SalesDock ロゴSalesDock
比較・選び方ガイド

バイブコーディングのツール比較|7つを3種類に分け、業務アプリは「データの置き場所」で選ぶ

ツールを開く前に、誰が・何で・どのデータを使うかを1枚に書きます

社内の業務ツールと支援先向けの業務アプリをAIで作っているSalesDockが、各社の公式情報と、自社で踏んだ手戻りをもとに比べ方をまとめました。

結論:バイブコーディングのツールは3種類。業務アプリは、データをどこに置くかで種類を選ぶ

有料プランの入口は月10〜30ドル前後で、料金に大きな差はありません。差が出るのは、データをどこに置くかと、作ったものを外へ持ち出せるかです。この記事では7つのツールを2026年9月時点の公式情報で比べたうえで、中小企業の非エンジニアが業務アプリを作る場面での選び方と、無料枠での試し方、効果の測り方を整理します。

  • ツールは、ブラウザで作るブラウザ型(Lovable、Bolt.new、v0、Replit)、コードの編集ソフトで使うエディタ型(Cursor、GitHub Copilot)、手元のフォルダでAIが動くエージェント型(Claude Code)に分かれます。
  • 新しく記録を貯めるならブラウザ型が早く、いまのExcelや既存のサービスとつなぐならエージェント型かエディタ型が向きます。
  • どのツールでも、使う人・入力の手段・つながるデータを決めずに作り始めると、使い始めてから作り直しが続きます。ツール選びより先に、この3つを1枚に書きます。

バイブコーディングのツールは、どこで作るかで3種類に分かれる

バイブコーディングは、2025年2月にAI研究者のアンドレイ・カルパシー氏がXで使った言葉で、コードそのものを意識せず、AIとの会話で作りたいものを伝えて作る進め方を指します。この言葉が広がってから、同じ目的の道具が一気に増えました。名前で比べると迷うので、まず「どこで作るか」で3つに分けます。

ブラウザ型エディタ型エージェント型ブラウザで会話編集ソフトの中手元のフォルダデータはツールの中に置くデータの置き場所は自分で決めるExcel・既存サービス・データベース早く触れる移すときに手間既存のデータとつなげる決めないと進まない
3種類の一番の違いは、データをどこに置くかです。料金の入口に大きな差はなく、差が残るのはデータの置き場所と持ち出しやすさです。
種類主なツールどこで作るかデータの置き場所向く場面
ブラウザ型Lovable、Bolt.new、v0、Replitブラウザの画面でAIと会話して作る。公開までツールの中で済むツールが用意するデータベースに置くのが基本新しく記録を貯めるアプリを、まず自分や数人で試す
エディタ型Cursor、GitHub Copilotコードを編集するソフトの中で、AIに書かせる・直させる置き場所は自分で決める(スプレッドシート、既存のサービス、データベース)コードを読める人が社内か外部にいて、長く直し続ける
エージェント型Claude Code手元のフォルダとターミナルで、AIがファイルを読み書きしコマンドを実行する置き場所は自分で決める。手元のExcelやCSVも直接読める既存のExcelや社内の資料とつなぐ業務ツールを作る

AI駆動開発のツールとして紹介されるものも、この3種類のどれかに入ります。AI駆動開発は、コードを書かせるだけでなく、業務のヒアリングから運用の改善までAIを組み込む進め方のことで、違いはAI駆動開発とは?バイブコーディングとの違いと業務から始める進め方で整理しています。

主な7ツールの料金・無料枠・データの扱い(2026年9月時点)

2026年9月27日に各社の公式料金ページで確かめた内容です。金額は米ドルの月額で、年払いの割引は含めていません。どのツールも料金の改定が多いので、申し込む前に公式ページで確かめてください。

