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SEOの無料診断は何から始める?自分でできる手順と、診断サービスで確かめること

点数より先に、自社サイトの実際の数字を見る

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執筆:泉 款太(株式会社SalesDock 代表取締役)累計40社以上の中小企業を支援

SEOの無料診断は何から始める?自分でできる手順と、診断サービスで確かめること

結論

Google公式の無料ツールで自分で見てから、点数や外部の診断を使う

平均掲載順位や検索語の表は、そのまま読むと実態とずれることがあります。Googleの公式説明に沿って、読み違えやすい点を後半で紹介します。

  • SEOの無料診断は、GoogleのSearch Consoleで実際の検索データを、PageSpeed Insightsで訪問者の実測データまたは試験環境での測定値を見ることから始めます。
  • 見る順番は、Googleに登録されているか、検索で表示されているか、クリックされているか、問い合わせにつながっているかの4段です。止まっている段で直す場所が変わります。
  • URLを入れる自動診断ツールの点数は、設定の抜け漏れを探す手がかりです。点数と検索順位は直接つながりません。
  • SEO会社の無料診断は、自分で見ても直す順番が決まらないときに使います。何のデータで診断するかと、権限の渡し方を先に確かめます。

SEOの無料診断は、まずGoogleが無料で提供するSearch ConsoleとPageSpeed Insightsで、自社サイトの登録状況・表示回数・クリック・表示速度を見ることから始めます。URLを入れる自動診断ツールやSEO会社の無料診断は、そのあとに使います。

この記事は、社長や総務・営業の担当者がホームページの検索流入を見ることになった中小企業に向けて書いています。SalesDockは自社サイト(salesdock.jp)の検索からの訪問を、Search Consoleのデータで継続して見ています。その経験とGoogleの公式説明を基に、無料で診断する手順をまとめました。

SEOの無料診断は3種類あり、見られる範囲が違う

無料で受けられるSEO診断は、Google公式の無料ツール、URLを入れる自動診断ツール、SEO会社や制作会社の無料診断の3つに分けられます。分かることと分からないことがそれぞれ違うため、1つの結果だけで判断しないことが大切です。

種類分かること分からないこと使う場面
Google公式の無料ツールSearch Consoleの検索データ・登録状況と、PageSpeed Insightsの実測値または試験環境での測定値競合サイトとの差。数字の意味は自分で読む最初に必ず見る
URLを入れる自動診断ツールタイトルや見出し、説明文、画像の代替テキストなど、外から見える設定の抜け漏れ実際の検索流入。点数と順位は直接つながらない設定の抜けを洗い出すとき
SEO会社・制作会社の無料診断競合との比較と、どこから直すかの優先順位の案診断した会社の提案から中立かどうか自分で見ても直す順番が決まらないとき
① Google公式自社の実際の数字分かる表示・クリック分からない競合との差② 自動診断ツールURLを入れるだけ分かる設定の抜け漏れ分からない実際の検索流入③ SEO会社必要なときだけ分かる直す順番の案注意提案が前提の診断
実際の数字を見る①を飛ばさない。②と③は、①で見つけた問題の原因を探すために使います。

自分でできるSEOの無料診断の手順

Search Consoleは、サイトの持ち主であることを確認すれば無料で使えます。ホームページの制作会社がすでに登録していることも多いので、まず社内か制作会社に「Search Consoleのプロパティがあるか」を聞きます。あれば自分のGoogleアカウントを追加してもらいます。Googleの公式資料では、検索パフォーマンスのデータを最長16か月分確認できます。

1. ページがGoogleに登録されているかを見る

Search Consoleの「ページ」(インデックス登録)レポートで、登録済みのページ数と、登録されていないページの理由を見ます。サービス紹介や会社概要のような大事なページが「登録されていない」側に入っていたら、検索に出る以前の問題です。気になるページは「URL検査」に入れると、そのページ1つの登録状況を確かめられます。

Googleの検索窓に「site:自社のドメイン」と入れて件数を見る方法もありますが、Googleの説明でも、site:の結果は登録済みのURLをすべて返すとは限らないとされています。件数の確認はSearch Consoleで行います。

