AI活用入門
EC売上アップに使うAIツールの導入費用とプラン|追加0円から始める順番
EC売上アップのためのAIツールは、Shopifyを契約済みならSidekickとClaude Proで追加費用は初月20ドルです。Judge.meの有料プランを加えると初月35ドル、外部へ頼む場合はSalesDockのAIツール制作でお試し10万〜30万円(税別)です。4つの費用の層、初月と3ヶ月の合計、粗利から予算の上限を決める計算を解説します。
公開: ・ 最終更新: ・ 読了目安 9分
EC売上アップに使うAIツールの導入費用とプランの結論
EC売上アップのためのAIツールは、Shopifyを契約済みならSidekickとClaude Proで追加支出は初月20ドル、3ヶ月で60ドルです。Judge.meの月15ドルの有料プランも加えると初月35ドル、3ヶ月で105ドルになります(いずれも適用される税を除く)。外部へ頼む場合、SalesDockのAIツール制作はお試し10万〜30万円、AI自走プランは90日で計45万円〜(税別)です。予算の上限は、増える売上ではなく増える粗利から逆算します。
- 費用は、カート付属のAI、汎用の生成AI、EC専用アプリ、外部の支援の4層に分けて比べます。
- 直近3ヶ月の数字で、アクセス・転換率・客単価のうち弱い1つを選び、そこに効く道具だけを入れます。
- 追加0円の層から試し、4週間後に同じ数字を並べて、続けるかを決めます。
この記事が想定するECの場面
自社でネットショップを運営し、月商は数百万円、運営は社長と担当者の数名で回している会社を想定します。AIツールで売上を伸ばせると聞いて調べたものの、無料のものから月数十万円の製品まで並び、どこにいくら払えばよいか決められずにいる場面です。
費用を比べる前に、上げたい数字(アクセス・転換率・客単価のどれか1つ)、AIに任せる作業(商品説明の下書き、問い合わせ返信の下書きなど)、AIの下書きを確認して公開する人、4週間後に見る数字の4つを決めます。ここが決まると、4つの費用の層のどこまで払えばよいかが絞れます。
EC向けAIツールの費用は、4つの層に分けると比べられます
EC売上アップに使うAIツールの導入費用は、払う相手で4つの層に分かれます。ShopifyのSidekickはプラン内で追加0円(機能・利用上限はプラン別)、汎用の生成AIはClaudeの例で1人月20〜25ドル、EC専用アプリは無料プランから利用量に応じた料金です。外部へ頼む場合、SalesDockではAIツール制作のお試しが10万〜30万円、AI自走プランが初期15万円と月10万円〜(90日で計45万円〜、いずれも税別)です。金額は各出典の確認日時点の公開料金で、業界共通の相場ではありません。
Shopifyをすでに契約しているショップがSidekickとClaude Proの月払いから始めるなら、追加支出は初月20ドル、3ヶ月で60ドルです。Judge.meの無料体験を使わず月15ドルのAwesomeも初月から契約する場合は、初月35ドル、3ヶ月で105ドルになります。ドル建ての合計は適用される税を除きます。ClaudeとJudge.meの公開料金ページには、月額とは別の初期費用は記載されていません。SalesDockへ頼む場合は、AIツール制作にはお試し10万〜30万円、AI自走プランには初期15万円がかかります。為替や料金改定があるため、契約前に公式ページを見直してください。
- カートに付いているAI: Shopifyでは、AIアシスタントのSidekickがShopifyのプランに含まれ、追加の費用はかかりません。ただし使える機能や利用の上限はプランによって異なります。いちばん安いBasicプランは年払いで月3,650円です。すでに払っているプランの中で使えるので、最初に試す層です。
- 汎用の生成AI: 商品説明や問い合わせ返信の下書きに使うClaudeやChatGPTなどです。料金は製品ごとに違います。たとえばClaudeでは、1人で使う個人向けのProが月20ドル(年払いなら月17ドル相当)、2名から契約するチーム向けのTeamが1人あたり月25ドル(年払いなら月20ドル)です。