ツール種類無料で試せる範囲有料の入口データ・公開の扱い
Lovableブラウザ型1日5クレジットまで(月30クレジットまで)。1回の指示で使う量は内容で変わり、公式の例ではボタンの色変更が0.5、ログイン機能の追加が1.2有料プランあり(2026年9月27日時点の公式ドキュメントに月額の記載なし)Lovable Cloudでデータベース・ログイン・ファイル保存を組み込める
Bolt.newブラウザ型1日30万トークン・月100万トークンPro 月25ドル無料からデータベースと公開用のホスティングが付く
v0ブラウザ型月5ドル分のクレジットPlus 1人月30ドルVercelの提供。作った画面をVercelへそのまま公開できる
Replitブラウザ型記載なし(2026年9月27日時点の公式料金ページに無料枠の表示なし)Core 月20ドル、Pro 月100ドル開発環境ごとクラウド。Proはデータベースを最大28日前まで戻せる
Cursorエディタ型Hobby(エージェントの回数に上限)Pro 月20ドル、Pro+ 月60ドル置き場所は自分で決める
GitHub Copilotエディタ型Free(チャットとエージェントの回数に上限)Pro 月10ドル、Pro+ 月39ドル置き場所は自分で決める。コードはGitHubで管理
Claude Codeエージェント型無料プランでは使えないClaudeのPro 月20ドル(年払いは月17ドル)から置き場所は自分で決める。手元のファイルを直接扱う

表を並べると、料金はどれも月10〜30ドル前後から始まり、大きな差はありません。無料枠で比べたときに差が出るのは、作ったアプリのデータがどこに貯まるかです。ブラウザ型はデータベースと公開までツールの中で完結する代わりに、データがツールの中に貯まります。エディタ型とエージェント型は、データの置き場所を自分で決める必要がある代わりに、いまのExcelや既存のサービスとつなぎやすくなります。

当社は社内の業務ツールと支援先向けのアプリの多くを、エージェント型のClaude Codeで作っています。手元のExcelや議事録をそのまま読ませて作れるのが理由です。Claude Codeを業務で使うときの注意点はClaude Codeで業務ツールを作るときの注意点にまとめました。文章作成や議事録などに使う生成AI自体の比較はAIツール比較2026|中小企業の選び方8項目が対象です。

ツールより先に決める3つ:誰が・何で・どのデータとつながるか

AIにコードを書かせる前に、誰が使うか、何を使って入力するか、どのデータとつながるかを決める。これを決めずに始めると、修正が終わらなくなる。バイブコーディングで業務アプリを作る人の間でよく言われることで、当社も同じ手戻りを経験しています。

支援先向けに作った勤怠アプリでは、申請と承認の画面、Excelへの書き出しまでを先に作り、使いながら直していきました。動くものは早くできましたが、本番に出てからの修正の多くは、作る前に決めていなかったことが原因でした。後から足した申請の種類が既存の日付の列を借りたため、Excelで日付が逆に見えたこと。交代の記録を申請した側にしか持たせず、相手から見た履歴を後から作り直したこと。承認の状況をアプリとExcelの両方で直せる作りにして、Excelで保留にした申請が承認に戻ったこと。どれもツールの性能ではなく、データの持ち方を決めていなかったことによる手戻りです。

誰が使うか:自分だけか、社内の数人か、社外の人か

自分だけが使うなら、ログインも権限も要りません。社内の数人で使うなら、誰がどのデータを見て、誰が承認するかを決めます。顧客や取引先が使うなら、ログインの仕組みと個人情報の扱いを確かめるまで公開しません。どこから確認が必要になるかはバイブコーディングで作ったツール、社内利用と本番公開の境目はどこかで4段階に分けています。

何で使うか:スマホで入力するか、Excelを使い続けるか

現場の人がスマホで入力するなら、画面は1項目ずつ大きく作ります。事務の人がExcelで集計を続けるなら、Excelは読むだけにするのか、Excelからも直せるようにするのかを先に決めます。勤怠アプリで保留が承認に戻ったのは、この線を引いていなかったためです。

