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AI活用入門

中小企業のAIコンサル費用はいくら?相談・設計・実装・運用で変わる料金の決まり方

肩書や月額ではなく、依頼範囲と手元に残る成果物を比べる

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中小企業のAIコンサル費用の結論

AIコンサルの費用は、月額顧問・プロジェクト・時間単価のどの契約で、相談・設計・実装・運用のどこまでを頼むかで決まります。公開価格は月5万円からのものも、月33万円からのものもあり、金額だけでは比べられません。何を成果物として受け取り、どの変更から追加費用が発生するかをそろえて見積もりを比べます。社内が決める事項も契約前に明示します。

この記事は継続的な壁打ちやAI顧問の月額プラン比較ではありません。それは中小企業のAI顧問・月額支援の選び方とAI技術顧問の料金で扱っています。ここでは、課題を相談し、設計し、必要なら実装・運用まで委託する契約の範囲と成果物だけを扱います。

AIコンサルの費用は契約の形で決まる

同じ「AIコンサル」でも、料金の決まり方は契約の形で変わります。見積もりを受け取ったら、まずどの契約の形で金額が組まれているかを確認します。

契約の形金額が決まる要素向く場面契約前に確かめること
月額顧問型面談の回数と時間、チャット相談の範囲、実装を含むか継続して相談しながら、次に直す業務を決めていく月額に含まれる時間の合計、最低契約期間、解約条件
プロジェクト型対象業務の数、成果物の量、期間対象と完成の条件が決まっている対象外の範囲、完成の条件、追加見積もりになる条件
時間単価型1時間の単価と、月の最低時間必要なときだけ専門家に聞きたい最低時間、使わなかった時間の扱い、資料作成が時間に入るか
研修型受講人数、回数、教材社員が自分で使えるようになることが目的研修後に業務へ当てはめる支援があるか

業界全体の料金を集計した公的な統計は見当たりません。2026年8月29日に各社の公式サイトで確認できたAI顧問の公開価格には、月5万円からのものと、1時間3万3,000円(税込)・月10時間以上で月33万円からのものがありました。税区分や面談の時間、実装を含むかどうかが違うため、この幅は平均相場ではなく比較の起点です。各社の条件はAI技術顧問の料金で並べています。

月額の契約は、月額を実際に使った時間で割ると比べやすくなります。面談が月1時間なのか、チャット相談や資料作成まで含むのかで、同じ月額でも中身が変わります。AIスクールや研修は、受講人数と回数で金額が決まるもので、業務の設計や実装を頼む契約とは比べる軸が違います。

「AIコンサル一式」を四つに分ける

ヒアリングと提案書だけの契約も、業務設計から試作、運用会議まで含む契約も「AIコンサル」と呼ばれます。総額を比べる前に、同じ範囲へそろえます。

範囲主な作業受け取る成果物
相談経営課題、候補業務、制約、選択肢の整理論点メモ、選択肢、推奨理由、次の判断事項
設計業務フロー、要件、データ、体制、評価、計画対象・対象外、要件書、工程表、評価計画、責任分界
実装試作、設定、開発、連携、テスト、教育動作物、設定一覧、テスト結果、手順書、未解決事項
運用監視、定例、改善、障害、変更、再評価運用報告、課題台帳、変更履歴、次期改善案
相談面談の回数と時間設計調べる業務の数と成果物の量実装作るものの規模と連携先の数運用月額と対応する範囲ここで見積もりを分ける
範囲ごとに、金額を動かす要素が違います。設計が終わるまで作るものの規模は決まらないため、実装は設計の成果物を使って別に見積もります。

相談だけなら実装物がないのは問題ではありません。ただし、会議で話した内容だけで終わると、次の会社へ依頼するときに再調査が必要です。意思決定の経緯、対象外、未決事項、次の担当が社内に残る形を成果物へ指定します。

成果物には「誰が、何に使うか」を付ける

  • 現状整理:業務フロー、使用データ、担当、停滞を誰が更新するか
  • 優先順位:候補業務の選定基準と、見送った理由
  • 要件:対象・対象外、入力・出力、人の判断、受入条件
  • 計画:工程、判断者、依存関係、予算区分、停止条件
  • 運用:監視、問い合わせ、変更、再評価、契約終了時の引き継ぎ

経済産業省の「AIの利用・開発に関する契約チェックリスト」は、汎用AIサービス利用型、カスタマイズ型、新規開発型を分け、データの利用範囲やサービス水準、生成物の利用条件などを契約時の論点として整理しています。助言契約でも、その後に製品利用や開発へ進むなら、誰が契約・データ・権利の確認を担うかを明記します。