2. 検索で表示されているか、クリックされているかを見る

「検索パフォーマンス」レポートで、期間を直近28日にして、表示回数・クリック数・平均CTR(クリック率)を見ます。前年の同じ期間とも比べると、季節の波と実際の増減を分けられます。「ページ」タブに切り替えると、どのページが表示されて、どのページがクリックされているかが分かります。

見るときは、表示回数が多いのにクリックが少ないページに印を付けます。検索結果には出ているのに選ばれていないので、タイトルや説明文を直すと効きやすいページです。逆に、表示回数がほとんどないページは、その内容を探している人に届いていません。言葉選びより、ページの中身と検索している人の悩みが合っているかを先に見直します。

3. スマホでの表示の速さを見る

PageSpeed Insightsに自社のトップページと、問い合わせの多いページのURLを入れます。スマホのタブで、実際に訪れた人の環境で測った「Core Web Vitals」の判定が合格かどうかを見ます。Googleの基準では、主要な部分が表示されるまで(LCP)が2.5秒以内、操作してから画面が反応するまで(INP)が200ミリ秒以下、読み込み中の画面のずれ(CLS)が0.1以下です。訪問の少ないサイトでは実際のデータが足りず、試験環境で測った数字だけが出ることもあります。

4. 問い合わせにつながっているかを見る

検索から来た人が問い合わせや資料請求まで進んでいるかは、Search Consoleでは分かりません。GA4(Googleアナリティクス)で、検索からの訪問と問い合わせの完了を分けて数えます。Googleへの登録、検索での表示とクリック、スマホでの表示速度、問い合わせ件数の4つをSearch Console・PageSpeed Insights・GA4で見て初めて、検索流入を増やすべきか、問い合わせへの案内ページを直すべきかが決まります。

登録されているか見る数字:ページの登録状況止まったら:設定・技術を直す検索で表示されるか見る数字:表示回数止まったら:中身を直すクリックされるか見る数字:クリック率止まったら:タイトルと説明文問い合わせに届くか見る数字:問い合わせ完了止まったら:案内と入力欄
上の段から順に見て、最初に止まっている段だけを直します。登録されていないページの説明文を直しても、検索には出ません。

無料診断の数字で読み違えやすいところ

Search Consoleの数字は自社の実データですが、そのまま読むと実態とずれる項目があります。特に読み違えやすい平均掲載順位と検索語の表、自動診断ツールの点数について書きます。

平均掲載順位は、実際の順位ではない

Search Consoleの「平均掲載順位」は、ページへのリンクが表示されたすべての検索で、最上位の掲載順位を平均した値です。Googleは、検索履歴や場所などによって実際の順位が平均と異なる場合があると説明しています。平均掲載順位だけを、特定の検索語でいつも表示される順位として読まないようにします。

Search Consoleの平均掲載順位が1桁台(上位)なのにクリックがほとんどないページは、タイトルを直す前に、狙っている検索語で実際に何位に出ているかを確かめます。検索結果の上位10件を開いて、自社のページと同じ種類の情報が並んでいるかも見ます。

検索語の表に出るクリックは、全体の一部

検索パフォーマンスの「クエリ」タブには、どの検索語でクリックされたかが並びます。ただし、Googleは利用者のプライバシーを守るため、匿名化された一部の検索語を表に出しません。匿名化された検索語は表から除外されても、検索語で絞り込まないグラフの合計には含まれるため、検索語の表に出るクリックの割合はサイトや期間によって変わります。

検索語の表は「どんな言葉で来ているか」の手がかりとして読み、クリックの増減はページ単位か合計で見ます。表に出ている語だけで流入の全体を判断すると、小さく見積もりすぎます。

自動診断ツールの点数は、チェック項目との一致度

URLを入れる自動診断ツールは、タイトルの長さ、見出しの使い方、説明文の有無、画像の代替テキスト、構造化データなどをチェックして点数にします。設定の抜けを短時間で洗い出せるのが強みです。一方で、点数はGoogleの検索順位を測ったものではありません。点数を上げるために見出しを増やしたり、同じ語を繰り返したりしても、読む人の悩みに答えていなければ表示回数は増えません。ツールの指摘は、Search Consoleで止まっていた段に関係するものから直します。

Googleが無料で提供している、URLを入れて確かめられるツールは次の3つです。タイトルや説明文などを点数にする外部のSEOチェックツールとは別のもので、1つの総合点ではなく、知りたい項目に合わせて使い分けます。

