SalesDock ロゴSalesDock

AI活用入門 · 公開 · 9分で読める

最終更新

コパイロットは無料で使える?Copilot Chatと有料版の違い、会社で使う前の確認点

執筆:泉 款太(株式会社SalesDock 代表取締役)累計40社以上の中小企業を支援

コパイロットは無料で使える?Copilot Chatと有料版の違い、会社で使う前の確認点

結論

「コパイロット」と呼ばれるものは複数あり、無料かどうかはどのアカウントで、どのCopilotを使うかで決まります。この記事では、Microsoft公式の情報をもとに、無料で使える範囲と有料版との違い、会社で使い始める前の確認点を整理します。

  • 対象となるMicrosoft 365を契約している会社・学校のアカウントなら、追加のCopilotライセンスなしでCopilot Chatを使えます。
  • 会社・学校のアカウントで無料のCopilot Chatを使う場合、Microsoft 365全体の社内データをまたいだ回答(Outlook内のメールや予定表への質問を除く)と、混雑時の優先アクセスは付きません。この2点が、有料のMicrosoft 365 Copilotとの分かれ目です。
  • 会社で使う前に、使えるAIが決められていないか、入れてよい情報の範囲はどこまでかを管理者に確かめます。

無料で使えるのは、主に会社のアカウントのCopilot Chatです

Microsoftの公式ドキュメントによると、Copilot Chatを使うのに、Microsoft 365 Copilotのライセンスは必要ありません。対象となるMicrosoft 365のライセンスに含まれるチャットで、Webをもとにした調査と要約、文章の作成と書き換え、アップロードしたファイルの分析、画像の作成ができます。

一方で、メール・会議・チャット・文書など社内のデータを横断して答えてもらうには、有料のライセンスが必要です。つまり「無料のコパイロット」と「有料のコパイロット」は、社内のデータをどこまで読めるかで分かれます。

誰が使うか会社のアカウントCopilot Chat個人のアカウントCopilot(個人)開発者GitHubCopilot Freeここから先は有料社内データをまたぐ回答・優先アクセス
無料かどうかは、使う人とアカウントで決まります。社内データをまたぐ回答は、どの無料版にも含まれません。
「コパイロット」と呼ばれるものの違い(2026年11月時点)
種類費用できること向く人
Copilot Chat(会社・学校のアカウント)追加費用なしで使える。Microsoft 365 Copilotのライセンスは不要Web検索をもとにした回答、文章の作成、ファイルの分析、画像の作成会社のMicrosoft 365を使っている人
Microsoft Copilot(個人のMicrosoftアカウント)無料。機能と利用量に上限がある質問、文章作成・要約、Web検索に基づく回答、サインイン後の画像作成個人で試したい人
GitHub Copilot Free無料。補完は月2,000回までプログラムを書くときの補完とチャット開発者
Microsoft 365 Copilot(有料)有料のアドオンライセンスメール・会議・文書を横断した回答、Word・Excelなどの中での利用社内の資料をもとに仕事を進めたい人

Copilot Chatと有料のMicrosoft 365 Copilotは、社内データの扱いで分かれます

Microsoftの比較表では、Webベースのチャット、ファイルの分析、画像の作成、エンタープライズ データ保護は、Copilot Chatにも有料版にも含まれます。差が出るのは、Microsoft 365全体の社内データをまたいだ推論、高度なエージェント、優先アクセスです。Outlookの中では、ライセンスがなくてもメールや予定表について質問できます。

Copilot Chatと有料版の比較
機能Copilot Chat(追加費用なし)Microsoft 365 Copilot(有料)
Webをもとにしたチャットできるできる
ファイルのアップロードと分析できるできる
画像の作成できるできる
エンタープライズ データ保護(職場・学校アカウント)含まれる含まれる
Outlookのメール・予定表への質問Outlookの中でできるできる
Microsoft 365全体の社内データをまたいだ回答限定的できる
高度なエージェント限定的できる
優先アクセス(混雑時の優先)なしあり

もう一つ見落としやすいのが、標準アクセスです。Copilot Chatのファイルのアップロード、画像の作成、モデルの利用は、サービスの空き状況に左右されると公式に書かれています。混み合う時間帯に品質や速度が変わる可能性があるため、毎日の業務の土台にするなら、この点を織り込んでおきます。

有料版との違いを細かく見たい場合は、Microsoft 365の料金とビジネスプランの違い、Copilotにできることの範囲はCopilotのAIエージェントとAgent Builder・Copilot Studioの違いで扱っています。

個人のアカウントと、GitHub Copilot Freeの場合

Microsoftの公式サポートによると、個人向けの無料版では、質問への回答、文章作成・ブレーンストーミング・要約、Web検索に基づく回答ができます。個人のMicrosoftアカウントでサインインすると、画像作成、チャット履歴、長い会話、音声操作も使えますが、機能と利用量には制限があります。

Microsoftの公式ドキュメントでは、エンタープライズ データ保護が適用されるのは職場・学校のアカウントと説明されています。会社の情報を扱うなら、職場のアカウントで入るのが前提になります。個人のアカウントでの扱いは、利用前に公式の説明で確かめてください。

個人向けの有料プランは、公式ページで次のように案内されています(2026年11月時点)。

  • Microsoft 365 Personal:月額2,130円
  • Microsoft 365 Family:月額2,740円
  • Microsoft 365 Premium:月額3,200円
  • Microsoft 365 Pro:月額16,000円

