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AI内製・技術レビュー

Claudeのセキュリティ|入力データの扱いとClaude Codeの権限を、会社で使う前に確認する

データの行き先と、AIにさせる操作の範囲を、使い始める前に決める

10分で読める

執筆:泉 款太(株式会社SalesDock 代表取締役)累計40社以上の中小企業を支援

Claudeのセキュリティ|入力データの扱いとClaude Codeの権限を、会社で使う前に確認する

結論

プランの種類と、Claude Codeの権限を先に確かめる

Claudeのセキュリティは、入力したデータの扱いと、Claude Codeなどが実行できる操作の範囲の2つに分けて確認します。どちらも、公式の説明が2026年10月時点で確認できる範囲では、プランと権限の設定で決まる部分が大きいです。使い始める前に、会社で決める項目を表にして1枚にまとめます。

  • ①入力した内容が学習に使われるかは、個人プランか、法人プラン・APIかで違う。
  • ②Claude Codeの既定の開始モードは自動モード。確認を毎回求めたい場合は手動モードを選び、読み取りのみで始まり、編集やコマンドの前に確認が出る。
  • ③確認の画面は、内容を読んでから承認する。承認した範囲は広がる。
  • ④渡す情報の線と、ログインは人が行うことを、使う前に会社で決める。

この記事は、中小企業がClaudeを業務で使う前に確認することをまとめたものです。AnthropicのClaudeを対象に、Anthropicの公式ドキュメントとプライバシーセンターの説明を一次情報として使います。契約や設定の細部は変わるため、実際に使う前に、最新の公式ページで確かめてください。

AI導入では、データの置き場所とセキュリティの話から入ることが多くあります。クラウドか自社サーバーか、外出中の社員はどう使うかなど、決める項目が最初から並ぶためです。この記事では、その項目を整理します。

入力したデータは、プランによって学習への使われ方が違う

入力した内容が学習に使われるかどうかは、個人プランか、法人プラン・APIかで変わります。Anthropicのプライバシーセンターの説明(個人向けは2026年3月16日更新、商用向けは2026年8月18日更新)によると、個人プラン(Free・Pro・Max)は、モデル改善の設定で許可した場合や、安全性の確認の対象になった場合、試験参加プログラムなどに明示的に参加した場合に、学習に使われ得ます。シークレットモードの会話は、設定を許可していても、改善には使われないと説明されています。

個人プランFree・Pro・Max設定で許可すると学習に使われ得る許可しなければ使われない設定の確認が要る法人・APITeam・Enterprise入力と出力は学習に使わない例外は感想の送信など契約の確認が要る
学習への使われ方は、契約したプランで決まります。業務で使うなら、個人の契約のままになっていないかを先に確かめます。
プラン学習への使われ方会社で確かめること
個人プラン(Free・Pro・Max)設定で許可した場合などに、会話やコーディングの内容が学習に使われ得る。設定を許可した場合のほか、安全性の確認の対象になった会話や、感想を送った会話は、許可していなくても使われうる。モデル改善の設定を開いて、オンかオフかを確かめる
法人プラン(Team・Enterprise)とAPI入力と出力は、学習に使わないと公式が説明している。感想の送信など、自分から出した場合は例外。契約したプランが法人向けか、個人の契約を業務に使っていないかを確かめる

法人プランでは、感想の送信が例外です。高評価・低評価のボタンを押すと、関連する会話が学習に使われる場合があり、その会話は最長5年保存されると公式は説明しています。TeamやEnterpriseでは、管理者が組織の設定でメンバーの感想送信を止められます。

保存期間や、学習に使わないという約束の細かな条件は、契約の種類によって書き方が違います。契約前に、AnthropicのTrust Centerと、商用の利用規約を担当者が確認してください。

プランの違いや料金は、ClaudeとChatGPTの違いの比較で整理しています。

Claude Codeは、権限モードで「確認なしにできること」が決まる

Claude Codeは、パソコンの中のファイルを読み、書き換え、コマンドを実行できます。セキュリティ上の論点は、入力した内容の扱いより、どの操作を、確認なしでさせるかです。公式のセキュリティの説明では、権限モードが、確認なしでできる操作を決めるとされています。

