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展示会で集めた名刺100枚を商談に変える具体的な手順

10分で読める

この記事のポイント

展示会後のフォローは5ステップ。当日: メモ+ランク分け → 翌営業日: スプレッドシート入力 → 3日以内: ランク別お礼メール → 2週間後: Aランクに電話、Bランクにメール → 1ヶ月後: 最終フォロー。手順を決めるだけで商談化率は2〜3%から8〜10%に上がる。

展示会に出展すると、2〜3日で名刺が100枚近く集まる。でも、その名刺がちゃんと商談につながっている会社は意外と少ない。僕が支援先で見てきた範囲だと、「名刺を集めて終わり」になっている会社が体感で7割くらいある。

原因はシンプルで、展示会後のフォロー手順が決まっていないからだ。気合いの問題ではなく、仕組みの問題。この記事では、展示会当日から1ヶ月後までの具体的なフォロー手順を時系列で整理した。スプレッドシートのテンプレやメール文面も載せているので、そのまま使ってもらえると思う。


展示会後あるある—名刺が眠る3つのパターン

展示会が終わった後、名刺がどうなるか。よくあるのはこの3つだ。

  • 机の引き出しパターン: 名刺を輪ゴムでまとめて引き出しに入れる。1週間後には存在を忘れる
  • Excel入力で力尽きるパターン: 真面目に入力を始めるが、50枚あたりで止まる。残り半分は放置
  • お礼メールだけパターン: 全員に同じ文面のお礼メールを送って満足する。その後のフォローがない

どのパターンも「次に何をするか」が決まっていないのが共通点だ。逆に言えば、手順さえ決めておけば名刺は商談に変わる。


展示会当日にやること—名刺にメモとランクを書く

展示会当日、ブースで名刺をもらったらその場で2つだけやる。

名刺の裏にメモを残す

会話の内容を忘れる前に、名刺の裏にボールペンで書く。書くのは3つだけ。

  • 相手が話していた課題や困りごと(例: 「在庫管理が属人化」「HPからの問い合わせが少ない」)
  • 温度感(すぐ検討したい / 情報収集中 / まだ先)
  • 次のアクション(資料送る / 事例ページ案内 / 特になし)

1枚あたり30秒で十分。これをやるかやらないかで、後のフォローの質が全然変わる。

A/B/Cでランク分けする

名刺の右上にランクを書く。基準はシンプルにこれだけ。

ランク基準目安の割合
A具体的な課題があり、時期も決まっている全体の10〜15%
B興味はあるが、時期は未定全体の30〜40%
C挨拶程度。すぐの案件にはならない全体の50〜60%

100枚集めたら、Aが10〜15枚、Bが30〜40枚、Cが50〜60枚くらいになるのが普通だ。Aランクの15枚に集中するだけでも、商談の数は大きく変わる。


翌営業日—名刺をスプレッドシートに入力する

展示会の翌営業日に、名刺の情報をスプレッドシートに入力する。ここで大事なのは「完璧に入力しよう」としないこと。最低限の列だけ作って、まず全部入力してしまう。

スプレッドシートの列構成例

内容入力例
A: 日付名刺交換した日2026-03-20
B: 会社名相手の会社名○○製作所
C: 担当者名相手の名前田中太郎
D: 部署・役職わかる範囲で製造部 部長
E: メールアドレス名刺記載のもの
F: 電話番号名刺記載のもの
G: ランクA / B / CB
H: メモ当日の会話内容在庫管理が属人化。年内に改善したい
I: お礼送信日お礼メールを送った日
J: フォロー日次回フォロー予定日
K: ステータス未対応 / お礼済 / フォロー済 / 商談化 / 見送り未対応
L: 備考追加メモ

→ このシートを「展示会名_yyyymm」のファイル名で作っておくと、次回の展示会でも同じ形式で管理できる。

入力にかかる時間は、100枚で2〜3時間くらい。名刺スキャンアプリを使えば会社名・氏名・連絡先は自動で読み取れるので、手入力はメモとランクだけになる。


3営業日以内—お礼メールを送る

名刺交換から3営業日以内にお礼メールを送る。ここで差がつくのは「全員に同じ文面を送らない」ということ。ランクごとに文面を変える。

Aランク向けお礼メール(テンプレ)

件名: 【展示会名】ブースにお越しいただきありがとうございました

○○様

お世話になります。△△株式会社の□□です。

先日は【展示会名】にて弊社ブースにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。

お話しいただいた「(相手の課題をそのまま書く)」について、

弊社で対応した事例がありますので、よろしければご覧ください。

→ 事例ページURL

もしご興味があれば、30分ほどお時間をいただいて

具体的な進め方をご説明できればと思います。

ご都合の良い日時をいくつかお知らせいただけると助かります。

ポイントは「相手の課題を具体的に書く」こと。当日のメモが活きるのはここだ。

B/Cランク向けお礼メール(テンプレ)

