SalesDock ロゴSalesDock
クリニック

クリニックの口コミを増やす依頼の仕方と返信の型|例文つき

7分で読める

この記事のポイント

口コミは、患者の声を業務改善へつなげる材料になります。返信・記録・改善の流れを決め、個人情報とGoogleのポリシーに配慮して運用する方法を解説します。

「先生、Googleの口コミに書かれてますよ」。スタッフからそう言われて初めて、自院の口コミを見たという院長は少なくない。

Googleビジネスプロフィールの口コミは、クリニックを検討する人が目にする公開情報の一つです。返信や口コミの収集は、Googleのポリシー、医療機関としての守秘義務、院内の承認ルールを守って行う必要があります。

この記事では、公開口コミを院内の改善材料として安全に扱うための、返信・記録・改善の流れをまとめます。

口コミを放置すると何が起きるか

口コミを確認しないままだと、次のような課題を見逃しやすくなります。

1. 公開情報への対応方針が不明確になる。口コミと返信は公開情報として読まれます。星の数だけでなく、返信の有無と内容も含め、個人情報に配慮した対応を検討します。

2. 低評価への対応が属人的になる。低評価の口コミには、感情的に反論せず、事実関係を院内で確認したうえで、個人情報を出さない返信方針を決めます。

3. 改善の材料を見落とす。口コミを記録せずに終えると、待ち時間や受付対応などで繰り返される指摘を改善につなげにくくなります。検索順位や集患効果を保証するものとして扱わず、業務改善の声として確認します。

口コミ管理の基本—まず「返信」から始める

口コミ管理の第一歩は、返信するケースと院内確認が必要なケースを分けることです。すべてに返信する必要はありません。公開前に確認する事項を決め、使える範囲のテンプレートを用意します。

高評価(星4〜5)への返信

感謝を簡潔に伝え、診療内容や患者を特定する情報には触れません。たとえば「ご来院とご感想をありがとうございます。今後も安心してご利用いただけるよう努めます」のように、公開返信として安全な内容にとどめます。

低評価(星1〜2)への返信

低評価の口コミは、公開返信の前に事実関係と院内の対応方針を確認します。ポイントは3つです。

  • まず謝意を示す(「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません」)
  • 改善の意思を伝える(「いただいたご指摘をもとに、受付の対応を見直しております」)
  • 個別対応の窓口を案内する(「詳しいお話をお聞かせいただける場合は、お電話にてご連絡ください」)

感情的な反論や個別の診療経過の公開は避けます。個別対応が必要な場合は、公開欄で詳細を扱わず、院内で定めた連絡窓口を案内します。

評価返信の進め方避けること
高評価(星4〜5)感謝を簡潔に伝える。「ご来院とご感想をありがとうございます。今後も安心してご利用いただけるよう努めます」のように、公開返信として安全な内容にとどめる診療内容や患者を特定する情報に触れること
低評価(星1〜2)公開返信の前に事実関係と院内の対応方針を確認したうえで、謝意を示す→改善の意思を伝える→個別対応の窓口を案内する、の順で返す感情的な反論、個別の診療経過を公開欄で扱うこと

クリニック・歯科医院のためのAI業務改善ガイド

患者の情報源の68.0%を口コミが占めるという調査をもとに、集患をどう捉えるかを整理しています。受付や人材など他の領域とあわせて点検できます

資料を無料でダウンロード

口コミを「増やす」仕組みをつくる

口コミを増やすこと自体を目的にすると、ポリシー違反や不自然な依頼につながりかねません。実際の来院者に、評価や内容を誘導せず、任意で感想を依頼する運用にします。

Googleの案内に沿って、以下のような方法で任意の感想を依頼できます。

  • 受付にQRコードを設置する。Googleビジネスプロフィールの口コミ投稿ページへのリンクをQRコード化し、受付カウンターやお会計時の案内に添えます。依頼は任意であることを明記し、評価や内容を指定しません。
  • 診察後のリマインドメールに口コミリンクを含める。予約システムやメール配信を使う場合は、院内の同意・配信方針を確認したうえで、案内の中に口コミリンクを含めます。
  • スタッフの声かけを習慣にする。「もしよろしければGoogleで感想をお寄せください」といった任意の案内を、会計時の手順として整えます。良い評価だけを求めたり、特定の患者だけに依頼したりしないよう、文面と対象を院内で統一します。