現行の公式では、既定の開始モードは自動モードです。確認を毎回求めたい場合は、手動モードを選びます。手動モードでは、Claude Codeは読み取りのみの権限で始まります。ファイルの編集、テストの実行、コマンドの実行が必要になると、先に利用者へ確認します。ls、cat、git statusのような読み取りのコマンドは、確認なしで動きます。自動モードでは、別の判定モデルが危険と判断した操作を止めます。

読む一覧の表示など。確認なし編集・実行する先に確認が出る外へ出るネットからの取得、フォルダの外の操作も確認
手動モードでは、読むだけが確認なしで、書く・動かす・外へ出るは確認が出ます。確認を押す人が、中身を読むことが前提です。

フォルダの境界は、確認の画面による境界です

公式は、作業を始めたフォルダの外のファイルを読み書きするときも、手動モードでは確認を求めるとしています。ただし、承認したコマンドは、利用者のアカウントが書ける場所のどこにでも書き込めます。OSの水準で範囲を絞りたい場合は、サンドボックスの機能を使います。

確認の画面で「次回から許可」を重ねると、許可の範囲は少しずつ広がります。権限の一覧は/permissionsで見られるため、月に1回は見直します。業務でどのような決まりを置くかは、Claude Codeの業務利用で、確認の自動化はhooksの使い方で説明しています。

外から来た文章に混ざった命令は、確認の画面で止める

プロンプトインジェクションとは、AIが読む文章の中に、攻撃者が命令を混ぜ、AIの動きを変えようとする手口です。Webページ、メールの本文、取引先から届いたファイルなどが入り口になります。

公式は、手動モードで機密性の高い操作に明示的な承認を求めること、curlやwgetのようなネットワーク取得のコマンドを既定では自動承認しないことなどを、対策として挙げています。同時に、これらの保護は「リスクを大きく下げるが、どのような攻撃にも完全に耐える仕組みはない」とも書いています。

信頼できない文章を、そのままClaudeに読ませるときは、提案されたコマンドを承認の前に読み、重要なファイルの変更案を確かめます。公式は、外部のWebサービスとやり取りするスクリプトを動かすときは、仮想マシンの利用も勧めています。

ログインと鍵は人が持つ

業務システムや素材サイトの作業を、AIのブラウザ操作に任せる使い方が始まっています。AI用のIDを作ってパスワードも渡せば楽だ、という発想が出てきますが、ログインは人が行います。パスワードを渡すと、鍵の管理が増えるだけでなく、あとから誰の操作だったかが分からなくなるためです。

ログインした画面のまま、その後の作業を任せる分け方にすると、鍵はAIに渡らずに済みます。APIキーなどをコードに直接書いてしまう問題は、APIキーの直書きを確かめる方法に、AIでアプリを作るときの全体はバイブコーディングのセキュリティにまとめています。

使い始める前に会社で決める6項目

セキュリティの確認は、ツールの機能を調べるだけでは終わりません。プラン、渡す情報、権限、ログインと鍵、つなぐ外部サービス、会社の指定の6項目を、使い始める前に1枚の表で決めます。決める項目を先に並べておくと、議論が散らばりません。

項目決めること確かめ方
使うプラン業務で使うのは法人プランか、個人プランか個人プランなら、モデル改善の設定を誰がオフにしたか
渡す情報顧客名・契約内容・金額のうち、渡してよいもの名前を記号に置き換えたか。貼ってはいけない書類を一覧にしたか
Claude Codeの権限どのフォルダで始めるか、確認なしで動かしてよい範囲/permissions で許可の一覧を見て、広すぎる許可がないか
ログインと鍵ログインとパスワードの入力は人が行うAI用のIDとパスワードを渡していないか。鍵がコードに直接書かれていないか
つなぐ外部サービスMCPなどで接続する先と、その承認者知らないうちに増えた接続がないか
会社の指定会社のPCで使ってよいAIが決まっていないか情報システムの担当者に、使ってよいものを聞いたか

表の中で、とくに見落としやすい2項目

  • 会社の指定:導入が進まない理由が、意欲ではなく、業務用PCの設定を変えられないことや、使えるAIが会社指定のものに限られていることにある場合があります。使いたいツールを決める前に、使えるAIが決まっていないかを、情報システムの担当者に聞きます。
  • 渡す情報:社内データを元に資料を作る場合、そのデータを外部のAIに渡してよいかは、作る前に決めます。AIが注意を促す場面もありますが、頼りにするのではなく、渡してよい範囲を先に決めておくほうが確実です。

