AI活用診断とは?自社の現在地を5段階で確認する10問と診断後の進め方
点数を競うのではなく、次に整える1つを決めるための診断
結論:AI活用診断とは、業務への組み込み方を確認し、次の一手を決めるもの
SalesDockのAI活用レベル診断(無料・10問・約2分)は、回答後すぐに5段階の目安を表示します。詳しい結果と全50項目のチェックシートは、メールで受け取れます。
- AI活用診断では、ツールの契約数ではなく、実際の業務利用、社内データ、人の承認、効果測定まで確認します。
- 結果は会社の優劣ではありません。いま止まっている段階と、次に整える条件を見つけるための目安です。
- 診断後は1業務だけを選び、導入前後の作業時間、利用回数、修正回数を同じ条件で比べます。
AI活用診断で確認するのは、導入の有無ではなく業務で回る条件です
AIの有料プランを契約しただけでは、会社として活用できているかは分かりません。週に何回使うのか、どの業務へ組み込んだのか、参照する社内データはどこにあるのか、誤りを誰が確認するのかまで決まって初めて、仕事の流れに入ったと言えます。
AI活用診断は、AIを週に何回使うか、どの業務に組み込んだか、社内データをどこに置くか、誤りを誰が確認するかを、同じ質問で点検して自社の段階を確かめるものです。「使っている」「使っていない」の二択ではなく、個人利用から部署運用までを段階に分けると、次に手を付ける場所が見えます。
ただし、診断だけで製品の安全性や法令適合を保証することはできません。個人情報や顧客データを扱う業務では、利用規約、保存先、アクセス権、外部送信の扱いを別に確認します。人が承認する場所や停止条件まで決める手順は、AI業務フローに人の承認を残す方法で詳しく説明しています。
SalesDockのAI活用レベル診断では、10問で5つの段階を確認します
AI活用診断の設問数や段階の分け方は、提供元によって異なります。一般に確認されるのは、利用頻度、対象業務、データ、承認、効果測定です。
SalesDockのAI活用レベル診断は、5段階から2問ずつ、合計10問を出します。回答は「できている」「一部できている」「まだ」の三択です。無料診断で出す10問は、次の表のとおりです。各段階から2問ずつ出します。
| 段階 | 確認すること1 | 確認すること2 |
|---|---|---|
| Lv1 ひとりで使う | 週1回以上、実際の業務で使っているか | 自分の業務を10個以上書き出したか |
| Lv2 仕事に組み込む | AIが定常的に回す業務が3つ以上あり、1か月以上続いているか | 自分以外の社員も出力を使っているか |
| Lv3 会社の情報をつなぐ | 社内データをAIが読める場所へ置いたか | 人が承認する箇所を業務ごとに決めたか |
| Lv4 部署で回す | 部署ごとにAIの役割を決めたか | 承認者を業務一覧に明記したか |
| Lv5 自社で増やせる | 成果をダッシュボードで確認できるか | 新しいAI業務を自社で追加できるか |
10問は短時間で現在地の目安を出すための入口です。詳しく確認するときは、AIへ渡してよい情報、社内データの最新版、定期実行の監視、使っていない仕組みの棚卸しなどを含む全50項目を使います。
診断結果は、最初に条件が欠けた段階から読みます
SalesDockの診断は、合計点だけで順位を付けません。各段階の2問を下から順に見て、「できている」を1点、「一部できている」を0.5点として、1.5点以上なら次の段階へ進みます。上の段階に当てはまる回答があっても、下の段階が1.5点に届かなければ、そこで止まります。
SalesDockのAI活用レベル診断が、下の段階を満たさないと上の段階に進めない判定にしているのは、土台となる条件の抜けを残さないためです。個人の使い方が定まらないまま自動処理を増やしたり、データの最新版が決まらないまま部署へ広げたりすると、後から同じ場所へ戻ることになります。
SalesDockのAI活用レベル診断の結果画面では、現在の段階と、その段階で「一部できている」「まだ」と答えた項目を次の候補として示します。
たとえばLv2で止まった場合
新しいツールを増やす前に、毎週繰り返す1業務を決め、自分以外の人が同じ出力を使える状態を作ります。評価するのは、ツールの契約数ではなく、業務で続いているかどうかです。
診断後の1週間で、試す業務と測る数字を1つずつ決めます
診断結果を見て終わると、1か月後も状態は変わりません。最初の1週間は、結果で不足した項目を全部埋めようとせず、繰り返しが多く、人が答えを確認できる1業務へ絞ります。
- 対象業務を1つ選びます。 メールの下書き、議事録の要約、定型レポートなど、週に何度も起きる仕事から選びます。
- 導入前の数字を取ります。 直近5件について、1件の作業時間と修正回数を記録します。