- EC専用のアプリ・SaaS: レコメンド、チャットボット、レビュー集めなどです。ShopifyのApp Storeで見た例では、Shopify純正のレコメンド・検索アプリ「Search & Discovery」は無料です。チャットボットのTidioは無料プランがあり、AIが返答するLyroのプランは月39ドル(会話200件まで)からです。会話の件数など利用量に応じて料金が上がるため、問い合わせが多いショップは上位の料金になります。レビューアプリのJudge.meは無料プランと月15ドルのプランがあります。料金表を公開していない製品は、見積もりを取ります。
- 外部の支援: SalesDockでは、仕組みを作って納品するAIツール制作のお試しが10万〜30万円です。担当者が自分で回せるまで90日間伴走するAI自走プランは、初期15万円と月10万円〜(計45万円〜)です。どちらも税別です。
売上アップは、アクセス・転換率・客単価のどこに効かせるかを先に決めます
ECの売上は、アクセス数と転換率(買ってくれた人の割合)と客単価のかけ算で決まります。リピートを分けて見るなら、2回目以降の購入もここに足します。AIツールは製品によって対象が違い、複数の数字に関わる機能を備えたものもあります。自社でまず改善したい数字を1つ決めてから、機能を選びます。どこを上げたいかを決めないまま入れると、使っていない機能の月額だけが残ります。
どこに効かせるかは、自社の数字で弱いところから選びます。Shopifyなどの管理画面の分析で、直近3ヶ月の転換率、客単価、リピート率を書き出すと、他より見劣りする場所が分かります。
- アクセス: 商品名や説明文、画像の代替テキストを検索で見つかる言葉に直す作業です。商品数が多いほど、AIで下書きを作る効果が大きくなります。
- 転換率: 商品ページで答えていない質問(サイズ、素材、届く日)を問い合わせ履歴から拾い、ページに足す作業です。問い合わせへの一次返信を早くするのもここに入ります。
- 客単価・リピート: 一緒に買われている商品の組み合わせや、購入後のメールの文面です。レコメンドやメール配信のアプリが効くのはこの層です。
追加0円の層から順に試し、足りなくなってから有料に進みます
- EC向けAIツールは、①契約中のプランに含まれるAI(ShopifyのSidekickは追加0円、機能・利用上限はプラン別)、②汎用の生成AI、③EC専用のアプリ、④外部の支援の順に試すと無駄が出にくくなります。Shopifyなら、管理画面のSidekickに商品説明の下書きやストアのデータの分析を頼めます。機能や利用制限はプランによって異なるため、まず自社のプランで何ができるかを1ヶ月試します。
- 契約中のカートに含まれるAIを1ヶ月試して足りないと分かってから、汎用の生成AIを契約します。1人で使うなら個人向けのプラン(ClaudeのProは月20ドル)、2人以上で共有するならチーム向けのプラン(ClaudeのTeamは2名から、1人あたり月25ドル、年払いなら月20ドル)です。
- EC専用のアプリは、上げたい数字が決まってから選びます。転換率を上げたいのにレコメンドアプリを入れても、商品ページの説明不足は直りません。アプリの無料期間は、比べる前の数字を記録してから始めると、期間内に効果を判断できます。
予算の上限は、売上ではなく増える粗利から逆算します
AIツールの費用は、増えた売上ではなく増えた粗利で回収します。売上で計算すると、仕入れ値を払ったあとに残らない金額まで予算に入れてしまいます。下の計算は仮の数字なので、自社の数字に入れ替えて使います。
- 月商300万円のショップで転換率が1.5%から1.6%に上がると、アクセス数と客単価が同じなら売上は月20万円増え、粗利率40%なら粗利は月8万円増えます。ツールの利用料、支援費、AIの下書きを確認する人の時間を人件費に直した額の合計が月8万円を超えると、その施策は赤字になります。
- 転換率の上がり幅は商品や時期でぶれます。上限の計算は、楽観的な数字ではなく控えめな数字で行います。
月額のほかに、AIの下書きを確認する人の時間がかかります
見落とされやすいのは、AIが作った商品説明や返信を、誰かが読んで直す時間です。素材や返品条件をAIが書き間違えたまま公開すると、問い合わせや返品が増えて、上げたはずの転換率が戻ります。
商品説明なら、1商品あたりの確認に何分かかるかを最初の10商品で測ります。確認の時間が書く時間とほとんど変わらないなら、AIに任せる範囲を下書きの骨組みだけに絞ります。運営の時間を減らす使い方は、関連記事の「EC・物販1人事業のAI顧問活用」で、商品ページ・問い合わせ対応・在庫管理に分けてまとめています。
