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比較・選び方ガイド

中小企業向け音声AI電話応対SaaSの評判と選び方—料金と「人へつなぐ条件」で比べる

評判を読む前に、どの電話をAIに任せるかを決めます

中小企業の業務整理とAI導入を支援しているSalesDockが、各社の公式情報をもとに、比べ方と試し方をまとめました。

結論:音声AI電話応対SaaSの評判は、任せた用件の範囲で分かれる。中小企業は着信件数と人へつなぐ条件で選ぶ

音声AIのSaaSの最安プランは、IVRyのスターターが月3,980円〜、ミライAIのBASICが月4,980円と近い水準です(2026年10月2日確認、税抜)。差が出るのは通話時間などの従量料金と、人へ転送できるプランかどうかです。この記事では、評判が分かれる理由、サービスの3つの型と公式料金、導入前に決めること、無料枠での試し方と効果の測り方を順に整理します。

  • 公開レビューでは、電話対応による業務の中断が減ったという評価がある一方、料金の見通し、音声認識、聞き違いへの不満もあります。
  • IVRy、ミライAI、fondeskでは仕組みが違うため、各サービスの評判を分けて確認し、自社が任せたい用件に近いレビューを読みます。
  • 選ぶ前に、AIに任せる用件、人へつなぐ条件、聞き取れなかったときに誰が折り返すかの3つを決め、無料枠で自社の電話を流して確かめます。

音声AI電話応対SaaSの評判は、任せた用件の範囲で分かれる

IVRyは設定のしやすさと営業電話の削減が評価される一方、通話時間などを含む月額を想定しづらい、音声が機械的という指摘があります(ITreview)。ミライAIは営業電話への対応や電話による業務中断の削減が評価される一方、話し方や雑音による聞き取り、会社名や担当者名の認識に改善要望があります(アスピック)。fondeskは営業電話による中断やストレスが減ったと評価される一方、会社名や用件の聞き違いを指摘するレビューがあります(ITreview)。

サービス良い声不満・注意点確認先
IVRy(アイブリー)分岐を設定しやすく、営業電話や迷惑電話への対応が減って本来の業務に集中できたというレビューがあります。通話時間などを含む月額を想定しづらい、自動音声の発音が機械的に聞こえるという指摘があります。ITreview 公開レビュー
ミライAIアスピックの公開口コミでは、営業電話への対応や電話による業務中断が減ったという評価があります。提供会社の利用者アンケートでは、67.7%が電話対応に中断されず、メイン業務に集中できるようになったと回答しています(複数回答、回答者数は非公開)。アスピックには、話し方や周囲の雑音によって聞き返しが生じる、会社名や担当者名を認識できないことがあるという改善要望があります。アスピック 公開口コミ
fondesk代表電話の一次対応を任せ、必要な電話だけSlackで確認できるため、営業電話による中断やストレスが減ったというレビューがあります。オペレーターによっては会社名や用件の聞き違いがあり、折り返し時に確認し直すことがあるという指摘があります。ITreview 公開レビュー

ここに挙げた声は、IVRyとfondeskのITreview、ミライAIのアスピックに掲載された公開レビューの要約です。ミライAIについては、提供会社が2026年6月に実施した利用者アンケートも併記しました。アンケートは複数回答で回答者数が公開されていないため、第三者サイトのレビューと同じ重みでは比較できません。いずれも市場全体の評価や不満の発生割合を示すものではないので、任せた用件や着信件数が自社に近い声かを確かめます。

AIに任せた電話は答えが決まっているか決まっている判断が要る営業時間・場所・予約用件の記録・取次ぎ時間外の一次受付込み入った相談トラブル・クレーム価格の交渉取りこぼしが減った聞き間違い・途中で切断
評判の差は、サービスより任せた電話の中身から生まれます。判断が要る電話はAIに受けさせても、答えさせずに人へつなぎます。

中小企業が選べるのは、自動応答型・AI取次型・人の電話代行の3つ

「AI電話」「ボイスボット」「電話代行」と呼び名はさまざまですが、中小企業が月額で使えるものは、電話を受けたあとに何をするかで3つに分かれます。この記事では、公式サイトで月額料金を確認できる中小企業向けのサービスに絞ります。

型例電話を受けたあと良いところ気をつけること
自動応答型IVRyなどAIや音声ガイダンスが電話を受け、用件を聞き取って記録・通知する。定型の質問にはその場で答えるIVRyのスターターは月3,980円〜。月の着信が少ない会社でも始めやすい人へ転送するには上位のプランが要ることがある
AI取次型ミライAIなど代表電話をAIが受け、相手の名前と用件を聞いて担当者へつなぐ代表電話の取次ぎを人がしなくてよくなる社員名簿の登録と、つなげなかったときの扱いを決める必要がある
人の電話代行fondeskなどオペレーターが一次取次として電話を受け、名前・会社名・簡単な用件などを聞いて、設定した通知ツールへ報告する人が一次対応するため、機械音声が苦手な相手にも応対できる月の上限件数までは定額で、超過分が1件ごとに加算される。個別の応答内容やヒアリング項目はカスタマイズできない

