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業務改善

13週資金繰り予測の作り方|毎週更新する入出金予定と判断表

月末残高の報告から、13週間先の判断を毎週更新する運用へ

10分で読める

黒字でも、入金より支払が先なら資金は一時的に足りなくなる。13週資金繰り予測は精密な決算予測ではなく、直近の入出金予定を週単位で並べ、経営者が動けるうちに不足の兆候を見つけるための表だ。

長期の現預金見通しはひとり社長の現預金見える化、不動産事業の改善項目は不動産会社のキャッシュフロー改善、損益と資金を分ける基礎は中小企業の管理会計が扱う。この記事は業種を問わず、毎週同じ情報を更新して判断へ渡す13週間の運用に絞る。

予測表は「週」と「予定明細」の二層にする

上段には各週の開始残高、入金、出金、週末残高を置く。下段には集計元となる予定明細を置き、合計だけを手入力しない。予定が変わった時に、どの取引が原因か戻れるようにする。

  • 入出金予定

    取引先、内容、金額、入金・支払の別

  • 確度

    確定、条件付き、未確定と、その根拠

  • 期日

    当初予定日、現在予定日、次回確認日

  • 更新責任者

    誰が根拠を確認し、いつ更新したか

  • 判断

    不足が見えた週、選択肢、期限、承認者

確度を金額へ掛けず、別の行として見る

見込み金額へ一律の確率を掛けると、実際には入らない端数の入金があるように見える。確定、条件付き、未確定を分け、標準ケースでは何を含めるかを決める。条件付きなら「検収完了」「請求書受領」など、確定へ変わる条件も記録する。

毎週の更新順を固定する

  1. 銀行残高を基準日で照合し、開始残高を確定する。
  2. 前週の予定と実績を照合し、未入金・未払いを次週へ移す前に理由を記録する。
  3. 営業、購買、給与、税金など各責任者が新しい予定と期日変更を更新する。
  4. 確定分だけの残高と、条件付きまで含めた残高を確認する。
  5. 不足が見える最初の週について判断表を更新する。

日本政策金融公庫は、創業計画や企業概要などとともに各種書式を公開している。自社表を作る際も、入金、支払、残高がつながる基本構造を確認できる(日本政策金融公庫「各種書式ダウンロード」)。

不足時の判断表を予測と分離しない

不足額だけを赤くしても行動は決まらない。対象週、原因となる予定、必要な判断日、選択肢、取引先への影響、実行責任者、承認者を一行にする。回収確認や支払条件の相談は、相手との契約や信頼を無視して自動実行せず、責任者が選ぶ。

来週できる一歩:直近13週を一度だけ埋める

  1. 基準日の銀行残高を確認する。
  2. 請求済み入金と確定支払を明細で入力する。
  3. 条件付き予定を別区分で追加する。
  4. 最初に残高が厳しくなる週の原因明細を特定する。
  5. 翌週の更新日時と各項目の責任者を決める。

同じように業務の判断表を整える記事は業務改善カテゴリで確認できる。

よくある質問

13週資金繰り予測には何を入れますか?

開始残高、入出金予定、金額、期日、確度、根拠、更新責任者を入れます。週末残高だけでなく、予定がずれた理由と次に確認する日を残すと更新が続きます。

売上見込みはいつ入金予定へ含めますか?

受注、納品、請求など自社で決めた状態と入金予定日を結び、確定入金と見込み入金を分けます。商談金額をそのまま確定入金として扱いません。

資金不足が見えたら何から判断しますか?

まずデータ誤りと期日のずれを確認し、回収確認、支払条件の相談、支出時期の見直し、資金調達の準備を期限と責任者付きで比較します。実行可否は契約や取引先への影響も含めて責任者が承認します。

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

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この記事の数値について

本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。

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