  • PageSpeed Insights:URLを入れて、スマホとパソコンの表示速度やCore Web Vitalsを確認できます。
  • Lighthouse:Chromeの開発者ツールから、表示速度、アクセシビリティ、基本的なSEO設定をまとめて確認できます。
  • リッチリザルト テスト:URLを入れて、構造化データがGoogleのリッチリザルトに対応しているかを確認できます。

検索の数字を、問い合わせまでつなげて見たい方へ

SalesDockは自社サイトの検索とAI検索からの流入を継続して測り、記事と問い合わせの導線を直しています。Search ConsoleとGA4の数字のどこを見て、何から直すかを30分で一緒に整理します。

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SEO会社の無料診断を受ける前に確かめること

自分で見ても直す順番が決まらないときや、競合サイトとの差を知りたいときは、SEO会社や制作会社の無料診断が役に立ちます。多くの無料診断は、その後の支援の提案につながる営業の入口です。それ自体は悪いことではありませんが、受ける前に次の4つを確かめておくと、診断結果を自社の判断に使いやすくなります。

  1. 何のデータで診断するか:外から見える情報だけで診断するのか、Search ConsoleやGA4の数字まで見るのかを聞きます。外からの情報だけなら、自動診断ツールと分かる範囲が近くなります。
  2. 権限をどう渡すか:Search Consoleを見せる場合は「制限付きユーザー」で追加します。フルユーザーやオーナーの権限は渡さず、契約しなければ権限を外します。
  3. 直す順番と、やらなくていいことが書かれるか:指摘の一覧だけでなく、どれから直すか、どれは後回しでよいかまで示してもらえるかを確かめます。
  4. 診断結果を手元に残せるか:レポートを受け取れるか、契約しなくても社内で使ってよいかを聞きます。

SEOとAI検索対策の両方を提案されたときの比べ方は、SEOとAI検索対策、中小企業はどちらに投資するかで詳しくまとめています。

診断のあと、直した効果を測る方法

診断で直すページを決めたら、直した日とページ、何を変えたかを表計算ソフトに1行ずつ残します。効果は、直した日の前後28日ずつで、そのページの表示回数・クリック数・問い合わせ件数を比べます。検索の数字は曜日や月末で揺れるため、1週間で判断せず、28日単位で見ます。

直した効果は、表示回数・クリック数・問い合わせ件数の3つを分けて見ます。表示回数が増えてもクリックが増えなければ、次はタイトルと説明文を直します。クリックが増えても問い合わせが増えなければ、ページの中の案内を直します。最近はChatGPTやGeminiのようなAIの回答から来る訪問もあり、当社サイトの測り方はSalesDockが自社サイトで実施したLLMO対策と計測方法で公開しています。AI検索向けの対策と検索向けの対策の共通点は中小企業のLLMO対策とはで整理しています。

一次情報・公式情報

ツールの画面や基準は変わることがあります。2026年10月3日に各ページを確認しました。

SEOの無料診断でよくある質問

SEOの無料診断は、まず何で行えばよいですか?

Googleが無料で提供しているSearch ConsoleとPageSpeed Insightsで行います。Search Consoleでは、自社サイトの実際の検索データを確認できます。PageSpeed Insightsでは、訪問者の実測データを確認でき、訪問が少なく実測データが足りないサイトでは試験環境での測定値を使います。そのため、この2つをほかの診断より先に見ます。

無料のSEO診断ツールの点数が低いと、検索順位も低いのですか?

点数と順位は直接つながりません。自動診断ツールの点数は、タイトルや見出しなどの設定がチェック項目に合っているかを数えたものです。点数が高くても検索で表示されていないページもあります。点数は設定の抜け漏れを見つける手がかりとして使い、効果はSearch Consoleの表示回数とクリックで確かめます。

SEO会社の無料診断に、Search Consoleの権限を渡しても大丈夫ですか?

渡す場合は「制限付きユーザー」で追加します。制限付きユーザーはほとんどのデータを見られます。フルユーザーやオーナーの権限は渡さず、診断が終わって契約しない場合は権限を外します。

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泉

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI自走プラン(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。

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この記事の数値について

本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。

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