人の電話代行を並べたのは、比べる相手として外せないからです。今回確認したIVRyの公開レビューとミライAIの利用者アンケートでは、不満や改善要望として、音声認識の精度とAI音声の自然さが挙げられていました。この2つが自社の電話で大事なら、AIより人の代行の方が合っていることがあります。

主なサービスの公式料金(2026年10月時点)と、件数での比べ方

2026年10月2日に各社の公式料金ページで確かめた内容です。金額はすべて税抜です。料金は改定が多いので、申し込む前に公式ページで確かめてください。

サービス型無料で試せる範囲月額別にかかるもの
IVRy(アイブリー)自動応答型フリープラン:月30着電まで0円。AIの自動応答と文字起こし・要約を使えるスターター月3,980円〜。LINE通知とSMS送信はスターターから。転送とSlack・Chatwork・Teamsなどの連携はスタンダード月6,480円〜電話番号の維持費と従量料金が別にかかる
ミライAIAI取次型無料デモあり(公式ページで確認できたのはデモまで)BASIC月4,980円(初期費用0円)、PRO月30,000円(初期費用30,000円)AI会話時間と取次転送時間の従量料金、電話番号月500円〜、社員名簿1人月300円
fondesk人の電話代行14日間の無料トライアル月12,000円(月40件まで追加料金なし)41件目から1件300円

基本料だけなら、IVRyのスターター(月3,980円〜)とミライAIのBASIC(月4,980円)は、fondesk(月12,000円)より安くなります。ただし、IVRyとミライAIには通話時間や電話番号などの料金が別に加わります。fondeskは40件まで定額で、41件目から1件300円のため、月100件なら30,000円です(2026年10月時点、税抜)。自社の着信件数と平均通話時間で総額を試算してください。

音声AIの電話応対SaaSを料金で比べるときは、人へ転送できるプランかどうかも確かめます。IVRyでは、電話の転送とSlack・Chatwork・Teams・LINE WORKSなどへの通知がスタンダード(月6,480円〜、税抜)以上に含まれます。LINE通知とSMS送信はスターターから使えます。人へつなぐ前提なら、最安プランだけで比べないようにします。

導入前に決める3つ:任せる用件、人へつなぐ条件、聞き取れなかったときの折り返し

音声AIの電話応対SaaSを選ぶ前に、AIに任せる用件、人へつなぐ条件、聞き取れなかったときに誰がいつ折り返すかを紙に書きます。3つを決めておくと、聞き間違いや、転送後も人につながらない事態を避けやすくなります。1週間分の着信を、時刻と用件と対応にかかった時間で記録しておくと、書く内容がはっきりします。電話に出られなかったことでどれだけ失っているかの見積もり方は、電話の対応漏れの損失計算で手順にしています。

任せる用件:答えが決まっているものだけ

営業時間や場所、予約の受付、担当者への取次ぎ、営業電話のお断りなど、答えや次の動きが決まっている用件から任せます。記録した1週間分の着信のうち、こうした用件が何割あるかで、AIで減らせる電話の上限が見えます。

人へつなぐ条件:相手が選べるようにする

トラブルの連絡やクレーム、込み入った相談は、AIに中身を判断させずに人へつなぎます。どの電話が込み入っているかをAIに見分けさせるより、最初の案内で相手に用件を選んでもらう方が確実です。機械の声が苦手な人がすぐに人と話せる選択肢も、最初の案内に入れておきます。

聞き取れなかったとき:誰がいつ折り返すか

転送しても担当者が対応中のことはあります。そのとき、録音と文字起こしを誰に通知し、何時までに折り返すかを決めます。ここが決まっていないと、記録は残っても対応が漏れ、「AIを入れたのに電話がつながらない」という評判と同じことが起きます。

AIが電話を受ける相手が用件を選ぶ決まった用件AIが答えて記録する人が要る用件担当者へ転送する出られない通知し、決めた時間に折り返す
AIに判断させず、相手に選んでもらいます。転送が空振りしたときの折り返しまで決めて、はじめて取りこぼしが減ります。

受付の電話を用件で分けてAIと人に振り分ける進め方は、クリニックを例にした受付電話を減らす方法|AI電話で無人化できる範囲でも詳しく書いています。業種が違っても、線の引き方は同じです。

無料枠で2週間、自社の電話を流して確かめる

評判を読み比べるより、自社の電話を流してみる方が早く決まります。IVRyのフリープランは月30着電まで、fondeskは14日間の無料トライアルがあります。候補を2つに絞り、次の順で試します。