- AIへ渡す資料と人の確認箇所を決めます。 元になる手順書や良い例をそろえ、外部送信や金額確定は人が承認します。
- 2週間試し、同じ数字を取り直します。 利用回数、1件の時間、修正回数を比べ、続けるか、直すか、止めるかを決めます。
効果は、利用回数・作業時間・修正回数で確認します
診断のレベルが上がったことだけを成果にすると、AIの仕組みは増えたのに仕事が楽になっていない、というずれが起きます。最初の試行では、毎週の利用回数、1件あたりの作業時間、人が直した回数の3つを記録します。
社内データや自動処理へ広げた後は、参照した資料の更新日、停止した回数、誤った外部送信の有無も加えます。費用対効果まで計算する場合は、AI導入のROIを測る方法で、人件費、売上への寄与、リスク回避を分けて確認できます。
AI活用診断で避けたい3つの使い方
- 高いレベルだけを目標にすること。 会社によって必要な段階は違います。たとえば、少人数で定型業務を回すのが目的なら、Lv2の「決まった業務をAIが毎回こなし、自分以外の社員もその出力を使っている状態」が安定して続くことのほうが重要です。
- 回答者を1人に限ること。 社長と現場担当者で回答が違う場合は、その差自体が確認材料になります。使っている頻度や承認方法を事実でそろえます。
- 診断結果を導入効果とみなすこと。 診断は現在地の目安です。効果は作業時間、修正回数、停止や事故の有無から判断します。
AI活用診断は、公的な指針への適合を採点せず、社内で話し合う入口にします
AI活用診断は、デジタル庁のガイドブックやNISTのAI Risk Management Frameworkへの適合度を採点するものではありません。自社の担当者、参照するデータ、人が承認する箇所、効果の測り方がどこまで決まっているかを短時間で確認し、詳しく検討する論点を社内でそろえるために使います。
- デジタル庁の「テキスト生成AI利活用におけるリスクへの対策ガイドブック(α版)」は、行政サービスなどへテキスト生成AIを導入するときのリスクと対策をまとめた技術レポートです。政府情報システムへの導入に関わる行政職員のうち、主にサービスの開発や提供を担当する人を想定しています。
- NISTのAI Risk Management Frameworkは、組織の役割を定め、利用場面を把握し、測定して管理する活動を継続する考え方を示しています。AI活用診断で見つけた未整備の項目は、こうした公的な指針を使って詳しく検討する論点になります。
AI活用診断についてよくある質問
AI活用診断とは何ですか?
自社がAIをどこまで業務で使えているかを、利用頻度、対象業務、社内データ、人の承認、効果測定などの項目で確認するものです。製品の優劣を決めるテストではなく、次に整える条件を見つけるために使います。
AI活用診断では何を質問されますか?
設問数や段階の分け方は提供元によって異なります。一般には、利用頻度、対象業務、データ、承認、効果測定などを確認します。SalesDockの無料診断では、これらを10問で確認し、詳しく点検するための全50項目のチェックシートも用意しています。
診断結果が低いと、AIを導入できないのでしょうか?
導入できないという意味ではありません。現在の段階で不足している条件を示す目安です。まずは繰り返しが多く、誤りを人が確認できる1業務を選び、導入前後の時間と修正回数を比べます。
AI活用診断はどのくらいの頻度で行いますか?
新しい業務へAIを広げる前と、試行を始めてから1か月後が目安です。診断結果だけを比べるのではなく、利用回数、作業時間、修正回数、事故や停止の有無も同じ条件で見直します。
泉 款太(いずみ かんた)
株式会社SalesDock 代表取締役
慶應義塾大学法学部卒。スタートアップ、ラクスル、リクルート(SUUMO)を経て2025年に独立。 中小企業の経営・営業・業務・データをつなぐ事業基盤の設計と実装を支援。 不動産・製造業・クリニックを中心に、累計40社以上の支援に携わる。
運営は株式会社SalesDock(大阪市中央区本町)。中小企業向けに、AI自走プラン(初期構築15万円+月額10万円・90日)と、 そのあとのAI顧問(月額5万円・6ヶ月契約から)を提供しています。価格は税別です。 大阪・関西を中心に、オンラインで全国からのご相談に対応しています。
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本文中に一次資料へのリンクがある数値は、リンク先を出典としています。 リンクのない業務設計、判断基準、実務上の目安は、SalesDockが累計40社以上の支援と自社運用で得た知見を一般化したものです。 個別企業での成果を保証する数値ではなく、条件によって変わります。