比較・選び方ガイド

不動産会社のシステム開発会社の選び方|大阪で頼める4つの型と契約前の確認点

会社名の比較より先に、頼む型と最初に作る範囲を決めます

大阪で不動産会社向けのシステム開発・AI受託開発を行うSalesDockが、不動産会社が開発会社を選ぶときの型の違いと、公式サイトで確認できた5社の記載、契約前に確かめる点をまとめました。SalesDockも依頼先の1つなので、各社の記載は優劣を付けず、公式サイトに書かれている範囲だけを載せています。

執筆:泉 款太(株式会社SalesDock 代表取締役)累計40社以上の中小企業を支援

結論

不動産のシステム開発会社は、会社名より先に「頼む型」と「最初に作る1つの業務」を決める

「不動産 システム開発 会社」で検索すると、比較サイトの一覧が並びます。ただ、一覧は掲載順の決め方が各サイトで違い、自社の業態に合うかは分かりません。型の違いを先に押さえておくと、見積もりを同じ条件で比べられます。

  • 依頼先は、不動産特化の受託開発、Web制作兼業の開発会社、AI受託開発、業務整理から伴走する支援会社の4つに分かれます。
  • 物件管理や賃貸管理を丸ごと作り直すなら不動産特化の受託開発、作りたいものが固まっていないなら、1つの業務に絞って試せる会社が手戻りが少なくなります。
  • どの型でも、不動産の案件で何を作ったか、AIの出力を人が確認する場面、作った後の保守と引き継ぎの3点を契約前に文章で確かめます。

不動産会社が開発会社を選ぶ前に知っておきたい4つの型

不動産会社向けにシステムを作る会社は、得意なことで4つの型に分けると違いが見えます。どの型が良いかは、作りたいものがどこまで固まっているかで変わります。

依頼先の型費用のかかり方得意なこと任せにくいこと向いている会社
不動産特化の受託開発会社開発費と保守費。範囲で金額が変わる物件、ポータル連動、賃貸管理など、不動産の業務の言葉が通じること不動産以外の事業を含めた全社の仕組み、AIを前提にした設計物件管理や賃貸管理のシステムを丸ごと作り直したい会社
Web制作兼業の開発会社制作費と開発費。保守は月額のことが多い自社サイトや問い合わせフォーム、会員機能など、Webの画面を伴う仕組み不動産の業務の流れを聞き出して設計すること自社サイトと連動した仕組みを作りたい会社
AI受託開発会社検証(PoC)は個別見積もりが多い。本開発は別途文章の生成、書類の読み取り、問い合わせの自動仕分けなどAIを使う部分の設計不動産の業務への当てはめ、業務システム全体の保守反響返信や査定書の作成などにAIを使いたい会社
業務整理から伴走する支援会社試作は案件ごと、運用は月額の支援費何から作るかを現場と一緒に決め、小さく試して、使われるまで見ること大規模な基幹システムの入れ替え、物件管理パッケージそのものの開発作りたいものが固まっておらず、まず1つの業務で試したい会社
やりたいことで見る依頼先物件・賃貸管理を丸ごと作り直す不動産特化の受託開発会社自社サイトと連動させたいWeb制作兼業の開発会社反響返信や査定書にAIを使いたいAI受託開発会社作りたいものがまだ固まっていない業務整理から伴走する支援会社
どの型が合うかは、作りたいものがどこまで固まっているかで決まります。各型の内容は上の表のとおりです。

不動産特化の受託開発会社

不動産の業務システムを専門に作っている会社です。物件管理、ポータル連動、賃貸管理のように、業界で型が決まっている領域は説明が少なく済みます。確認するのは、AIや最近の自動化を扱った実績があるか、小さく試す進め方に応じてくれるかです。

Web制作兼業の開発会社

Web制作とシステム開発を両方扱う会社です。物件検索や問い合わせ管理のように、画面とデータが一体の仕組みは頼みやすい相手です。不動産の業務の経験は会社ごとに差があるので、過去の不動産案件を聞いておきます。

AI受託開発会社

AIの機能を作ることを中心にした会社です。AIを使う部分の精度の作り込みには強い一方、不動産のどの業務のどこで使うかは、発注側が決める必要があります。何を作るかが決まっていない段階では、頼む前に業務の整理が要ります。