追加費用になる条件を先に列挙する

追加費用自体が悪いのではなく、境界が見えないことが問題です。見積書の前提欄と変更手順を確認します。

  1. 対象部門、拠点、業務、データ源を追加する場合
  2. 会議、インタビュー、現地訪問、報告書の回数を増やす場合
  3. データの欠損修正、ラベル作成、規程整理が必要になった場合
  4. 試作から本番実装、外部システム連携へ進む場合
  5. 受入後の仕様変更、モデル・API変更対応、再教育を行う場合
  6. 契約終了後にデータ移行、アカウント移管、問い合わせ対応を行う場合
変更が出る対象の追加回数・仕様の変更影響を書面で出す作業・成果物納期・費用承認して着手発注者が決める記録を残す承認前は作業を止める
追加費用は、承認の手順を決めておけば心配ありません。費用や納期への影響を見てから、続けるか止めるかを発注者が決められる契約にします。

変更が出たら、作業、成果物、納期、費用への影響を書面で提示し、発注者が承認してから着手する流れにします。実装を別会社へ任せる場合の見積項目はAI開発の外注費用を参照してください。

選定面談で聞く質問

  • 今回の契約で扱わない範囲はどこですか
  • 各工程で当社が用意し、判断するものは何ですか
  • 会議以外に、編集可能な形式で何が残りますか
  • 推奨製品や開発会社から紹介料を受ける関係はありますか
  • 期待した結果が出ない場合、何を根拠に続行・変更・中止しますか
  • 追加見積もりになる条件と、承認前に作業を止める方法は何ですか
  • 契約終了時に、データ、設定、アカウント、手順書をどう移管しますか

経済産業省のAI事業者ガイドライン第1.2版は、AI開発者・提供者・利用者などの役割を分けて整理しています。コンサル会社が助言者、製品販売者、開発者、運用者を兼ねる場合は、役割ごとの責任と利益相反を確認します。一般的な支援会社の比較はAI導入支援会社の選び方も参考になります。

具体場面:問い合わせ業務の相談から始める

最初の契約を相談・設計までに限定し、現状フロー、問い合わせ分類、参照データ、禁止事項、候補案、評価計画を成果物にします。実装はその成果物を使って別見積もりにします。これなら、同じ会社へ続けて頼む場合も別会社を比較する場合も、依頼条件をそろえられます。

SalesDockに頼む場合の費用

参考として、SalesDockの料金を範囲ごとに示します(いずれも税別)。条件の詳細はサービスと料金にまとめています。

  • AI自走プラン(設計から社内で使える状態まで):初期15万円+月10万円から。期間は90日
  • AIツール制作(独立したツールを新しく作る):お試し10〜30万円。本実装は個別見積もり
  • AI顧問(その後の運用相談):月5万円。6ヶ月契約から、AI自走プランまたはAIツール制作を利用した会社向け
  • AIツールの利用料:Claude等の利用料は別で、お客様の契約になります

どの範囲から頼むかがまだ決まっていない段階でも相談できます。対象にしたい業務、いまの入力と出力、担当者を持ち寄っていただければ、最初の範囲と見積もりの分け方を一緒に決められます。相談の予約はこちらから受け付けています。

来週できる一歩:依頼範囲を一枚にする

  1. 今回の目的を「相談して決める」「設計する」「動かす」「運用する」から選ぶ
  2. 社内で決められることと、外部の知見が必要なことを分ける
  3. 終了時に手元へ残したい成果物を編集可能な形式まで書く
  4. 対象外と追加費用になる候補を列挙する
  5. 同じ依頼書を複数社へ渡し、作業・成果物・前提を比較する

before / afterで測る項目

  • 未決事項と判断待ちの日数、期限超過件数
  • 成果物の受領、社内承認、更新担当未定の件数
  • 契約内作業と追加見積もりの件数・理由
  • 支援終了後に社内だけで更新・説明できた成果物の割合

よくある質問

中小企業向けAIコンサルの費用はいくらですか?

業界全体の公的な価格統計はなく、金額は契約の形と依頼範囲で決まります。2026年8月29日に各社の公式サイトで確認できたAI顧問の公開価格には、月5万円からのものと、1時間3万3,000円(税込)・月10時間以上で月33万円からのものがありました。同じ依頼範囲と完了条件で見積内訳を比較してください。

相談だけ頼んでもよいですか?

可能です。ただし相談後に、論点整理、選択肢、推奨理由、次に決める担当と期限を文書で受け取れるか確認します。助言だけで実装や効果を約束する契約にはしません。

追加費用を防ぐには何を決めますか?

対象部門、業務数、会議回数、調査範囲、データ整備、試作、修正回数、出張、ツール利用料、契約終了後の対応を明記し、変更時の見積・承認手順を決めます。

泉

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI自走プラン(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。

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この記事の数値について

本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。

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