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業務改善

出張報告書のテンプレート|コピーして使える項目表と、読まれる書き方

7項目の表をそのまま写して使えます。出張の種類ごとに変える所と、旅費精算との分け方も整理しました。

8分で読める

執筆:泉 款太(株式会社SalesDock 代表取締役)累計40社以上の中小企業を支援

出張報告書のテンプレート|コピーして使える項目表と、読まれる書き方

結論

出張報告書のテンプレートは、結論、基本情報、実施内容、成果、課題、次の行動、費用の7項目です。出張の種類によって変わるのは、実施内容と成果の欄です。

  • 出張報告書は、結論、基本情報、実施内容、成果、課題、次の行動、費用の7項目で足ります。
  • 先頭に結論を1〜2行置くと、読む人は残りを読まなくても要点をつかめます。
  • 費用の詳細は旅費精算書に任せ、報告書は成果と次の行動に絞ります。

この記事は出張報告書の項目と書き方を扱います。業務改善の取り組みを報告する書類は業務改善報告書の書き方で扱っています。

出張から戻ると、報告書の様式が決まっていない、あるいは毎回書き方がばらばらで、上司や経理から「結局どうなったのか」と聞き返される場面があります。出張報告書の7項目テンプレートは、その聞き返しを減らすための様式です。

出張報告書のテンプレート(7項目)

出張報告書は、7項目を上から順に埋めると短くまとめやすくなります。記入例は架空のもので、自社の内容に書き換えて使います。

項目書くこと記入例(架空)
1. 結論(1〜2行)出張の目的が達成できたか、次に何をするか納期の短縮に合意した。価格は先方の承認待ちで、見積書を10月31日までに再提出する
2. 基本情報日程、行き先、同行者、目的10月20日〜21日、大阪支店、課長と同行、新製品の説明と受注確認
3. 実施内容誰と、何を、どの順で行ったか(箇条書き)支店長と面談、展示会場の視察、取引先2社の訪問
4. 成果決まったこと、確認できたこと納期の短縮に合意、競合の展示内容を確認
5. 課題・未解決決まらなかったこと、持ち帰りの宿題価格面で先方の承認待ち。回答は来週の見込み
6. 次の行動誰が、何を、いつまでに営業担当が見積書を再作成し、10月31日までに送付
7. 費用交通費・宿泊費など(詳細は精算書に任せる)旅費精算書を別途提出済み

出張報告書をスプレッドシートやフォームで管理するときも、結論、基本情報、実施内容、成果、課題、次の行動、費用の順を保ちます。結論を先頭に置くと、読む人は要点から確認できます。

① 結論達成したか・次に何をするか② 事実実施内容・成果・課題③ 次の行動誰が・何を・いつまで費用は旅費精算書へ分ける上から書き、読む人も上から読む
結論を先頭に置き、費用は別の書類へ分ける。報告書は、読む人が判断できる材料に絞ります。

出張の種類で変えるところ

7項目の枠は変えず、実施内容と成果の中身だけ出張の種類に合わせます。種類ごとに様式を分けると、運用が続かなくなります。

出張の種類実施内容・成果に書くこと次の行動で決めること
営業・商談相手先の発言、決裁の流れ、次回の約束日受注の見通しと次の打ち手
研修・セミナー学んだことを3点に絞り、自社で使う場面社内に展開する内容と担当
展示会・視察他社の動き、気づき、名刺の件数取り入れる施策の候補
現場確認・工事立会い確認した箇所、指摘事項、是正の期限是正の担当と期限

読まれる報告書にするための書き方

出張報告書は、書き終えることより、読んだ人が次の判断をできることが大切です。判断に必要な内容を伝えるため、4つの書き方を押さえます。

  • 結論から書く:経緯の説明は後ろに回し、先頭で目的が達成できたかを答えます。
  • 事実と所感を分ける:相手が言ったことと、自分がそう感じたことを同じ文に混ぜません。
  • 次の行動に担当と期限を付ける:「検討する」では動かないため、誰がいつまでに何をするかを書きます。
  • 決まらなかったことも書く:課題の欄が空だと、確認が抜けたのか何もなかったのか分かりません。

出張報告書を3分で読める形にする

出張報告書は、先頭に結論を1〜2行置き、実施内容や課題などの詳細を後ろに回すと、読む人が忙しくても要点をつかめます。経緯から始まる報告書は、結論に着くまでに読み手の負担が大きくなります。

製造業の支援先で社長に日報を読んでいるか尋ねたところ、少し黙って「正直、読めてない」という答えが返ってきました。この会社では、書かれても読まれない日報を、読むのに3分で済む形へ変えました。日報をどう振り返るかは日報の分析方法も参考になります。