ただし、口コミ投稿と引き換えに割引や特典を提供するのはGoogleの規約違反になるため、注意してほしい。

また、医療機関の場合はGoogleの規約とは別に医療広告の規制もかかります。厚生労働省のガイドラインでは、依頼・費用負担・謝礼といった便宜を図った時点で「誘引性」が生じるとされていて、そこから先は扱いが変わります。線引きの具体は口コミと医療広告ガイドラインの線引きで整理したので、依頼の仕方を決める前にあわせて確認するといいと思います。

口コミを経営改善に活かす

口コミ管理の本質は、返信や星の数の管理ではない。患者の声を「経営改善のデータ」として使うことにある。

口コミを月1回集計し、指摘内容をカテゴリ分けしてみてほしい。「待ち時間」「受付対応」「説明のわかりやすさ」「院内の清潔感」など、項目別に整理すると、患者が何を重視しているかが見えてくる。

たとえば待ち時間に関する指摘が続く場合は、予約枠・受付・問診の流れを院内で見直す材料になります。受付対応への指摘が続く場合も、接遇や案内の手順を確認するきっかけになります。口コミだけで結論を出さず、院内データや現場確認と合わせて判断します。

AIによる集患施策全般に興味がある方は、クリニックの集患×AI活用の記事も参考にしてほしい。

口コミ管理の担当と確認頻度を決める

口コミ管理は、担当者・確認頻度・返信の承認ルールを決めてから始めます。具体的には以下のフローです。

  1. 決めた頻度で口コミを確認する。Googleビジネスプロフィールの通知設定を確認し、院内で決めた頻度で新着口コミを確認します。
  2. テンプレートをもとに返信を承認する。返信案はテンプレートを土台にし、公開情報として適切かを確認してから投稿します。低評価や個別事情を含む内容は、必要に応じて院内の責任者が確認します。
  3. 定期的に口コミ内容を集計する。スプレッドシートに「日付・星の数・主な内容・改善アクション」を記録します。記録を定期的に見返し、同じ指摘が続くテーマを改善候補として扱います。

まとめ—口コミは「管理するもの」から「活かすもの」へ

Google口コミは、公開情報への対応と業務改善の材料として扱えます。返信の基準を決め、任意の依頼をポリシーに沿って行い、記録を改善につなげる。この流れを院内で無理なく続けられる形にします。

まずは未確認の口コミを確認し、返信・記録・院内確認の担当と基準を決めるところから始めてください。

よくある質問

Q. Google口コミに返信しないとどうなりますか?

返信は公開され、フィードバックを大切にする姿勢を示す機会になる。検索順位や来院効果を保証するものとして扱わず、短く礼儀正しく、個人情報を出さないことを徹底する。

Q. 悪い口コミを削除することはできますか?

Googleのポリシーに違反する可能性がある口コミはGoogleに報告できる。ただし、単に評価が低いことだけを理由に削除されるとは限らない。公開返信の前に院内で事実を確認し、個人情報を出さない対応方針を決める。

Q. 口コミを増やすにはどうすればいいですか?

実際の来院者に、評価や内容を誘導せず任意で感想を依頼する。GoogleビジネスプロフィールのリンクやQRコードを案内できる。口コミ投稿への対価(割引・特典)の提供や、良い評価だけを求める依頼は避ける。

関連する支援事例

口コミ管理・MEO対策を含むクリニック向けの集患支援については、実際の支援事例をご覧ください。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に30社以上の業務改善に携わる。

代表メッセージを読む →

クリニック業務の詰まりを3分で整理する

業務・データ・判断ルールから、最初に整えるべき事業基盤を診断します

診断する →

NEXT STEP

AIを最初に入れる業務は、3分で分かります

選択式の8問。最初に入れる業務と、いまは触らない方がいい業務を、理由つきで出します。