外部に頼むときは、制作と伴走の違いを確かめます
制作を頼むのか、担当者が回せる状態までの伴走を頼むのかで、サービスと費用が変わります。
反対に、売上の数字を見る人も、AIの下書きを確認する人も社内にいないまま、ツールの導入だけを頼むと止まりやすくなります。入れたあとに回す人が決まっているかを、見積もりの前に確かめます。
- AIツール制作: SalesDockの場合、仕組みを作って納品するお試しが10万〜30万円(税別)です。
- AI自走プラン: 社内の担当者がAIを使えるようになるまで伴走し、手順書や質問の型を残します。初期15万円と月10万円〜(90日で計45万円〜、税別)です。
効果は、4週間後に同じ数字を並べて確かめます
試す前の4週間と、試したあとの4週間で、同じ数字を並べます。セールや広告の出し方が変わると比べられないので、その期間はほかの施策を大きく動かさないようにします。
- 転換率: 直した商品だけを集めて、直す前後の4週間で比べます。ショップ全体で見ると、直していない商品の動きに埋もれます。
- 問い合わせの件数と内容: ページに足した質問と同じ問い合わせが減ったかを見ます。
- 確認にかかった時間: AIの下書きを直すのに使った時間です。増える粗利と比べて、続けるか、範囲を絞るかを決めます。
EC向けAIツールの費用とプランの比較表(4つの層)
| 費用の層 | 費用の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| カートに付いているAI | 追加0円(Shopifyは年払いのBasicで月3,650円のプラン内。機能・利用上限はプラン別) | 最初の1ヶ月。商品説明の下書きや、ストアのデータの分析(機能はプランで異なる) |
| 汎用の生成AI | Claudeの例で、1人ならProが月20ドル、2名からのTeamが1人あたり月25ドル(年払いなら月20ドル) | カート付属のAIで足りない文章作成や、問い合わせ返信の下書き |
| EC専用のアプリ・SaaS | 無料プランから利用量に応じた料金(例:Search & Discoveryは無料、TidioのAIチャットボットは月39ドル〜、Judge.meは無料と月15ドル)。非公開なら見積もり | 上げたい数字が決まり、それに効く機能がはっきりしているとき |
| 外部の支援 | SalesDockの場合、AIツール制作のお試しが10万〜30万円、AI自走プランが初期15万円と月10万円〜(90日で計45万円〜、税別) | 仕組みの制作を任せるか、担当者が自分で回せるまで伴走を頼みたいとき |
来週までに確認するチェックリスト
- 直近3ヶ月の転換率・客単価・リピート率を書き出し、いちばん弱い1つを選びました。
- カートに付いているAIで、追加0円のまま試せることを確かめました。
- 増える粗利を控えめな数字で計算し、月の予算の上限を決めました。
- AIの下書きを読んで直す人と、1件あたりの確認時間を決めました。
- 試す前の4週間の数字を、比べる元として記録しました。
全部を一度に決める必要はありません。空欄が多い場合は、有料のツールや支援の契約を進めず、追加0円の層で1つの数字だけを試します。AIの下書きを確認する人が決まらない場合も、契約を止める条件です。
確認した一次情報
- Shopify『Sidekick』 — 「Sidekickは費用がかかりますか?」への回答として、SidekickはShopifyプランに含まれ、機能や利用制限はプランによって異なることを確認しました(2026年10月2日)。
- Shopify『料金プラン』 — 年払いの表示で、Basicが月3,650円、Growが月10,100円、Advancedが月44,000円であること、Basicに組み込みのAIアシスタントが含まれることを確認しました(2026年10月2日)。
- Shopifyヘルプセンター『AI-powered tools』 — 多くのAI機能は追加費用なしで使えること、使える範囲はプラン・デバイス・言語によって異なること、Sidekickで商品説明を生成できることを確認しました(2026年10月3日)。
- Shopifyヘルプセンター『Sidekick』 — Sidekickにデータの分析、注文の管理、商品の編集などのタスクや、商品説明などのコンテンツの作成を依頼できることを確認しました(2026年10月2日)。