旅費精算書との分け方

報告書と精算書は、読む人も確認する内容も違うため、別の書類にします。報告書は上司が成果を判断するもの、精算書は経理が金額と証憑を確認するものです。

  • 報告書:目的、成果、次の行動。費用は「精算書を提出済み」と書くだけにします。
  • 精算書:日付、区間、金額、領収書。経理が見る項目だけにします。

支援先の中小企業では、新幹線やタクシーの領収書まで税理士に上げていた例がありました。クレジットカードの明細に出るものは、税理士に上げなくてよいと整理した会社もあります。ただし、扱いは会社の経理方針で変わるため、自社の経理担当や税理士に確認してから決めてください。

出張報告書旅費精算書読む人上司・関係者読む人経理判断すること成果と次の行動確認すること金額と領収書
読む人が違えば、書類も分ける。報告書に費用の明細を混ぜないことで、どちらも短く済みます。

出張報告書の例文

出張報告書の例文は、結論の1〜2行を先に書き、残りを箇条書きにすると短くなります。記入例の会社名や内容は架空です。

【結論】大阪支店でのA社との商談は、納期の短縮に合意できた。価格は先方の承認待ちで、見積書を10月31日までに再提出する。

【基本情報】10月20日〜21日/大阪/課長と同行/新製品の説明と受注の確認

【実施内容】支店長との面談、A社・B社の訪問、展示会場の視察

【成果】納期の短縮に合意。競合の展示内容を確認した

【課題】価格面は先方の承認待ち。回答は来週の見込み

【次の行動】営業担当が見積書を再作成し、10月31日までに送付

【費用】旅費精算書を提出済み

訪問先での打合せ内容は、「言った、言わない」になりやすい部分です。設計の打合せで記録をその場でAIに要約させ、お客さんと一緒に確認する運用をした会社の例もあります。出張先での確認事項に使うなら、帰る前に要約を相手と見て、認識を合わせておくと後の手戻りが減ります。

テンプレートを定着させる

様式は配っただけでは使われず、置き場所と提出先を決めて初めて続きます。最初に決めておくことは次の3つです。

  • 提出先:誰に出すか。上司、関係者への共有、経理への回付を分けます。
  • 期限:帰社後の何日以内に出すか。決まりがなければ、翌営業日を目安にします。
  • 保管場所:後から検索できる場所を1つに決めます。個人のフォルダに散らさないようにします。

項目が決まったら、フォームやスプレッドシートに載せ替えると、書く手間と集計の手間が減ります。報告の仕組みづくりを検討する段階なら、作業報告書アプリの選び方も参考にしてください。

SalesDockは、報告書や日報のような現場の記録を、経営の判断に使える形へつなぐ業務整理と実装を支援しています。

報告書の様式を、自社の業務に合わせて整えたい方へ

いまの報告書や日報がどこで止まっているかを一緒に確認し、まず何から整えるかを整理します。

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出張報告書のよくある質問

出張報告書は、いつまでに出せばよいですか。

社内の規程によって異なります。決まりがなければ、帰社後の翌営業日か数日以内に出すと、記憶が新しいうちに書けます。まず自社の就業規則や出張規程を確認してください。

出張報告書と旅費精算書は、同じ書類にまとめてよいですか。

目的が違うため、別にするのがおすすめです。報告書は成果と次の行動を伝え、精算書は費用を確認する書類です。同じ様式にまとめる場合も、結論の欄と費用の欄は分けておくと、どちらの担当者も読みやすくなります。

日帰り出張でも報告書は必要ですか。

必要かどうかは会社のルールによります。書く場合は、基本情報、実施内容、成果、次の行動の4項目だけに絞ると、短時間で済みます。

報告書に領収書は添付するのですか。

精算書に添付するのが一般的で、報告書には費用の欄に「精算書を提出済み」と書く程度で足ります。領収書の扱いは経理や税理士の運用で変わるため、自社のルールを確認してください。

Wordとスプレッドシートのどちらで作るのがよいですか。

人数が少なく書式が固まっていなければ、スプレッドシートやフォームが集計しやすく、後から検索もできます。紙やWordの様式が定着している会社は、まず項目だけ見直せば十分です。

泉

泉 款太(いずみ かんた)

株式会社SalesDock 代表取締役

慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。

運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI内製化(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。

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この記事の数値について

本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。

CASE

実際の支援では、こう変わりました

  • 人材紹介3ヶ月の伴走支援

    サイトの文言変更を、担当者が一人で本番公開まで完了。

  • 防災メーカー3ヶ月の伴走支援

    見積書づくりで人が行うのは、粗利をどうするかの判断だけに。

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    書類の回収・仕分けと履歴書づくりを、どこまで自動にし、どこを人が確認するかを決めて試作まで完了。

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