どのデータとつながるか:箱と線を紙に書く

「社員」「申請」「承認」のように、アプリが扱うものを箱にして、つながりを線で結びます。開発の現場でER図と呼ばれるものの、いちばん小さな形です。交代の申請なら「申請した社員」と「相手の社員」の2本の線が要る、と紙の上で分かれば、後から履歴を作り直す必要はありませんでした。ここで、そのデータが新しく貯めるものか、いまあるExcelや既存のサービスにあるものかも分かります。これが、次のツール選びの分かれ目になります。

業務アプリを作るときの選び方:データの置き場所から決める

3つを書き出したら、つながるデータがどこにあるかで種類を決めます。社外の人が使う場合だけは、種類より先に公開前の確認を決めておきます。

つながるデータはどこにあるか新しく貯めるいまのExcel既存のサービスブラウザ型Lovable・Boltなどエージェント型手元の表を読めるエディタ型かエージェント型社外の人も使うならログイン・権限・個人情報の確認を誰がするかを先に決める
ツールの名前ではなく、データの置き場所から選びます。社外に出すかどうかは、どの種類を選んでも別に確かめます。
いまの状態選ぶ種類理由
新しく記録を貯める。使うのは自分か数人ブラウザ型データベースと公開まで1つのツールで済み、1日で画面を触れる
いまのExcelやスプレッドシートを使い続けたいエージェント型(またはノーコード)手元のファイルを読んで、既存の表とつなぐ作りにしやすい
kintoneや会計ソフトなど、既存のサービスとつなぐエディタ型かエージェント型つなぎ方(API)を自分で書く必要があり、ブラウザ型の中だけでは完結しにくい
顧客や取引先など、社外の人も使う型より先に公開前の確認ログイン、権限、個人情報の扱いを誰が見るかを決めてから作る

作らずにノーコードで済ませる選択もある

複数の人が同時に同じ表を直す、変更の履歴を残す、担当が替わっても引き継ぐ。こうした条件が強い業務は、自分でコードを持つより、kintoneのような既存のサービスで組んだ方が長く安定します。自作するかどうかの線引きは業務アプリをノーコードで作る前に決める4つで判定表にしています。

無料枠で2つのツールを比べる、1週間の試し方

比較記事を読むより、同じお題で2つを触る方が早く決まります。候補を2つに絞り、次の順で試します。

  1. 誰が・何で・どのデータの3つを、A4の1枚に書きます。お題は、いまExcelや紙でやっている業務を1つ選びます。
  2. その1枚を、2つのツールへ同じ文面で渡します。最初は画面を1つと、データを保存するところまでに絞ります。
  3. 顧客名や電話番号はダミーに置き換えたデータで、実際の業務の1件分を入力してみます。
  4. 作ったものをコードとデータの両方で外へ書き出せるかを確かめます。コードはGitHubなどへ、データはCSVで取り出せるかを見ます。
  5. かかった時間、AIへの指示の回数、使った無料枠の量をそれぞれ控えて、2つを並べます。

作ったアプリのコードをGitHubへ、データをCSVで書き出せるかは、無料枠のうちに確かめておく価値があります。ブラウザ型で作ったアプリを業務で使い続けると、データはそのツールの中に貯まっていきます。後から乗り換えたくなったとき、一番手間がかかるのはデータの移し替えです。

選んだあとは、修正依頼の中身と日数・費用を分けて数える

ツールが合っているかどうかは、使い始めてからの修正依頼を見ると分かります。修正の件数だけを数えると、ツールの問題なのか、作る前の決め方の問題なのかが混ざります。次の4つを分けて、使い始めから2週間ごとに記録します。