PersonalとPremiumには1か月の無料試用があります。無料版で上限に達した場合は、時間をおいて再開するか、有料プランへ切り替えます。

開発者向けのGitHub Copilotには、Copilot Freeという無料のプランがあります。GitHubの公式ドキュメントでは、補完が月2,000回まで、チャットは使え、モデルは自動選択のみと説明されています。対象は、組織などを通じてCopilotを使えない個人の開発者です。有料のCopilot Proは月額10ドルです。

会社で無料のCopilotを使う前に、確かめる5つのこと

無料だから、すぐ全員に配ればよいとは限りません。支援先の会社では、AIを入れたいと思っていても、本業のPCは情報管理の都合で設定を変えられず、使えるAIも会社が指定したものに限られていた例がありました。意欲の問題ではなく、使ってよい道具が先に決まっていることがあります。

1 使えるAIは指定されているか2 職場のアカウントで入るか3 入れてよい情報を決める4 無料と有料の境界を見る5 1つの業務で小さく試す
試す前に確かめるのは、機能より先に「使ってよいか」です。1〜4を済ませてから、1つの業務で試します。
会社で使う前の確認表
確かめること聞く相手理由
使えるAIは会社が決めているか情報システム担当・管理者会社のPCでは、使えるAIが指定されている場合がある
どのアカウントでサインインするか利用者本人エンタープライズ データ保護が適用されるのは職場・学校のアカウント
入れてよい情報の範囲経営者・管理者顧客名・個人情報・契約書を入れてよいかを先に決める
混雑時に使えなくなっても困らないか利用者本人標準アクセスは、サービスの空き状況に左右される
この機能は無料か、有料かの境界契約窓口画面に出ていても、ライセンスが要る機能がある

AI導入の相談では、1時間のうち半分がデータの置き場所とセキュリティの議論になった例もあります。無料の道具でも、データをどこに置き、誰がどこまで使うかは同じように論点になります。社内の決まりごとから整えたい場合は、生成AIの社内ルールの作り方が参考になります。

また、無料と有料の境界は、商談や社内の説明で「それもできます」と答える前に、公式ドキュメントで確かめます。当社でも、確認しないまま「できます」と答えた機能を後で調べたところ、2つは条件付きで、1つは別サービス側の機能だったことがありました。画面に出ている機能が、無料の範囲かどうかは別の話です。

チャットだけの無料利用で変わるのは、個人の作業の速さまでです

無料のCopilot Chatは、文案づくりや要約を速くするには十分です。ただ、不動産会社向けのレポートで指摘されていたように、毎回チャット画面で質問して答えをコピペする使い方では、実務の流れは変わりません。「AIを使っている」と「AIが仕事を進めている」は別です。

まず無料の範囲で、1つの作業を1週間試し、かかった時間と直した箇所の数を記録します。それで足りなければ、社内データをまたぐ回答が要るのか、メールや予定を動かす作業が要るのかを見て、有料版を検討します。メールや予定まで任せる機能はCopilot Coworkの使い方で、複数のAIツールの比べ方はAIツール比較で解説しています。効果の測り方はAI導入の効果測定にまとめました。

SalesDockは、成長に経営管理・業務・データの仕組みが追いついていない中小企業に、経営管理基盤の実装と定着を月額で支援しています。無料のAIを入れる前後で、どの業務のどのデータを整えるかを決めるのは、その最初の仕事です。

この記事はMicrosoft・GitHubの公式ドキュメント(2026年11月時点)をもとにした解説で、SalesDockのCopilot導入実績や削減効果を示すものではありません。料金・機能は変更されます。

NEXT STEP

無料のAIで試す業務と、入れてよい情報を整理する

いまの業務の流れを見ながら、無料の範囲で試す作業、入れてよい情報の線引き、有料版を検討する判断材料を60分で整理します。

無料相談を申し込む

コパイロットの無料利用でよくある質問

Microsoft Copilotは完全に無料で使えますか?

使えるものと有料のものがあります。対象となるMicrosoft 365を契約している会社・学校のアカウントなら、Copilot Chatは追加のMicrosoft 365 Copilotライセンスなしで使えると公式に説明されています。個人向けの無料版では、質問への回答、文章作成・要約、Web検索に基づく回答ができ、サインインすると画像作成も使えます。ただし、機能と利用量には制限があります。

Copilot ChatとMicrosoft 365 Copilotは何が違いますか?

Copilot Chatは、Webをもとにしたチャット、ファイルの分析、画像の作成が中心です。有料のMicrosoft 365 Copilotは、メール・会議・チャット・文書など社内のデータを横断して回答でき、優先アクセスや高度なエージェントも使えます。Copilot Chatと有料版の分かれ目は、社内の資料をもとに答えさせたいかどうかです。

無料のCopilotに会社の情報を入れてもよいですか?

会社・学校のアカウントでサインインすると、エンタープライズ データ保護が適用されると公式に説明されています。ただし、入れてよい情報の範囲は会社ごとの規程で決まるため、顧客情報や契約書を入れる前に、管理者へ確認します。この保護が適用されるのは職場・学校のアカウントです。個人のアカウントについては、公式の説明を確かめてください。

GitHub Copilotにも無料のプランはありますか?

あります。GitHub Copilot Freeは、補完が月2,000回までで、チャットも使えます。組織などを通じてCopilotを使えない個人の開発者が対象です。有料のCopilot Proは月額10ドルです。

泉

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI内製化(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。

代表者情報を読む →

この記事の数値について

本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。