業務整理から伴走する支援会社

反響対応や追客の流れを聞き出すところから入り、1つの業務に絞った試作を作り、現場で使われるかを確かめてから本実装に進む会社です。大規模な基幹システムの入れ替えは向いていません。SalesDockはこの型にあたります。

1社に全部を頼む必要はありません。何を作るかを決めるところと試作までを伴走型の支援会社と進め、物件管理のような大きな基盤は不動産特化の会社に頼む、という分け方もできます。そのときは、全体の順番を誰が見るのかだけは決めておきます。

検索で並ぶ開発会社5社の公式サイトで確認できたこと

「不動産 システム開発」の検索や比較サイトで名前が挙がる5社の、公式トップページの記載を2026年10月28日に確認しました。不動産の受託開発を前面に出す会社と、Web制作・システム開発の1つとして扱う会社が混ざっています。比較サイトの記事は広告を含むため根拠にしていません。「記載を確認できなかった」は「行っていない」という意味ではなく、トップページに書かれていなかったという意味です。詳しい実績や対応範囲は、各社に直接確認してください。

会社所在地公式トップページの記載
株式会社アクトネット東京都千代田区「不動産システム受託開発」を事業に掲げ、不動産関連以外のシステム開発は行っていないと記載。不動産ポータルサイト開発、BPO、賃貸管理なども手がける。AIの記載はトップページでは確認できなかった。
メディアマックスジャパン株式会社京都・東京に本社。大阪などでも活動Webシステム開発を中心に、「不動産業務を効率化するオーダーメイドソフトウェア」の構築を掲げる。Webサイト制作、運用保守も扱う。AIの記載はトップページでは確認できなかった。
DataBee(物件管理システム「みらいえ」)公式トップページでは所在地の記載なし「不動産システム受託開発」のページがある。物件管理システム、顧客管理システム、不動産ホームページ制作を提供。物件情報の自動入力や不動産専用のAI-OCRなど、AIを使った機能の記載がある。
株式会社リプロス大阪市北区不動産業向けのシステム開発を掲げ、WEBサイト制作、保守・運用、コンタクトセンターシステムの構築、コンサルティングも扱う。AIの記載はトップページでは確認できなかった。
株式会社ファーストネットジャパン大阪市中央区(東京にもオフィス)1998年創業。Web制作、システム開発、保守管理が中心。フォームやECサイトなどの独自システムを自社で開発できると記載。不動産向けとAIの記載はトップページでは確認できなかった。

読み取れる違いは、不動産だけを専門にしている会社と、Web制作やシステム開発の中に不動産向けも含めている会社、不動産向けの記載がトップページでは確認できなかった会社があること、そしてAIの記載があるのは5社のうち1社だけだったことです。AIを使った仕組みを前提にするなら、AIの実績を個別に聞く必要があります。

上の5社と異なる位置にあるのが、業務の整理から試作までを小さく進める型です。SalesDockは、大阪の不動産会社向けに不動産会社向けのシステム開発・AI受託開発を行っています。反響の初回返信、査定書の作成、CRM入力の削減といった、1つの業務に絞った試作から始めます。

不動産のシステム開発を契約する前に確かめる6点

同じ型の中で2社以上を比べるときは、会社の知名度より次の点を揃えて聞くと差が出ます。不動産会社が後から困りやすい順に並べました。

  1. 1. 不動産の案件で、何を作ったかを具体的に答えられるか

    「不動産の実績があります」だけでは足りません。賃貸か売買か、管理か仲介か、何の業務をどう変えたかまで聞きます。自社と同じ業態の案件があるかが、説明の少なさに直結します。

  2. 2. 最初に作る範囲を、1つの業務に絞る提案になっているか

    反響返信、査定書、見積もり、物件の仕入れ判断など、最初から全部を作る提案は、仕様が動いて見積もりが膨らみやすくなります。1つの業務で試し、効果を確かめてから広げる進め方が取れるかを聞きます。