  1. 3つの決めごと(任せる用件、人へつなぐ条件、折り返しの担当と時間)をA4の1枚に書きます。
  2. 試用の電話番号を取り、社内の人が客の役で、よくある用件を10件ほどかけてみます。社名や住所を早口で言う、途中で話を変えるといった、実際に起きる話し方も混ぜます。
  3. 通話履歴と文字起こしを見て、聞き間違いがあった項目と、人へつながるまでにかかった時間を控えます。
  4. 問題が少なければ、営業時間外だけ本番の番号から転送して1週間使います。最初から全部の電話を任せないことが、悪い評判を避ける一番の方法です。
  5. 試用中にかかった時間と、本番で使った場合の月額の見積もりを2つ並べて決めます。

導入後は、取りこぼしと途中で切られた電話を分けて数える

入れて良かったかどうかは、「電話が減った」という感覚では分かりません。導入前の1週間と、導入から4週間後の1週間を、次の項目で比べます。

測るもの測り方
出られなかった電話の件数導入前の1週間は着信履歴から、導入後はSaaSの通話履歴から数える。同じ曜日の並びで比べる
AIで終わった電話の割合通話履歴のうち、人が折り返しも転送もしなかった件数を全体で割る。定型の用件が多い会社ほど高くなる
途中で切られた電話用件を言う前に切れた通話を数える。多いなら、最初の案内が長いか、人と話したい相手が逃げ道を見つけられていない
転送しても人が出られなかった件数転送先が対応中で、結局折り返しになった件数。多いなら転送の条件を絞るか、折り返しの時間帯を決める
月の費用基本料に、番号の維持費・通話時間・件数の従量分を足す。2か月続けて想定を超えたら、プランより任せる用件を見直す

途中で切られた電話が増えていたら、AIの性能より最初の案内を疑います。案内が長い、人と話す選択肢が後ろにある、といった原因が多く、文面の手直しで減らせます。電話以外の窓口も含めて、どの業務からAIを使うかを整理したい場合は中小企業の生成AI活用事例|自社で試せる7パターン、相談先を探す場合はAI導入支援・AIコンサル会社の選び方が参考になります。

出典(料金は2026年10月2日、レビューは10月3日確認)

料金は2026年10月2日時点の公式ページの表示で、すべて税抜です。IVRyとミライAIの従量料金の単価は記載していません。評判は公開レビューと提供会社による利用者アンケートの要約で、市場全体の傾向や発生割合を調べた結果ではありません。

音声AI電話応対SaaSについてよくある質問

中小企業向けの音声AI電話応対SaaSの評判はどうですか。

公開レビューでは、IVRyは設定のしやすさと電話対応の削減が評価される一方、料金の見通しや機械的な音声への指摘があります。ミライAIは、アスピックの公開口コミで営業電話や業務中断の削減が評価される一方、音声認識への改善要望があります。提供会社の利用者アンケートでは67.7%がメイン業務に集中できるようになったと回答していますが、複数回答で回答者数は非公開です。fondeskは営業電話による中断を減らせる点が評価される一方、聞き違いを指摘するレビューもあります。評判を読むときは、任せていた用件と着信件数が自社に近いかを確かめます。

音声AIの電話応対SaaSと電話代行は、どちらが安いですか。

月の着信が40件以下なら、基本料だけで比べるとIVRyのスターター(月3,980円〜)やミライAIのBASIC(月4,980円)の方が、fondesk(月12,000円)より安くなります(2026年10月時点、税抜)。fondeskは40件まで定額で、41件目から1件300円が加算されます。音声AIのSaaSには通話時間や電話番号などの料金が別に加わるため、自社の着信件数と平均通話時間で総額を試算してください。

音声AIの電話応対はどんな業種に向いていますか。

業種よりも、電話の用件がどれだけ決まっているかで向き不向きが決まります。営業時間・場所・予約の受付・担当者への取次ぎなど、答えや次の動きが決まっている用件が多い会社に向きます。症状の相談、トラブルの連絡、価格の交渉のように、その場で判断が要る電話が多い会社は、AIを一次受付と記録に限り、人へつなぐ前提で使います。

AIが聞き取れなかったときはどうなりますか。

サービスと設定によって、録音と文字起こしを残して担当者へ通知する、人へ転送する、留守番電話に切り替える、のいずれかになります。導入前に、聞き取れなかったときに誰がいつ折り返すかを決めておかないと、記録は残っても対応が漏れます。無料枠で試す間に、わざと社名や住所を早口で言ってみて、どう記録されるかを確かめておくと安心です。

電話の録音や文字起こしで、個人情報の扱いは大丈夫ですか。

録音と文字起こしには、相手の氏名や電話番号、相談の中身が残ります。導入前に、データの保存先と保存期間、社内で誰が見られるか、外部のAIサービスへ送られる範囲を提供元の資料や利用規約で確かめます。医療や介護など配慮が要る情報を扱う業種は、業界のガイドラインにも照らして判断します。

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