- Shopify App Store『Shopify Search & Discovery』 — 商品ページのおすすめ(レコメンド)と検索をカスタマイズする純正アプリで、価格設定が無料であることを確認しました(2026年10月2日)。
- Shopify App Store『Tidio: AI Chatbot & Live Chat』 — 無料プランがあり、有料はカスタマーサービスとフローが月29ドル、AIチャットボットのLyroが月39ドル(会話200件まで)であることを確認しました(2026年10月2日)。
- Shopify App Store『Judge.me』 — 商品レビューのアプリで、無料のForever Freeと月15ドルのAwesomeの2プランであることを確認しました(2026年10月2日)。
- Claude『料金』 — Teamプランが2〜150名のチーム向けで、スタンダードシートが1人あたり月25ドル(年払いなら月20ドル)、個人向けのProが月20ドル(年払いなら月17ドル相当)であることを確認しました(2026年10月2日)。
- SalesDock『サービス・料金』 — AIツール制作は仕組みを作って納品するサービスでお試し10万〜30万円、AI自走プランは90日間の伴走で初期15万円と月10万円〜(計45万円〜)であることを確認しました。いずれも税別です(2026年10月3日)。
制度、会計処理、法令、セキュリティの最終判断は、各分野の専門家と最新の公式資料で確認してください。本記事は個別の税務・法務・投融資判断を代行するものではありません。
次の判断へ進む関連記事
全体の位置づけは中小企業のAI導入 完全ガイドで確認できます。
AIを効かせる場所から相談する
SalesDockの支援範囲と料金をまとめた会社紹介資料です。どこにAIを効かせるかから一緒に決めたい場合の材料にお使いください。
支援の範囲と料金を資料で見るよくある質問
EC売上アップのためのAIツールの導入費用は、いくらかかりますか?
- 払う相手で変わります。ShopifyのSidekickならプラン内で追加0円(機能・利用上限はプラン別)です。
- 汎用の生成AIはClaudeの例で1人なら月20ドル、2名からのチーム向けは1人あたり月25ドルです。
- EC専用のアプリは無料プランから利用量に応じた料金です。
- 外部の支援はSalesDockの場合、AIツール制作のお試しが10万〜30万円、AI自走プランが初期15万円と月10万円〜(90日で計45万円〜、税別)です。
- どこにいくら払うかは、売上のどの要素を上げたいかで決めます。
無料で使えるEC向けのAIはありますか?
Shopifyでは、AIアシスタントのSidekickがプランに含まれており、追加の費用はかかりません。ただし使える機能や利用の上限はプランによって異なります。すでに払っているカートのプランの中で使えるAIから試し、足りなくなってから有料のツールに進むと無駄が出にくくなります。
AIツールにかける予算の上限はどう決めればよいですか?
- 増える売上ではなく、増える粗利から逆算します。
- たとえば月商300万円で転換率が1.5%から1.6%に上がると売上は月20万円増え、粗利率40%なら粗利は月8万円増えます。
- この場合、ツールと支援の費用に、AIの下書きを確認する人の時間を人件費に直した額を足した合計を、月8万円以内に収めます。
AIツールを入れた効果はどう確かめればよいですか?
試す前の4週間と、試したあとの4週間で同じ数字を並べます。直した商品だけの転換率、ページに足した質問と同じ問い合わせの件数、AIの下書きを確認するのに使った時間の3つを比べ、続けるか範囲を絞るかを決めます。
泉 款太(いずみ かんた)
株式会社SalesDock 代表取締役
慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。
運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI自走プラン(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。
代表者情報を読む →この記事の数値について
本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。