  3. 3. AIを使う場合、人が確認する場面が決まっているか

    お客様への返信や査定書は、AIが書いた内容を人が確かめてから出す設計が基本です。どこで誰が確認するか、間違えたときの戻し方まで提案に入っているかを見ます。

  4. 4. 既存の物件管理システムやポータルとの連携が、具体的に書かれているか

    今使っているシステムと、どの情報をどう受け渡すのかが曖昧なままだと、二重入力が残ります。連携の方法と、相手側のシステムの仕様変更に誰が対応するかまで確認します。

  5. 5. 作ったものの所有、保守、引き継ぎの条件

    ソースコードやデータの権利が誰にあるか、保守は誰がいつまで続けるか、契約を終えたときに別の会社へ引き継げるかを、契約前に文章で決めます。

  6. 6. 現場の自社側の作業が、誰が何時間と書かれているか

    業務の説明、画面の確認、試しに使う期間の協力は必ず自社に残ります。書かれていない提案は、作業が無いのではなく、見積もっていないだけです。

発注の書面に何を入れるかはCRM開発を発注するときのチェックリスト、作った後の保守を誰が持つかは基幹システムの入れ替えが失敗する理由が参考になります。

費用は「範囲」で決まる。小さく試す場合の考え方

不動産のシステム開発の費用は、対象にする業務の数、連携する外部システム、必要な画面の量で大きく変わります。比較サイトの記事に載る金額は、掲載会社の広告を含みます。同じ金額でも含まれる範囲が違うため、そのまま並べても比べられません。

SalesDockでは、1つの業務に絞った「1業務スタート」を50万円〜(税別)、試作の結果を受けた本実装を個別見積もりとしています。試作で動きを確かめてから本実装に進むため、「作ったが使われなかった」ことで払う金額を小さく抑えられます。開発費の内訳の見方はアプリ開発費用の内訳、AI開発の見積もりの見方はAI開発を外注するときの費用にまとめています。

小さく試してから決める流れ1 1つの業務に絞って試作試作は10〜30万円(税別)2 現場で使われるかを確かめる導入前に控えた数字と比べる3a 本実装へ個別見積もり3b 既製品で足りる作り込まずに終える
試作の結果を見てから、本実装に進むかを決めます。使われなかった場合に払う金額を小さく抑えられます。

開発の効果は、作る前の数字と比べて測る

効果は契約数より手前の、現場の作業時間と待ち時間で測ります。契約数は物件や季節の影響が大きく、導入から数か月では差が見えにくいためです。依頼する前に、次の数字を1か月分だけ控えておきます。

対象の業務導入前に控える数字導入後に測り直すもの
反響の返信反響メールの受信時刻と、最初の返信の送信時刻を20件分同じ計算で、導入後の20件分
査定書の作成1件あたりの作成時間と、月の件数同じ業務の1件あたりの時間
顧客記録の入力入力にかけている1日の時間同じ担当者の入力時間

AIで返信や査定書を作る具体的な事例は不動産会社のAI活用事例で紹介しています。国の取引価格や地価のデータをシステムに取り込む場合は不動産情報ライブラリAPIの使い方も確認してください。

不動産会社のシステム開発会社についてよくある質問

不動産会社のシステム開発会社は、どう選べばよいですか。

物件管理や賃貸管理を丸ごと作り直すなら不動産特化の受託開発会社、自社サイトと連動した仕組みならWeb制作兼業の開発会社、反響返信や査定書などにAIを使うならAI受託開発会社、作りたいものがまだ固まっていないなら業務整理から伴走する支援会社が向きます。どの型でも、最初に作る範囲を1つの業務に絞れるかを確かめます。

大阪の不動産会社が、大阪の開発会社に頼む利点はありますか。

現場を見てもらいやすく、打ち合わせを対面で重ねやすい点です。ただし、所在地よりも、不動産の案件で何を作ったかと、小さく試す進め方に応じてくれるかのほうが結果に影響します。遠方の会社でも、この2点が揃っていれば候補になります。

不動産のシステム開発の費用は、どのくらいですか。

範囲で大きく変わるため一律の相場は言えません。比較サイトの記事に載る金額は、掲載会社の広告を含むため、そのまま比べないほうが安全です。SalesDockでは、1つの業務に絞った「1業務スタート」を50万円〜(税別)、本実装は対象業務、連携先、機能の量から個別に見積もっています。

AIを使った不動産のシステムを、小さく試すことはできますか。

できます。反響の初回返信の下書き、登記簿の転記を減らした査定書の作成ツール、見積もりの下書きのように、1つの業務に絞れば短い期間で動くものを作れます。試した結果で、本実装に進むか、既製品で足りるかを決めます。

開発会社を選ぶとき、比較サイトの掲載順は参考になりますか。

掲載順は、有料掲載を優先する仕組みを持つサイトがあり、品質の順位とは限りません。会社の公式サイトで事業内容と実績を確かめ、2〜3社から同じ条件で見積もりを取るほうが、違いが見えます。

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