件名: 【展示会名】ブースにお越しいただきありがとうございました

○○様

お世話になります。△△株式会社の□□です。

先日は【展示会名】にて弊社ブースにお立ち寄りいただき、ありがとうございました。

展示会でお見せした内容をまとめた資料を添付しますので、

社内でのご検討にお使いください。

何かご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡ください。

B/Cランクには売り込まない。情報提供だけにとどめて、相手の記憶に残ることを目的にする。

→ お礼メールを送ったら、スプレッドシートのI列(お礼送信日)とK列(ステータス→お礼済)を更新する。


2週間後—フォローの連絡をする

お礼メールから2週間後が最初のフォロータイミングだ。ここがいちばん大事なステップで、ここをやるかやらないかで商談化率が倍くらい変わる。

Aランクへのフォロー(電話がベスト)

Aランクには電話する。メールだと埋もれるからだ。

電話のポイントは3つ。

  • 「展示会でお話しした○○の件で」と具体的に切り出す
  • 「お礼メールでお送りした事例、ご覧いただけましたか?」と話をつなげる
  • 「もしよろしければ、一度お打ち合わせの時間をいただけないでしょうか」とアポを打診する

電話がつながらなかった場合は、以下のメールを送る。

件名: 先日の展示会の件でご連絡しました

○○様

お世話になります。△△株式会社の□□です。

先ほどお電話しましたが、ご不在でしたのでメールにて失礼します。

先日の展示会でお話しいただいた「(課題)」について、

具体的な進め方をご提案できればと思い、ご連絡しました。

もしお時間をいただけるようでしたら、

以下の候補日からご都合の良い日時をお知らせいただけると助かります。

・○月○日(○) ○:00〜○:00

・○月○日(○) ○:00〜○:00

・○月○日(○) ○:00〜○:00

Bランクへのフォロー(メールで十分)

件名: その後いかがでしょうか?(展示会名の件)

○○様

お世話になります。△△株式会社の□□です。

先日は展示会でお話しいただきありがとうございました。

その後、(課題の領域)について何か動きはありましたでしょうか。

最近、同じ業界のお客様から「(よくある相談内容)」というご相談をいただくことが多く、

もし同じようなお悩みがあれば、情報提供できるかもしれません。

お気軽にご返信ください。

→ フォロー後、スプレッドシートのJ列(フォロー日)とK列(ステータス→フォロー済 or 商談化)を更新する。


1ヶ月後—反応がない人への最終フォロー

2週間後のフォローで反応がなかったA/Bランクの人に、最後のフォローを入れる。これで反応がなければ、無理に追わない。

件名: 最後のご連絡です(展示会名の件)

○○様

お世話になります。△△株式会社の□□です。

何度かご連絡しており恐縮ですが、最後のご案内です。

展示会でお話しいただいた件について、

もし今後ご検討されるタイミングがありましたら、

いつでもお声がけください。

今後ともよろしくお願いいたします。

「最後のご連絡です」と書くことで、相手にプレッシャーを与えずに区切りをつけられる。意外とこのタイミングで返信が来ることもある。

→ 反応がなければK列を「見送り」に更新。次回の展示会前にリストを見返すときの参考になる。


Before / After—手順を決めるだけで商談化率は変わる

僕が支援した製造業の会社(従業員50名)で、この手順を導入した前後の変化をまとめた。

指標Before(手順なし)After(手順あり)
展示会で集めた名刺数約100枚約100枚(変わらない)
お礼メール送信率30%(一部だけ送付)100%(全員に送付)
2週間後フォロー実施率10%以下Aランク100%、Bランク80%
商談化数2〜3件8〜10件
商談化率2〜3%8〜10%

名刺の数は変わっていない。変わったのはフォローの手順だけだ。特にAランクへの電話フォローが効いていて、電話した相手の約半数がアポにつながった。


まとめ—やることは5ステップだけ

展示会後のフォローは、やることを分解すると5ステップしかない。

  • 当日: 名刺にメモとランク(A/B/C)を書く
  • 翌営業日: スプレッドシートに入力する
  • 3営業日以内: ランク別にお礼メールを送る
  • 2週間後: Aランクに電話、Bランクにメール
  • 1ヶ月後: 反応がない人に最終フォロー

どれも特別なツールは要らない。スプレッドシートとメールだけでできる。大事なのは「いつ・誰に・何をするか」を事前に決めておくことだ。

展示会は出展するだけでコストがかかる。せっかく集めた名刺を商談に変えられるかどうかは、展示会後の1ヶ月で決まる。まずは次の展示会で、当日の名刺メモから始めてみてほしい。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 不動産・製造業・クリニックなど現場産業向けのAI業務効率化コンサルを提供。 30社以上の中小企業のAI活用・業務改善を支援。

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