測るもの測り方
作る前に決めていれば防げた修正使い始めてからの修正依頼を1件ずつ記録し、「データの持ち方や使う人が後から変わった」ものに印を付ける。これが減っていれば、決める作業が効いている
作り方の不具合表示崩れや計算違いなど、決めた内容どおりに動いていないもの。ツールやAIへの指示の出し方で減らせる
最初の画面が業務で使えるまでの日数1枚のメモを書いた日から、実際の業務で1件入力できた日までを数える
月の費用ツールの月額に、上限を超えた分の追加課金を足す。2か月続けて上限に当たるなら、プランより作り方を見直す

修正依頼のうち、使う人やデータの持ち方が後から変わったものが多いなら、ツールを乗り換えても減りません。1枚のメモに戻って、使う人やデータのつながりを書き直します。表示崩れや計算違いなど作り方の不具合は、まずAIへの指示の出し方を見直し、それでも続くならツールの種類が業務に合っていない可能性があります。データの持ち主を1か所に決める考え方はマスタデータの持ち主を決める記事でも書いています。

出典(2026年9月27日確認)

料金は2026年9月27日時点の公式ページの表示で、米ドルの月払いの金額です。Lovableの有料プランの金額とReplitの無料枠は、公式ページから読み取れなかったため記載していません。勤怠アプリの手戻りは当社が支援先向けに作ったアプリの運用記録で、どの会社にも同じ件数で起きるものではありません。

バイブコーディングのツール比較についてよくある質問

バイブコーディングのツールは、非エンジニアならどれがおすすめですか。

新しく記録を貯めるアプリを自分や数人で使うなら、Lovable、Bolt.new、v0、Replitのようなブラウザ型が始めやすいです。データベースと公開までツールの中で済みます。いまのExcelや既存のサービスとつなぐなら、手元のファイルを読めるClaude Codeのようなエージェント型が向きます。どちらの場合も、ツールを開く前に、誰が使うか、何で入力するか、どのデータとつながるかを1枚に書いておくと、手戻りが大きく減ります。

AI駆動開発のツールとバイブコーディングのツールは違いますか。

道具そのものは同じものが使われます。違いは使い方の範囲です。バイブコーディングは、AIと会話しながらコードを書かせることを主に指します。AI駆動開発は、業務のヒアリングや要件の整理、テスト、運用の改善まで、開発の工程全体にAIを組み込む進め方です。ツールを比べるときは、どこまでの工程をそのツールで担うかを先に決めると選びやすくなります。

無料プランだけで業務アプリは作れますか。

試作までは無料枠で進められます。Bolt.newは無料でも月100万トークンとデータベース、GitHub Copilotは回数に上限のある無料プランがあります。ただし、毎日業務で使いながら直していくと、どのツールも上限に当たりやすく、続けるなら月10〜30ドル前後の有料プランが前提になります。Claude Codeは無料プランでは使えず、ClaudeのProプラン(月20ドル)からです。料金は改定が多いので、申し込む前に公式の料金ページで確かめてください。

ツールを途中で乗り換えることはできますか。

コードとデータを外へ書き出せれば乗り換えられます。ブラウザ型はツールの中のデータベースにデータが貯まるため、乗り換えで一番困るのはデータの移し替えです。無料枠で試している間に、コードをGitHubなどへ書き出せるか、データをCSVで取り出せるかを確かめておくと、後で困りません。

作ったアプリを社外の人に使ってもらっても大丈夫ですか。

社外の人が使う場合は、ツールの種類に関係なく、ログインの仕組み、誰がどのデータを見られるか、個人情報をどこに保存するかを確かめてから公開します。社内の数人で試すのと同じ感覚で公開すると、他人のデータが見えてしまうような事故が起きます。自分で判断できないときは、公開前だけでもコードを読める人に確認してもらいます。

関連記事とページ

作りたい業務アプリの1枚メモを、一緒に書きます

いまExcelや紙で回している業務を伺い、誰が・何で・どのデータとつながるかを整理したうえで、どの種類のツールで作るか、そもそも作らずに済むかをお伝えします。試作の途中で手戻りが続いている場合も、どこで決め直すかを一緒に見ます。

無料で相談する