会社全体の情報の扱いの決め方は、中小企業のセキュリティポリシーに、本番で使う前の確認はAIで作った社内ツールの本番導入前チェックリストにあります。

来週から測ること

備えができているかは、次の3つを記録すると数字で分かります。

  • 6項目のうち、表に答えが書けている数:使い始める前に6項目になれば、決めごとが揃っています。
  • Claude Codeの許可の一覧にある、広すぎる許可の数:月に1回、/permissionsで数えて、減っているかを見ます。
  • 個人の契約のまま、業務で使っている人の数:0になるのが目標です。

4週間たっても表が埋まらない項目は、会社として決める人が決まっていない可能性があります。その項目の担当者を先に決めます。

まとめ|データの行き先と、AIにさせる操作の範囲を先に決める

Claudeのセキュリティは、入力データの扱いがプランで変わること、Claude Codeの操作が権限モードと確認の画面で決まること、ログインは人が持つことの3点を、使い始める前に確かめれば、大きな抜けは減らせます。確認の画面は、承認する人が読んではじめて安全装置として働きます。

SalesDockは、コードの前に業務の流れを文章にする進め方で、経営管理基盤づくりを支援しています。AIを入れる前の決めごとの整理も、その一部です。まずは、使いたい業務を1つ選び、6項目の表を埋めてください。

AI導入前の決めごとを、一緒に整理できます

使いたい業務を聞きながら、プラン、渡す情報、権限、ログインの扱いを、1枚の表に整理します。決める順番も、その場でお伝えします。

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一次情報・公式情報

Claudeのセキュリティに関するよくある質問

Claudeに入力した内容は、学習に使われますか?

プランで異なります。Anthropicの公式説明(個人向けは2026年3月16日更新)では、個人プラン(Free・Pro・Max)は、モデル改善の設定で許可した場合、安全性の確認の対象になった場合、試験参加プログラムなどに明示的に参加した場合に、学習に使われ得ます。感想(高評価・低評価)を送った会話も、最長5年保存され、学習に使われる場合があります。Team・Enterprise・APIなどの商用の製品(商用向けは2026年8月18日更新)では、既定では入力と出力を学習に使わないとされています。ただし、商用でも感想(高評価・低評価など)を送ると、関連する会話が学習に使われる場合があります。

Claude Codeに、勝手にファイルを消されたり送信されたりしませんか?

現行の公式では、対話型のターミナルとVS Codeのセッションの既定の開始モードは自動モードで、判定モデルが危険と判断した操作を止めます。確認を毎回求めたい場合は手動の権限モードを選びます。手動の権限モードでは、Claude Codeは読み取りのみの権限で始まり、ファイルの編集やコマンドの実行の前に確認を求めます。ネットワークからの取得を伴うコマンドも、既定では自動で承認されません。ただし、承認した操作の範囲は広がるため、確認の画面は内容を読んでから承認します。公式も、提案されたコードやコマンドの安全性を確認する責任は利用者にあると説明しています。

会社の機密情報を、Claudeに貼ってもよいですか?

会社の規程と契約プランで決まります。法人プランでも、貼ってよい情報の線は会社で先に引きます。顧客名や契約内容は記号に置き換えるなど、渡す範囲を決めてから使うと、あとで取り消せない事故を防げます。保管場所や持ち出しが規程や契約で決まっている情報は、AIに貼る前に担当者へ確認します。

ClaudeにログインやパスワードをAIに渡して、作業を任せてもよいですか?

ログインは人が行い、ログインしたあとの作業を任せる分け方をおすすめします。AI用のIDを作ってパスワードを渡すと、鍵の管理が増えるうえ、あとから誰の操作だったのか分からなくなります。

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泉

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI自走プラン(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。

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この記事の数値について

本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。

CASE

実際の支援では、こう変わりました

  • 人材紹介3ヶ月の伴走支援

    サイトの文言変更を、担当者が一人で本番公開まで完了。

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    見積書づくりで人が行うのは、粗利をどうするかの判断だけに。

  • 外国人材の就職支援試作からの伴走支援

    書類の回収・仕分けと履歴書づくりを、どこまで自動にし、どこを人が確認するかを決めて試作まで完了。

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