経費、請求書を受け取る側の楽楽請求も整理しています。
トライアルは、直近1か月分の請求で試します
公式の無料トライアルは1か月で、クレジットカードの登録は要りません。終了後に自動で有料プランへ移行せず、作成したデータも引き継がれます。
マネーフォワード クラウド請求書の1か月の無料トライアルでは、直近1か月分の請求を実際に作成・送付し、会計ソフトへ渡すところまで通します。記録する数字は、請求書1通あたりの作成時間、取引先に直された件数、会計側で直した件数の3つで、本契約の判断に使います。
AIによる請求書アップロード機能を試すときは、自社の実際の請求書で読み取らせます。一般的なチャットAIで請求書の仕訳を試したところ結果がずれたという中小企業の例では、原因はAIよりも請求書のPDFの状態にありました。文字がつぶれたPDFや、手書きの紙が混ざると読み取りがずれやすくなります。どの書類を読み取りの対象にするか、読み取り後に誰が金額と取引先を見るかを先に決めます。前提の整え方は会計AIエージェントを入れる前に整える項目にまとめています。
まとめ:サービス選びの前に、請求の流れのルールを決めます
マネーフォワード クラウド請求書は、請求書の作成から送付、仕訳までを画面で回す道具です。道具の設定だけでなく、その前後の業務とデータの受け渡しまで整えたい場合は、SalesDockにご相談ください。
来週やることは、直近1か月の請求を「定期のもの」と「都度のもの」に分け、請求書の単位と、入金を確認する人を書き出すことです。そこまで決まってから、無料トライアルに入れます。
確認した一次情報
- マネーフォワード クラウド請求書(サービスページ) — 機能、法人向けとパーソナル向けのプラン別料金、1か月の無料トライアル、AIを使った請求書アップロード機能、関連サービスを確認しました。(2026年11月5日確認)
- マネーフォワード クラウド請求書 料金ページ — 法人向けプランの料金、利用人数の目安、プラン別の機能差を確認しました。(2026年11月5日確認)
- マネーフォワード クラウド請求書 個人向け料金ページ — パーソナルミニ・パーソナル・パーソナルプラスの年払い料金を確認しました。(2026年11月5日確認)
料金・機能・プラン名は変わることがあります。会計処理や税務の最終判断は、税理士・会計士と最新の公式資料で確認してください。
次に決めることを一つに絞る
ツールの設定だけでなく、入力・確認・人の判断まで支援範囲に含まれるかを、資料で比べられます。
支援範囲を資料で確認するよくある質問
マネーフォワード クラウド請求書は無料で使えますか?
公式サイトでは、クレジットカード登録不要で1か月使える無料トライアルが案内されています。終了後に自動で有料プランへ移行することはなく、作成したデータもトライアル後に引き継がれます。期間中は一部使えない機能があるため、試したい機能が対象かを先に公式で確かめます(2026年11月5日確認)。
法人の料金はいくらですか?
年払いの月額換算で、ひとり法人が2,480円、スモールビジネスが4,480円、ビジネスが6,480円です(税抜)。ただしCSVからの一括帳票作成とアカウント追加が使えるのはビジネスプランだけなので、安いプランから選ぶ前に、使いたい機能が含まれるかを確かめます。月払いの金額と人数の目安は、記事内の料金表にまとめています。
取引先から届く請求書の処理にも使えますか?
クラウド請求書は、自社が請求書を発行する側のサービスです。届いた請求書の支払い管理は、公式のサービス一覧では債務管理システム「クラウド債務支払」が別に案内されています。受け取る側の整理は、楽楽請求を例にした記事でも扱っています。
インボイス制度や電子帳簿保存法に対応していますか?
公式サイトでは、インボイス制度と電子帳簿保存法に対応すると案内され、請求書に登録番号が自動で表示されます。電子保存はクラウドBoxで行う形です。ただし、自社の保存ルールや税務上の扱いが満たされるかは会社ごとの運用で変わるため、税理士に確認してから決めます。
AIで請求書の作成や読み取りを自動化できますか?
公式サイトには、取引先指定の書式で作った請求書のPDFなどをアップロードすると、AIが内容を読み取って請求書データとして保存する機能が新機能として載っています。読み取りの精度は書類の状態に左右されるため、まず自社の実際の請求書で試し、人が確認する点を決めておきます。
泉 款太(いずみ かんた)
株式会社SalesDock 代表取締役
慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。
運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI内製化(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。
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本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。